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ヒューマンドラマ
映画『3月のライオン』後編予告

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3月のライオン後編(映画)の内容

映画『3月のライオン後編』は、前編に次いで2017年4月22日に公開されました。

前編では主人公の零が新人王を獲得したところで終わりましたが、後編ではそこから1年の時が経過してから開始します。

棋士六段となった零やライバル棋士たちに、再度獅子王戦トーナメントの時期がやってきます。

前編から続投しているキャストたちによる息を呑む演技はもちろん、前編ではあまり暗いところがなかった川本家に降りかかる数々の問題など、後編も前編に劣るどころか勝るほどのボリュームがありました!

前編より見ごたえがあった。正直零君が空回っているシーンは目を向けられなかったけど、最後は大団円で本当によかった。原作が未完らしいので読んでみようかと思います。

後半の開始は”神の子ども”こと宗谷名人との対局からだったので、いい感じ!と思ったら、主人公や周りの人々の重く暗い話が続いて将棋して…ってなった。でもやっぱり将棋のシーンは圧倒された。いい映画だったと思う。

安定した完成度でよかったです。2でコケる映画って多いので。俳優陣が非常にいいので、演技とかに不満がない映画でした。

将棋より、対人関係の話だと思えばとてもいい映画でした!将棋ももちろん凄いんですけど、どちらかというと人との関係性を考える方に重きを置いてる映画かな、って感想です。

前編と後編が1か月半のスパンで公開されたことから、前半をきちんと見てから後編までを通した前後編に対してのレビューが多く目立ちました。

やはり前後ともに将棋のシーンの細かい描写が絶賛されていました。

後編では、前編だとほとんど描写されなかったいわゆる最強の宗谷名人との対局があるのも好レビューが多い理由の一つですね!
ぐっと押し黙ってしまうくらいに集中してしまいます。

ただ、前編と比べ人間関係の重たいところを多く描いているので、見ていられない…なんて声もありましたが、
筆者としてはこのシーンも含めての三月のライオンだと思います!
零が人として成長していくところを、後編でより一層感じられるようになりました。

あらすじ

新人賞を獲得したことで、棋士六段となった桐山零。学校でも新人王獲得の祝賀スピーチを受けた。

そんなある日、零は”記念対局”として、新人王・桐山零と神童・宗谷名人との企画を将棋会館で知らされる。
雲の上の存在そのものである宗谷名人との対局に実感がわかないまま、当日を迎える。

記念対局を終え、島田八段との研究会へ向かった後東北の手土産を持ち、川本家へと向かう零。
長女のあかりや三女のモモとともにひなたを待つが、一向に帰ってこない。
不安になり始めたところに帰ってきたのは、明らかに他者から傷つけられた姿で、目に大粒の涙を貯めていたひなただった――。

さらに川本家を離れた三姉妹の父が現れたり、この中で獅子王戦トーナメントが開幕するなど、
人間関係のみならず、将棋の勝負も見逃せない人生ドラマ、完結編。

見どころ

前編では優しく零を受け止めるだけだった川本家三姉妹でしたが、後編で大きく彼女たちの人生についても触れられていきます。
父親に対して、ひなたへのいじめに対して。零や川本家はどう向き合っていくか。

視聴した筆者は、香子役の有村架純さんの怪演にも注目していただきたいです。
今までの彼女がどう思ってきたのかがひしひしと伝わり、押し黙ってしまいました。

将棋も見逃せません。獅子王戦のトーナメントを順調に勝ち進んでいきますが、今回は零がどこまで戦えるのか?後藤棋士とはどうなるのか?宗谷名人との対局は?など、前編よりもしびれる対局の数々にぜひご注目ください!

スタッフ

監督:大友啓史
脚本:岩下悠子・渡部亮平・大友啓史
音楽:菅野祐悟

キャスト

桐山零:神木隆之介
新人王獲得により棋士六段となった。今年も川本家の支えを感じながら、獅子王戦トーナメントへと臨む。

幸田香子:有村架純
零の義姉。後編で初めて、彼女が今まで零や将棋に対して抱えてきた想いを吐露する。

川本あかり:倉科カナ
川本家三姉妹の長女。叔母の店でホステスとして勤務している。

川本ひなた:清原果耶
川本家三姉妹の次女。新学期を迎えて中学三年生に進級するが、あることがきっかけで学校でいじめを受けることとなってしまう。

川本モモ:新津ちせ
川本家三姉妹の三女。今回も映画のマスコットキャラクターのような存在だが、彼女たちの父親の一件では少し陰った表情を見せることも。

川本相米二:前田吟
『三日月堂』の店主で、川本家三姉妹の祖父。突然帰ってきた彼女たちの父に対して、怒りの感情がある。

二階堂晴信:染谷将太
零のライバル。一生付き合っていかないといけない難病を患っているが、将棋はあきらめない。

三角龍雪:中村倫也
零の先輩棋士。今回の獅子王戦初戦では不戦勝となった。その相手は…。

松本一砂:尾上寛之
同じく零の先輩棋士。零と夕食を食べようと誘うが、バッサリと断られてしまう。

島田開:佐々木蔵之介
棋士八段で、零は島田の将棋研究会に属している。神童・宗谷の秘密を知っていて…。

後藤正宗:伊藤英明
強面な棋士。前編で寝たきりだった彼の妻に、異変が起こってしまう。

宗谷冬司:加瀬亮
神童、宗谷名人。記念対局での質問に対して合わない回答をするなど、不思議な面が見られる。

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3月のライオン後編(映画)の感想

40代女性
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「3月のライオン後編」では川本3姉妹との交流や獅子王戦を中心にストーリーが展開します。序盤での宗谷名人と新人王になった主人公桐山零との記念対局シーンでは、天才同士の言葉のないコミュニケーションが交わされます。とても神々しい場面ですが、桐山零役の若手俳優神木隆之介さんと宗谷名人役の加瀬亮さんとの俳優同士の戦いにも見えました。二人共静の演技の中にお互いへのリスペクトが感じられます。この後編ではいじめや家族という重いテーマを通して、零君の人となりや、前編では描かれないままにされていた幸田家との関係も描かれています。前編では影の薄かった川本3姉妹でしたが、いつも朗らかなあかりお姉ちゃんが零君の前で弱音を吐くシーンでは、倉科カナさんがキャスティングされたのがよくわかるシーンになっています。ひなたちゃん役の清原果那さんもモデル出身ならではのスタイルの良さで多少原作より年上感が出てしまっていますが、素直でのびのびとした演技が好印象です。物語後半にかけては、川本家や幸田家を通して家族の在り方がテーマとして入ってきます。それぞれ複雑な家庭環境の中で家族とは何かを模索する人々に原作以上の強いメッセージが感じられました。最終盤ではやはり将棋シーンが出てきますが、一手一手に思いのこもった神木さんの演技が、桐山零という棋士が本当に存在するかのような錯覚さえ覚えます。最終シーン、まるで振出しに戻ったかのようなシーンですが、先のシーンより高い場所にいることで、人間としても棋士としてもひと回り大きくなった零君を感じさせます。

40代女性
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3月のライオンの後編は、前編が神木隆之介さん演じる零の話が中心でしたが、零の周りの人の話とそれにより成長していく零の物語となります。衝撃的なのが、清原果耶さん演じるひなが学校でいじめられているということが分かりひなの苦悩を知ります。いじめの原因が学生時代にはよくあることで見ていて胸が痛くなりました。しかし、そのことにより零とひなはグッと距離が近づきます。零はいじめの件で行動したひなに感謝するのです。この感性は、零の独特な繊細で研ぎ澄まされた感性だと思い感動しました。これ以降、三姉妹を身近に感じ始めた零には、三姉妹を守りたいという気持ちが芽生えます。それが、三姉妹の家庭に踏み込み過ぎることになるですが、そんな零らしくない零はやっと人に関心を持ったんだなと親目線で嬉しくなりました。さらに、有村架純さん演じる義理の姉は、零と同じく幼少期から出口の見えないトンネルの中でさまよっている印象でしたが父の言葉により我に返る感じが良かったです。最高に言葉が響くタイミングを待って話した感じが、父もプロ棋士ゆえの判断力なんだと思いました。ラストは、え?ここで終わるんだと思ったのと同時にこれで終わりでも零は大丈夫って思える良いラストです。続編を期待できそうなラストでした。

30代女性
30代女性

この映画のテーマは主人公の「棋士としての成長」と「人としての成長」だと思いました。単に“中学生のプロ棋士が主人公の将棋映画”ではなく、その主人公の成長、周りの人たちとの人間関係が深く描かれたヒューマン映画でした。もちろん将棋映画としても楽しめると思いますが、将棋の知識が全くない将棋素人の人でも楽しめる映画になっています。将棋界のトップを目指しながら、ライバルである友人、先輩棋士と共に努力し、時には支えてもらいながら棋士としても人としても成長していく姿が描かれています。また、彼を支える三姉妹が主人公をさらに人間らしくしてくれます。三姉妹とのやり取りのシーンはほのぼのしていて見ていてほっこりします。一見一人ぼっちでどこかさみしく見える主人公ですが、実は孤独のようで孤独でない、一人で戦っているようで一人ではない。どんな複雑な状況にいても、人と誠実に向き合えば、決して一人になることはなく、人といることの大切さを感じさせてもらえる映画でした。主人公が人との関係性を不器用ながらも少しずつ築いていく姿も見どころになっています。将棋のことをあまり知らなかったり、将棋に興味がない人にもぜひ見てほしい映画です。

40代女性
40代女性

原作をあらかじめ読んでいました。前編に引き続き、神木隆之介さん、桐山零そのものです!原作ファンの方からはどうだかわかりませんが、後編のストーリー展開、わたしはいいと思いました。以前るろうに剣心の時だってでしょうか、大友監督が「原作に忠実に、ではなく原作に誠実に」と言われていたのを思い出しました。原作の人物達が、映画の中の状況に置かれればおそらくあの行動に出るだろう、このセリフを言うだろう、そういう印象を受けました。後編の後半はオリジナルと言っていいと思いますが、香子の行動がずっと意味不明で恐ろしかったのですが、きゅーんとします。あと3人の子供時代の棋譜を解説する父(豊川さん)のシーンでは何故ここが原作にはまだ書かれていないの?というぐらい自然で重要なシーンでした。三姉妹の父ですが凄い振り切ったゲス親父(伊勢谷さん)は原作超えているのではないでしょうか。三姉妹を応援せずに入られません!宗谷冬司名人の存在感すごいです。ほぼ喋らないで、「でっかい鳥がいきなり側で静かに佇んでいる」ナチュラルな違和感が表現されてました。みんなそれぞれ苦悩を背負って、行き詰まり、でも諦めず、諦めきれず、前に進むしかない。レビューで「暗い」という声もありましたがこれは暗いというより「真面目で地道」かと。ラストシーンは眼福でしたよ。

40代男性
40代男性

2017年の4月に公演された映画で、三月のライオンの後半になります。キャストは前編同様の豪華な顔ぶれですが、伊勢谷さんも三姉妹の父親として登場しました。この父親というのが原作でもかなり独特なキャラで正直苦手な部類の人間でしたが、この映画でもやはり苦手な感じがして原作に忠実な再現だったと思います。将棋とはまた違う日常のシーンがかなり印象的で、三姉妹と父親との関係や、いじめを受けたことのシーンなど原作でもかなり衝撃的だったエピソードが映画の中に盛り込まれていました。原作と比べるのもおかしな話なのですが、内容が濃いエピソードだったのに対して映画ではなんだ駆け足で過ぎていってしまった気がしました。別物として見てしまえば、これはこれで面白かったと思います。将棋のシーンとしてはやはり、どの試合も手に汗握るシーンがたくさんありました。零の宿敵となっていた「後藤」の個人としてのシーンが心握られた気がします。試合途中に奥さんの危篤を受け、試合を一度抜け出し、また戻って試合をするシーンはこちらも悲しくなりました。後藤対桐山戦でのお互いを全て出し尽くす試合は瞬きするのを忘れるくらい引き込まれます。この映画にはいろいろな形の「愛」があるような気がしました。何度も見たくなる映画だと思います。

30代女性
30代女性

単独ではなく前編を観ないと分からない部分もありますが、哲学的・人生教訓的な要素も嫌みのない程度要所に含みつつ、登場人物たちの結末をそれぞれ丁寧に、自然に纏められていたのが良かったです。いじめを助けた所為で矛先を向けられた次女が、後悔なんてしないと泣きながら放つ台詞に、主人公の桐山は幼少期に独りぼっちで将棋に縋っていた自分が救われたと感じます。将棋や高校生の成長物語というだけではなく、観ている人が迷ったり悩んでいた瞬間やその時の行動(それは過去の選択のことだとしても)を勇気づけてくれるような台詞の数々に目頭が熱くなりました。また山形出身である棋士の家には「がんばろう東北」という地元からのメッセージが掲げられていたり、3姉妹と過ごす暖かく美味しい食卓風景だったり、画面に優しさが溢れていました。新緑の美しい名人戦やラストの山場、日本らしい瑞々しさを感じるロケ地が素晴らしいです。圧倒させられる凄味のある対局は前編と変わらずで、義理姉に纏わる男との鬼気迫るような対局では、今まで過剰気味に心情を吐露していた演出がピタッと止み、こちらの息を止め観て考えることに集中させるかのような場面も素晴らしかったです。この2作を通して4時間強、主役を演じた神木龍之介さんは観客を全く飽きさせることのない演技で見せてくれました。朝起きて眼鏡が手元に無い時の表情は、目の悪い人なら絶対に共感できます(笑)長々と歩く姿や心情を訥々と語るところなど、随所に拘りと実験を重ねたのだろうと思います。

20代女性
20代女性

私は原作のファンで、主演の神木君のファンでもあったので見たのですが、やはり原作を超えることはできてないなというのが率直な感想です。ですが原作での大好きな零君とひなちゃんのやりとりがきちんと表現されていたシーンではやはり涙を流してしまいました。「私のしたことは絶対に間違っていない!」たった1行のこの言葉の重みにジーンときました。そして、きっと零君の役は難しいのだと思いますが、その役をしっかりとこなしている神木君をさらに好きになってしまいました。私は勝手ながら原作の『3月のライオン』という作品を重さと面白さを兼ねそろえた作品だと感じていて、その感覚がこの作品にも表れていてとても嬉しく感じました。あとは、なんといっても最後の方の話ですね。人間の身勝手さを表現し、かつ、逆に人への思いやりを表すあの話が心を締め付けました。何よりも心が追い込まれている零君の表現とそこから脱して成長する零君、とてもかっこよく演じていたと思います。また、高橋一生さんが演じている零君の先生。とてもいいキャラですね。表立って何かをしているわけではないのですが、いろんなところで裏からいい味を出している、まさに隠し味といったところでしょうか。めちゃくちゃかっこいい役ですね。前編・後編、どちらも見てさらに感動できる作品だと思います。皆さんにぜひ見てほしいです。そして、さらに原作を読んでみると、またさらに感動するのではないでしょうか。

20代女性
20代女性

前半と後編の両方をゲオで借りて、一気に観ました。将棋には詳しくないですが、そんな人でも楽しんでみることのできる映画です。後編では、三人姉妹がスポットを浴びています。倉科カナが長女として妹たちを支えており、そんな三姉妹と神木くんも仲良くなっていくところが何とも微笑ましかったです。また、神木くんの学校の教師である高橋一生が素敵だと思いました。神木くんは高校生でありながらも、プロ棋士として活躍しており、学校でも一目置かれる存在で気軽に話せる友達もほとんどいません。そんな神木くんに対して、特別扱いするわけでもなく自然と関わっていく高橋一生の存在はきっと神木くんにとってもありがたいものだったと思います。こんな教師がいればいいなと思いました。この映画は将棋の話ではありますが、それ以上に、神木くんがこれまでどんな思いで将棋と向き合ってきたか、有村架純はどんな気持ちで幼い時から神木くんと向き合ってきたのか、三姉妹の妹が学校でいじめられてしまう問題、父親に対しての問題、などなど、将棋以外にもたくさんの見どころがあり、まさにヒューマン映画と言えるくらい考えさせられるものがありました。主題歌の藤原さくらの歌も映画の雰囲気とマッチしており、素敵な映画でした。

30代女性
30代女性

前編を劇場で見てからずっと楽しみにしていました!前編では、神木くん演じる主人公の零を中心にストーリーが進んでいく印象がありましたが、後編は登場するキャラクターそれぞれに大きくスポットライトが当たっていて、とってもボリュームのある作品でした!個人的な見所は3点。まず1つ目は、零くんの将棋に対する向き合い方、気持ちの変化です。自分には将棋しかない、やるしかないんだ、と追い詰められていた零くんの葛藤、その気持ちがどう変化していくのか、ぜひ見て頂きたいです!2点目は、大好き川本三姉妹に起こる様々な出来事。ひなた役の清原果耶ちゃんの透明感、真っ直ぐさ、強がりだけど脆いところもある繊細さ、表現力が素晴らしくて本当に引き込まれます。モモ役の新津ちせちゃんもとっても可愛いです!あかり役の倉科カナさんは、朝ドラに出ていた時から好きだったのですが、天然っぽい家庭的な雰囲気もお仕事中のオトナな雰囲気、両極端な所を上手く演じられていてまた好きになりました!そして最後に、零がどんどん人間らしくなっていく所。色んな人の心や思いに触れることで、迷い、悩み、たくさん壁にぶち当たって困惑しながらも“人との繋がり”を感じてどんどん変わっていく姿にじーんときました。どのキャラクターもとても魅力的に描かれていて、演技も素晴らしくて、ストーリーもかなり盛り沢山なのに上手くまとめられていて…見終えた後に久々に『あぁ、おもしろかったなぁ…。』と思えた作品でした!藤原さくらさんが歌っている“春の歌”が、余韻を更に心地よくしてくれます!

30代女性
30代女性

前編が素晴らしかったので後編にも期待が高まった結果、おもしろさが失速することなくとても良い作品でした。原作はまだ連載途中なので映画はどんなふうに完結するのか、着地点に興味が湧いていたのですが、原作の方向性に沿ったもので、まとまりがあったと思います。原作のエピソードからは、獅子王戦トーナメントから始まり川本家の父親の話がメインとなります。全編では一部分のみだった宗谷名人についても、零との対局などで詳しく出てきます。印象深かったのは、川本家の騒動に対して零が助けになろうとしても先走ってしまい、あまり役に立てず結果的に川本家でなんとかしてしまうけど、零がいるだけで助けになったよ、という流れです。ここは原作のエピソードからは少し変わってきますが不自然ではなかったです。またもう一つは香子と零の関係、後藤と零の対局です。今、どれだけ絶望的でも、諦めずに勝ち筋を探せば、勝負は終わらないということが伝わりました。最後、零はいつの間にか将棋が好きになっていたことが、他人の問いかけから分かるようになりますが、幼い頃からの先の見えない暮らしや、自分には将棋しかないと思い込んでいた苦しさががこれによって救われたように思いました。

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