聖おにいさん2(実写映画)の無料動画フル配信｜DVDレンタルよりオススメ

休みの昼間になんとなく見る映画。コメディというかただの日常を描いた作品。ゆるくて良い。

私は漫画を読んでいたので、実写化がとても楽しみでした。ビジュアルはイエスもブッダも文句無しで、チープさがまたよかったです。Ⅰ期の再現度も高かったのですが、Ⅱ期の再現度もとても高かったです。聖地巡礼の話は、イエスとブッダがお互いの行動に困る様子が面白く、特にイエスの奔放さに笑いました。秋葉原ということで、コスプレなどのサブカルチャーにうるさいイエスと、家電を安く買いたいブッダの攻防戦が漫画の通りでよかったです。また、腹筋の話やりんご注意報などの自宅で怒る話はゆるくて、映画館なのにリラックスしてみることができました。腹筋の話は、　モーゼさんの話をしっかり絡ませてくれたのと、りんごの話はイエスの急に知的になるところが原作そのままで絶妙に反応に困るのがまた作品の良さだと思いました。愛子ちゃんがりんごの話で出てきますが、原作では竜二さんの娘ということでイエスとブッダに深く関わるサブキャラの扱いでしたが、竜二さんの話がないので松田さんの孫ということになっているのがちょっとだけ寂しく感じました。ぜひ竜二さんも出してほしかったです。彼らに関わる周りの人も暖かく描かれているのも評価するべきポイントだと思います。

劇場版、それも第Ⅱ紀だからもっと大冒険するかと思いきや、前作よりは行動範囲が広がっているもののやっぱりこの程度です。自宅にこもっていなければならない今だからこそ、インドア派の神様たちのゆるゆるとした日常をのんびりと見るのも良いのではないでしょうか。原作を読んでいるのですが、様々なエピソードがきちんと再現されていて面白い、特に松山ケンイチさんのイエスはそのまますぎて最高です。よくぞ受けてくれた、馬鹿らしいほどの日常感に心が和みます。染谷さんブッダはちょっと可愛らしすぎる、原作とはイメージが違いましたがやっぱりそのほのぼの感に引き込まれていくのです。大きな冒険とか期待していた方にとっては物足りないかもしれません。何しろイエスとブッダが主人公なのですから、どんな荒唐無稽な出来事が起こっても当然の下地は出来ています。だからこその何もなさがシュールで良かったりするのです。それに、キリスト教と仏教をこれほど馬鹿にした作品はなく敬虔なる信者たちにどう思われているのかと考えれば冷や汗が出てきて、違った恐ろしさはあります。彼らの様々なエピソードが繋ぎ合わされた作品、教科書でならった程度の知識しかなかったのですがもう少し詳しく知りたいという欲求は湧いて出ました。

本来宗教的に一緒にいることがないイエスとブッタの共同生活の話で、まずその設定から面白そうと心奪われました。松山ケンイチさん演じるイエスのマイペースさと、染谷将太さん演じるブッタの真面目さがいいコンビネーションで見ていてクスっと笑えるシーンがたくさんあります。それほど特別なストーリーではないのに、この二人のやり取りでこんなに話が大きくなるかと驚かされます。私自身慌ただしい日々の中でイエスとブッタの節約生活を見ていると心が癒され、元気になります。不思議です。特にイエスは何をする時も全力で人目を気にせず自分の感情を表すので、見ていて清々しい気持ちにもなります。それに冷静にツッコミを入れるブッタも愛らしいです。一言で言えばくだらない話なのですが、二人の言葉のチョイスがいちいち面白くて、元気がない時や笑いたいなという時にとっておきの作品です。老若男女問わず楽しめるストーリーになっていて、何度でも見たくなります。もしイエスとブッタが下界でバカンスをしに来たらこんな緩い生活なのかーと想像し、二人が次にこんな場面でどんな行動を起こすのか予想しながら見ると楽しめます。私達の期待を上回る二人の面白い行動や会話が繰り広げられます。