大洗にも星はふるなり(映画)の無料動画フル配信｜DVDレンタルよりオススメ

男たちの勘違いと妄想を膨らませて議論し合う絶妙なバカバカしさが面白い。

1人の女の子を巡る恋愛バトルかと思いきや、男たちの友情を思い返す青春ストーリーで、友情は変わらないんだっていうほっこりメッセージを感じた。

ダラダラと話が進むように見えても、実はずっと面白い場面の連続で、ずっと画面から目を離せません！ストーリーよりも、笑える演技に注目してほしいです。

古い作品なので今やベテラン俳優も全員若い・・戸田恵梨香がまだ美少女の雰囲気を出している。それぞれの俳優さんが今とキャラは同じ感じだけどまだくどく無くて見やすいです。

女目線で観ると、男ってバカだなあと何度も思います。
が、そんな冷静な感想で水を差すのがもったいないくらい、皆さんの演技が面白かった。それぞれの魅力があって素晴らしいです。いやあ、面白かった。

1人のマドンナをめぐる、男たちの純愛妄想ドタバタコメディという感じです。あらすじ的にはよくある恋愛系の設定かと思いきや、いろんな意味で異世界すぎました。軽いノリで楽しめますが、意外と中身がしっかりしていて面白いです。どの男も、思い込みや見栄、妄想など感情がごちゃごちゃになってどんどんおかしくなっていくのが面白いです。ずっと同じ場所でストーリー展開していくので、1つの舞台を見たような新鮮な気分になりました。なぜか大洗という場所、冬の海の家、錆び付いた密室の中。不思議な空間の中で、俳優たちのセリフだけで盛り上がっていくのが見どころです。また、山田孝之さんやムロツヨシさんや安田顕さんなど、名俳優がクセありまくりのキャラクターで暴走していくので、見ているこっちが恥ずかしくなります。しかしここまで思い切ってやってくれると清々しいです。あと桐谷美玲さんが安定して可愛いです。どの俳優ファンの人から見ても、今までのイメージと違った一面が見られます。福田雄一監督らしいぶっ飛んだコメディ映画なので、一度見てもいいかと思います。途中から宇宙的というか、謎だらけになってきますが、それをどう捉えるかは見る人次第という感じです。

男って本当に馬鹿だよなと笑って見られる映画です。そんなお馬鹿な男たちを演じるのは山田孝之さんにムロツヨシさん・山本裕典さんなど豪華メンバー、かっこいいからこそのこのこと冬の海の家にやってきた間抜けっぷりが際立ちます。何しろヒロインは戸田恵梨香さん、それも当然なのかもしれません。ヒロインは不在のままだし告白したいのであれば関係ない人たちをぞろぞろと呼びだす必要なんてない、不可思議な状況を自分たちなりに理由を付けて受け止めるその精神力の強さには力も抜けます。よくもまあ都合よくというか、この単純さは男の人の共通点かもしれません。ただ会いたかった、そんな理由で呼び出す方もいいです。海の家での夏のアルバイト、やったことは無いですが妙な高揚感があり、そこに行ってレジャーを楽しんだ側だけでなくスタッフさん同士も最高の思い出を作れるのでしょう。こんな軽薄であほなメンツに好きになられてしまうのは困りものですが、やってみたかったです。脳腫瘍があったからこそ死んでしまう前の最後の願いとして呼んでいて、ちょっとは同情したのにまさかそれもただの勘違いだったなんてとことん最後までお馬鹿なのです。でもなんだかいいなあと思えました。

舞台は茨城県の大洗。人気アニメの聖地として有名になりましたし、個人的にはサメの飼育種類数が多いアクアワールド大洗という水族館がある町として注目していた場所です。しかし、この映画の焦点は、夏の大洗の海水浴場に設置された海の家に合わされています。ほとんどのシーンが海の家の内部で、大洗の町の景観や名産品はほとんど出てこないですね。そんなこの映画は、海の家で働いている男たち(プラス弁護士の男)が、1人の美女を巡って、ひたすらトークバトルを繰り広げる作品で、多少切ないシーンはあるものの、終始笑えるコメディ映画です。役者さんたちがひたすら喋り通しっぱなしの作品なので、山田孝之さん、ムロツヨシさん、佐藤二朗さんといった個性派俳優の力量が最大限に引き出されていました。彼らが面白いキャラクターとして強力に牽引するからこそずっと楽しく笑える作品に仕上がっていますが、これが並みの役者さんばかりだと100分を超える上映時間、観客の関心を惹きつけ続けることは不可能だったでしょう。トークだけで関心を維持するのはそれだけ大変だと思います。またヒロインを演じた戸田恵梨香さんは、男たちを惑わせるのに説得力十分な美女として登場し、こちらもはまり役だったと思いました。

私は、映画『大洗にも星はふるなり』を観て、「個性豊かな男性たち」と「ヒロインへの強い気持ち」が特に面白いと思いました。まず、個性豊かな男性たちについてです。この映画では、ある女性と海の家で会う約束をした男性たちが、女性にふさわしい人物を決めるため奮闘する姿が描かれます。魚マニアや中年男性など年代も性格も違う男性たちのキャラクターが、演じている俳優の方々の個性も相まってそれぞれ異なる輝きを放っていて、その魅力に夢中になって観ていました。次に、ヒロインへの強い気持ちについてです。男性たちは、女性にふさわしい人物になるため他の男性たちと争い、それぞれがピンチに陥っていきます。しかし、男性たちは女性へのゆるぎない恋心があるため、どれほど絶望的な状況に陥ってもその状況を打破しようと必死に行動していきます。年齢や性格が違っても、それぞれがヒロインのことを本気で愛していることが伝わってきて、どの男性にも報われて欲しいという気持ちになりながら観ていました。また、追い詰められた時の表情や仕草がそれぞれ異なっていて、いずれも振り切った演技をしていて、恋によってあり得ないほど自分を狂わせてしまう様子に、何度も笑いながら観ていました。