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ロビン・フット作品の中で1番好きです。ロビン・フットを題材に壮大な物語が出来上がるあたり、さすがリドリー・スコットであり、それを実現した俳優陣もさすがで最高です。

中世ヨーロッパの雰囲気はいいし戦闘シーンもすごい。ロビン・フッドが誕生するまでの物語なので、少し違う視点で見るとより楽しめると思います。

画が凄いキレイで美術もこだわりを感じました。最も印象に残したいカットはハイスピードなど演出や見せ方も素晴らしい。

最新の映像技術、音響が駆使され、騎馬戦、海戦、何でもありで本来のロビン・フッドからかなり飛躍した自由闊達な展開で楽しめました。

渋いハリウッド俳優ラッセル・クロウの大ヒット映画です。グラディエーターのリドリー・スコット監督とコンビ復活ですが、やっぱり外れがありません。ラッセル・クロウって、中世の戦士役が一番似合っていると思います。今までのロビンフッドを題材にした話は、シャーウッドの森に棲んでいるロビンフッドが、腹黒い貴族の金持ちや僧侶から金品を奪い、貧しい人に分け与えるという設定が一般的だったと思います。でも今回のロビン・フッドは視点が違います。そもそも義賊ではなくて十字軍にいたころの話、という設定なので、今までのロビンフッドだと思ってみると違和感を感じます。でもこの作品、ある意味期待を裏切ってくれるほど面白い。中世イギリスの騎士たちの戦いを再現していて、スペクタルな映像を楽しめます。歴史的背景だけそのまま利用して、もうこれはロビンフッドとは別物の作品です。獣感あるラッセル・クロウの容姿・演技と、ケイト・ブランシェットの毅然とした強い女性像がぴったりマッチしていて、このふたり、もう現代に生きる人ではないみたいに感じてしまいます。ロビンフッドは実在上の人物ではなく、数人の歴史上の人物が合わさった伝説上の人物と言われているので、今回のような設定もまたアリなのではないでしょうか。個人的にはとてもおすすめな映画です。

ロビンフッドは義賊として中世に活躍したヒーローです。十字軍の遠征に参加した中で大きなピンチが訪れるのですが、なんとか助かって本国に戻ってきます。故郷に戻ってきたときにとんでもないことになっているのですが、ここから物語が始まっていきます。誰が味方で敵か分からないこの時代は、すぐに敵の策略に落ちて大変な事になってしまう場面があります。ロビンフッドが悲しみの中から復讐に燃えて行動していく場面は、なんの後ろ盾もなくなってしまった彼が一体どうやって目的を果たしていくのかものすごく気になります。映画では中世の雰囲気がものすごく出ていて、石の冷たさとカビ臭さみたいなものが伝わってきます。他の人に認められてだんだん力を付けていく場面は、ものすごく応援したくなります。またロビンフッドの敵役は非常に冷徹な役が合っている俳優で、別の大ヒット映画でもテロリスト役で存在感を発揮していました。様々な人間関係を自分の行動でだんだん信頼を集めるようになって一つの力にまとめていく場面は、ものすごく応援したくなってしまいました。ヨーロッパの中世に興味があって、弱いものの味方が悪いやつを退治するという勧善懲悪タイプの映画が好きなら見る価値があります。主人公はとてもセクシーですよ。

正義が失われがちな戦争中でも、自分の信念を貫いたロビン・フッドには、必然的に人が集まってきましたね。自己中心的にもなりがちですが、人のためにできる限りのことをしてきたロビンはかっこいいです。数あるロビンの伝説の中でも、なぜ仲間と立ち上がったのかという話はあまりなく、興味深かったです。マリアンの行動にも感心しました。夫ロバートを、離れていた末に亡くし、その父ウォルターも半ば騙された末に戦いに巻き込まれました。弔い合戦に立ち上がり、女性でありながら、戦いに身を投じます。見事敵討ちを果たしますが、誰でも大切な人を失った後では、たとえ手にかけた人間を葬っても、帰ってくるわけではありません。戦いに共通する空しさを感じます。そのことを心して、戦争を繰り返さないようにしないといけませんね。悪循環をどこかで断ち切らないと、悲しみやつらさが広がるばかりです。ロビンは、いいことをしていても、王様に快く思われず、実に残念です。離れて活動しようにも、公的に認められていないのでは、何かと支障が出ます。正しいことをそのまま行えるよう、バックアップがほしいところです。この後、王のためにもなることをしていくといいですね。

英雄視されるロビン・フッドが誕生する前日談として想像が膨らむ物語が楽しめる。特に十字軍などの戦争的な描写もリアリティがあり歴史大作の側面をのぞかせるのも面白い。また名もなき兵士が領主の身代わりとなる展開もワクワクさせられる。この辺りの整合性として領民はほぼ彼の顔を知らないという設定も自然でストーリーに入り込みやすい。未亡人との恋なども描かれるため娯楽大作として非常に優れていると感じる。個人的にはイングランド王を取り巻く政治的な動きがきっちり描かれていたのも良い。彼の母と王妃のフランスから嫁いできた女性達のやり取りもグッとくる。故に王の無能さが際立って時代劇の悪代官臭が滑稽でよい。森に住む義賊という設定を持つロビン・フッドの今後を左右すると思われる子供達の出現も視聴者を大いに楽しませてくれる。特にヒロインと子供達の関係性が興味深い。いつもいたずらをされて困っているが、彼女がピンチの時は助けてくれる辺りは義賊らしい。こういった分かりやすい展開がある中で人間の平等社会について問うシーンが盛り込まれている点もひきこまれる。主人公が弓矢の達人という事もあり、至る所で矢を飛ばすのもテンションが上がる。主人公の鍛え上げられた肉体も存分に楽しめる盛沢山な作品である。

ロビンフッドは弓の名手でシャーウッドの森に住んでいたことは知られていますが、この映画はロビンフッドが伝説になる時代をより深く知ることが出来ます。ヒロインのマリアンをケイト・ブランシェットがとても魅力的に演じているのも印象的でした。1200年頃は十字軍の遠征でほとんどの男たちが兵に取られる中、国王への納税や教会への貢ぎ物が民衆の暮らしを圧迫していたという世界観がリアルに描かれているので、この時代のどうしようもない閉塞感を肌身で感じます。ノッティンガム領主の嫁マリアンは義父を助け誠実に領地を守ろうと日々を送っているにもかかわらず、次々に厳しい現実が立ちはだかり困窮していきます。それでも逞しく立ち振る舞う姿は凛として美しく、ケイト・ブランシェットの存在感は名女優と言えます。ラッセル・クロウが演じるロビンフッドは弓以外にも知的なリーダーシップで仲間をまとめています。戦闘シーンが城攻めに野戦に海岸でと当時の装具での戦いなので見所も随所にあり、さぞかし撮影も大変だったと思います。船に馬を乗せて大海原に漕ぎ出す所などは、当時の命懸けの航海を再現しているので頭が下がる思いです。それ以外にも、鎖帷子の脱ぎ着が人の手を借りてする手間のかかるものだったり、建物の作りだったりと、時代設定や歴史的な資料としてわかりやすく作られている所などは必見です。

映画『ロビン・フッド』を見た感想はロビンフッドに至るまでの物語を描いた映画、アクションシーン満載で歴史についても学ぶことができる非常に面白い映画だと思いました。映画の始まりで主人公であるロビンは十字軍に従軍しているのですが、途中で戦争をやめて数人の仲間たちと逃げ出します。その途中で瀕死の騎士ロクスリーから家宝とされる剣を渡され故郷の父親に届けてほしい旨の遺言を受け、ロクストリーの故郷へ行くことになるのですが、彼の故郷ノッティンガムの現状と英国の腐った状況を知ります。この映画の中で後継ぎがいないと領地が没収されてしまうという英国の当時の現状について知ることができましたし、英国への侵略を企てているフランスの陰謀など当時の世界観についても勉強できるのが非常に面白かったです。戦争シーンも当時を再現しているのか甲冑などにもこだわりを感じましたし、迫力のあるシーンが満載で音楽も良く、楽しんで映画を見ることができました。また、あまりにも活躍しすぎたロビンを疎んで国王が追放しようとするシーンなどはリアリティがあって良かったです。映画グラディエーターなどが好きな方は楽しんでみることができますので非常にオススメの作品です。