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ホラー・パニック

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ワールドウォーZ(映画)の内容

映画『ワールド・ウォーZ』は、2013年6月にアメリカ、2013年8月に日本で公開されました。

原作は、2006年に発売されたマックス・ブルックスの同名小説ですが、根本的な設定以外は全く別物となっており、2008年公開『007 慰めの報酬』を手掛けたマーク・フォースターが監督を務めました。

本作は、人間が凶暴化する謎のウイルス感染が世界的な規模で拡大していき、感染者と非感染者の死闘が繰り広げられるパニック大作。原因を解明するため世界を駆ける元国連捜査官の姿が描かれており、主人公の元国連捜査官・ジェリー役をブラッド・ピットが熱演しております。

ゾンビパニック映画の中で一番好き。スリルがたまらなくて、テンポもよく観やすくて、ブラピが大好きになった原点の映画です。

ウイルスによってゾンビ化していくため、ウイルスに頭脳で立ち向かっていくという新たな楽しみ方を見せてくれたゾンビ映画でした。ハラハラ感もありとても良かったです。

バイオハザードに慣れてるから、走るゾンビと超人離れしたアクションがないゾンビ映画は新鮮に観られました。

ブラピにつられて苦手なジャンルの映画ですが観てみました。CGとは言え、人を襲うゾンビの群れは目を覆いたくなるほどリアルで怖かったです…。

あらすじ

愛する妻子といつもの朝を迎える元国連捜査官のジェリーは、家族を学校へ送るために車に乗って出かけます。渋滞に巻き込まれ回りを見渡すと異変を感じます。すると、前方で爆発音が聞こえ、大型のトレーラーが無数の車を弾き飛ばしてクラッシュし、ある存在によって一面はパニック状態に陥っていたため、ジェリーは車を走らせその場から逃げます。

そのただならぬ状態の元凶は、人間を凶暴化させた未知のウイルスに浸食されたゾンビだったのでした。ゾンビたちは人々を襲い、世界規模で感染拡大していきます。

やがてジェリーは友人であり、国連事務次長のティエリーからの緊急要請で国連の現場復帰を果たします。また、家族の安全を約束し、家族と離れ、一人でウイルスの感染を防ぐ方法を探るため世界中を駆け巡ることになります。

見どころ

一線を画すゾンビ映画

これまに数多く制作されてきたゾンビ映画の中でも、主演にブラッド・ピットを迎えるなど、他のゾンビ映画とは一線を画したであろう製作費を投じた作品です。

そんな本作の象徴的な映像は、無数ともいえるゾンビの群れが、高い壁をよじ登ってきます。そこから、街の中へと侵入したゾンビたちが主人公たちを襲っていくシーンは衝撃です。感染させようとするウイルスの強い支配力により、身体を投げ出してでも向かってくる姿は恐怖でしかありません。

また、本作のゾンビたちは「アァー」と呻きながら歩いてくるイメージとはかけ離れた、元気いっぱいに全力疾走するアグレッシブな姿。活きのいいゾンビのスピード感が生み出す、手に汗握るハイテンポなサバイバルをお楽しみください。

鑑賞前に購入必須

かつて、これほどまでにペプシが美味しそうだと感じたことはありませんでした。クライマックスで登場する炭酸飲料のペプシを主人公のジェリー(ブラッド・ピット)が飲み干すシーンがあります。

これが、クライマックスの盛り上がりと、ブラッド・ピットの清々しい飲みっぷりが相まって本当に美味しそうに見えるのです。鑑賞後は、必ず飲みたくなること間違いなしなので、先に買っておくことをオススメいたします!

スタッフ

原作:マックス・ブルックス『WORLD WAR Z』
原案:マシュー・マイケル・カーナハン / J・マイケル・ストラジンスキー
脚本:マシュー・マイケル・カーナハン / ドリュー・ゴダード / デイモン・リンデロフ
監督:マーク・フォースター
音楽:マルコ・ベルトラミ
撮影:ロバート・リチャードソン
編集:ロジャー・バートン / マット・チェシー
製作:ブラッド・ピット / デデ・ガードナー / ジェレミー・クライナー / イアン・ブライス
製作総指揮:デヴィッド・エリソン / デイナ・ゴールドバーグ / ティム・ヘディントン / グレアム・キング / ポール・シュウェイク / ブラッドフォード・シンプソン

キャスト

ジェリー・レイン:ブラッド・ピット(堀内賢雄)
元国連捜査官。世界の危機に直面し、緊急要請で国連の現場復帰を果たす。

カリン・レイン:ミレイユ・イーノス(篠原涼子)
ジェリーの妻。

コンスタンス(コニー)・レイン:スターリング・ジェリンズ(佐藤芽)
ジェリーの次女。

レイチェル・レイン:アビゲイル・ハーグローヴ(鈴木梨央)
ジェリーの長女。

セガン:ダニエラ・ケルテス(坂本真綾)
イスラエル国防軍兵士。

スピーク大尉:ジェームズ・バッジ・デール(大塚芳忠)
在韓米軍基地で生き残った兵士達のリーダー。

エリス:ミキール・ハースマン(中井和哉)
在韓米軍基地の兵士。

ティエリー:ファナ・モコエナ(玄田哲章)
ジェリーの友人で国連事務次長。

元CIAエージェント:デヴィッド・モース(若本規夫)

アンドリュー・ファスバック:エリス・ガベル(浪川大輔)
ウイルス学者。

ブリット:ピーター・キャパルディ(内田直哉)
ハビエル:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(小原雅人)
ケリー:ルース・ネッガ(斎藤恵理)
ライアン:モーリッツ・ブライプトロイ(魚建)
WHOの研究員。

ユルゲン・ヴァルムブルン:ルディ・ボーケン(磯部勉)

パラジャンパーの兵士:マシュー・フォックス(井上和彦)

トーマス(トミー):ファブリツィオ・ザカリー・グイド(釘宮理恵)

艦長:デヴィッド・アンドリュース(大塚周夫)

SEALリーダー:ジョン・ゴードン・シンクレア

米軍輸送機のパイロット:グレゴリー・フィトゥーシ(勝杏里)

トーマスの父親:アーネスト・カントゥ

トーマスの母親:ヴィッキー・アライコ

薬局にいた若者:ルアリ・カノン

旅客機のパイロット:デニス・イスチェンコ(三木眞一郎)

旅客機のパイロット:ニコラ・ジュリコ(梅津秀行)

旅客機の客室乗務員:エレン・リス

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ワールドウォーZ(映画)の感想

30代女性

現在、世界で大流行しているコロナウィルスと重なり、考えさせられるものだった。この映画は世界全体がなぞのウィルスに侵され、ゾンビになってしまうものだったが、迫りくる危険や抗体を探そうと奮闘する研究者たちの研究はコロナと闘う人類と共通していたと思う。人間がゾンビになってしまい、家族をも襲ってしまう場面はとても迫力があり、そして自分に起こったこととして捉えると大変恐ろしいと感じた。身近で親しい人たちがどんどんゾンビになってしまうところを目の当たりにして、感染拡大をしていない土地へと逃れていくのだが、やはりそこでも人間、助け合って協力し合って乗り越えていかなくてはいけないのだと感じた。一人でどうにかしようとしてもできない事も助け合いをすることで道が広がっていく、そのようなこともこの映画は教えてくれたと思う。また、些細な疑問や発見から抗体にたどり着くのだが、こうした小さな発見から全世界を助けることに繋がっていくのだから、今私たちが置かれている状況もしっかり一人一人が興味を持ち、対策を練っていかなくてはいけないのだと改めて感じた。今、分かっていること以外に解決策が眠っているかもしれないのだから。この映画の主演であるブラットピットはとてもかっこよかった。恐れながらも勇敢にもゾンビと対面し、抗体を探そうと躍起になる、そんな役であったが彼からにじみ出る大人の色気と渋さがこの壊れかけた世界の様子とは対照的に輝いていた。とても良い配役であったと思う。

50代女性

ブラッド・ピッド主演のゾンビ映画。平穏な日々を送っていた元国連職員の主人公が、突然蔓延し始めた未知のウィルスと戦い始める。未知のウィルスにより感染者はゾンビとなり、正常の人々を襲い始めて世界中はパニックとなっていく。
その中で、元国連職員の主人公にウィルスの解決策を探って欲しいと依頼が来る。はじめは嫌がっていたが家族を保護するとか言われたらやらざる得ないのが気の毒。今までのつてをたどり世界中に飛び回って、ウィルスの謎へとたどり着こうと奮闘するがなかなか見つからず、周りの人間もどんどんゾンビ化していき、どうすることもできないのかとハラハラドキドキさせられる。エルサレムが籠城状態ではあるが、何とか安全な地域として何とか踏ん張っているが、そこにそんなこと出来るのって?って感じでゾンビが攻めてきて、ゾンビも進化してるんだなぁと何だか感心してしまう。もちろん当事者ならパニック必死です。ゾンビが蜘蛛の子のように溢れていて、ゾッとする数が多くて気持ち悪い上に、動きも速い。昔のゆっくり歩いてるゾンビはもういないんだなと、この映画を見ていると思う。ホラーでもあり、ちょっとサスペンスぽくもあって、私は結構好きな作品。何度か見ているが飽きない。テレビでやればまた見ると思う。

 

10代男性

この作品はブラットピットが今まで出演してきた映画の中で1番万人受けし易く、わかりやすい内容の映画なのでとても楽しめると思う。冒頭から緊張感溢れる演出と家族の絶妙な感情の移り変わりがゾンビ映画としての魅力を高め、観客も思わずポップコーンに目を向ける暇もなく見入ってしまう。ゾンビ映画といえば大体内容の設定が他作品と被りワンパターンな展開になりがちだがこの作品では感染の広がるスピード感やそれを防ぐ人間の攻防や工夫など逃げる事以外のあらゆる視点からゾンビの脅威を描いている。スケールは違うが普段我々が感染症が流行る季節になるとそれらの広がりや予防などを間近で見る様にこの映画の中で一つのウイルスがどの様に流行るのかという流れを目撃することになる。またこの作品では家族の愛や絆も描かれており、どんな危機的状況下でも戦う家族を心配する様子は普段の家族の絆の強さを表しており、ゾンビ映画ながらファミリーと一緒に見るのにもおすすめだと思う。この映画を通して人々は危機に対しどのように生きる選択肢を模索するのか、それらに勇気を持って乗り越えられるかという普段の生活を改めて見直すきっかけにもなるいい映画だと思う。そして何よりブラットピットを筆頭とした役者の演技が一番見どころであり、表情から挙動まで全てがカットをまるで挟んでいない一連の流れに見える。そういったところも含め総合的にいい映画だった。

30代女性

『ワールド・ウォーZ』の魅力はストーリーの面白さ、展開のテンポの良さもさることながら、ブラッド・ピットが演じる主人公の視点で観客が映画を楽しめるという点です。主人公は元国連職員ということもあり、ゾンビと化した感染者の特徴と発症の原因、そして第一感染者について調査を開始します。一見するとこれまでの感染パニック系映画と同じような印象を受けます。感染者から逃げるという点においていえば、これまでの感染パニック系映画とさほど違いはありません。しかし、本作が他作品と一線を画す点は、調査からワクチン開発までを主人公視点で視聴出来るという点です。多くの協力者の協力を得ながらワクチン開発のヒントにたどり着く主人公と、迫りくるゾンビの群れ、更にいえばそのゾンビもこれまでの映画と違い身体能力が格段に上がっており、ものすごいスピードで追いかけてくるので、最後の最後まで目が離せません。最悪な状況が何度もあり、それも絶対逃げられない密室状態な場所でゾンビと対面してしまう等、最初から最後まで安心できるところがない映画です。そういう状況に陥った時、主人公がどういった行動に出るのか、自分ならどういう行動をとるのか、考えながら見ることが出来る1本です。ゾンビ系映画、感染パニック系映画が好きという方も、あまりこういったジャンルの映画を見たことがないという方も、楽しめる作品だと思います。

30代女性

まず、こちらはゾンピパニック映画と言われれば、そうなのかなとは思うのですが、進む方向は極めて現実的な路線であり、派手なドンパチがメイン!ゾンビ!アクション!だと思うと、ラストも含めて楽しめないのではと思います。個人的には、ゾンビものではなく、ウイルスパニックものであり、こういう未知のウイルスによるパニックが起こった際にどう対処していくか、世界中の一般人が感染者から身を守るためにはどうしたらいいのかなど、現実的なやり取りや舵取りが大変面白かったです。ジェリーを演じるブラット・ピットも、元国連の職員であるという、特別屈強な男だというわけではなく、どちらかと言うと状況分析や知識、見識の優れた人物として描かれていますし。いくら立場や建前、肩書があっても、一人の人間が出来ることって本当に少ないし、全員が全て救われて、何もかもが上手く共有されてなんて、夢物語はないんだなと。そんな中でも、なすべきことに逃げないで向かい続ける登場人物たちの物語だと思います。CMで使われていたワァーと群がる映像と内容のギャップ、各所にあるツッコミどころで低い評価を受けることも多いようですが、個人的にはウイルスパニックものとして、大変好きな映画です。

50代男性

コロナ禍でのステイホームで時間があるので、ツタヤさんに行ったときに偶然本作を見つけて、レンタルして視聴しました。ブラピが製作主演を兼ねているとのことも、レンタルした理由の一つです。作られた当時は格差問題が世界的に取り上げられるようになっていたので、経済的な問題のモチーフとしてゾンビウィルスやゾンビが使われていたのだと思います。SFパニック映画ですが、最新の映像技術を使って、これまでにないゾンビ映画となっています。世界の様々な場所を使って撮影している贅沢な作り方の映画で、しかも主演がブラピなのですから、見応え十分でした。ブラピが世界と家族を救うために、世界中を駆け回って活躍する映画なので、単純に楽しめる映画です。それにしても、大量のゾンビが折り重なって巨大な城壁を超える場面などは、CGとはいえどれだけ手間と時間が掛かっているのか、どのような手順で作ったのかなど、フォトショップやイラストレーターを使っている当方でも想像もつきません。巨大な予算と規模で作られていますので、グロの方はあまり気にならず、スケールの大きな描写に感心しました。このような映画に巨額の予算を投じて主演したのですから、ブラピの社会問題に関する関心の高さもよく伝わりました。

30代女性

ブラッドピットの出演作品だったから、きっと面白いという理由であまり内容をよく把握せずに視聴しました。特に今のコロナ禍の状態で見てみると、ウイルス感染での世界の崩壊という内容にはよりリアルさを感じずにはいられませんでした。作品の序盤で少しずつ街の様子がおかしくなっていき、これから何が始まるのかと思っていたら、家族での移動中に次々に街の人々が暴力的になり様子がおかしくなっていく・・・。なんとか以前の上司であった国連の事務次長に助け出してもらえたときには、街はすっかり大混乱。ただ、その中でもひたすら子供たちを安心させようと「大丈夫」と繰り返す夫婦の姿や、かまれて感染してからゾンビに変貌するまでの経過時間を冷静に観察する姿はさすがピット様!ではなく、元国連職員。しかし避難したのもつかの間、優秀がゆえに家族の安全と引き換えに事態の収束に駆りだされる。瞬く間に世界に感染が広がる様子もまさにコロナを想起させる部分。世界中に情報を求め各国に移動してはゾンビに襲われ、周りにいた人間がどんどん感染していき、何度もハラハラさせられる場面もあったものの、常に冷静さを忘れずにゾンビが反応を示さない人間がいることに気づく。この冷静さを見習いたいと個人的に心から思う。最終的に行き着いたWHOの機関では、ウイルスに勝った!とはいかなかったところが逆にリアルだ。コロナの時代、まさにウイルスと共存して生き残っていくためにどうするのかを日々考えさせられる現在だからこそ、見るものの心に響く作品といって良いだろう。

20代女性

ゾンビ映画はほとんど見てきましたが、その中でも一番面白かったと思います!ハラハラドキドキのパニック映画!ゾンビがリアルで怖かったです(´;ω;`)しかもゾンビが追いかけてくるのが早くて余計怖い!!!あんなんでは絶対に助かる自信はないです(笑)しかもゾンビにかまれてからの転生がはやくておどろきました。家族と世界を救うべくゾンビと戦う博士(ブラットピット)がかっこよかったです。頭がよくいつも冷静沈着で頼もしいです。軍人の女のひとが綺麗だった!ゾンビに腕をかまれて腕を切り落とすシーンはおもわず歯をくいしばってみてました(;´・ω・)それでも諦めず彼女を助ける博士がかっこよかったです!!話の内容は難しくなくテンポもはやいので見易かったです。ゾンビがある一定の人間を襲わず避けていたのがみどころですね。そこにストーリーのほんとの意味がありました。話も終盤になり、ハラハラドキドキもマックスに!手に汗握ります!最後のゾンビがいるなかの自販機をこわしてジュースをのむシーンはスカッとしました!!ほかのゾンビ映画とは一味ちがい、感動もあったのでよかったです。普通にまた見たいと思いましたね。一人でみてもおもしろいですが、このハラハラドキドキ感を友達や家族とわかちあってみると、尚面白いと思います!

30代男性

『ワールド・ウォーZ』は、ブラッド・ピットが製作・主演したパニック映画で、監督を『007/慰めの報酬』のマーク・フォースターが務めた。題名からは世界的な大戦争を予感させるが、内容はいわゆるゾンビの大量発生によって世界が壊滅していくさなか、人をゾンビに変えたウィルスの発生源の究明や、感染を防ぐワクチン開発の実現に奔走する主人公の姿が描かれる。いつもと変わらないはずの日常がいつの間にか異常事態のただ中に置かれているという展開には戦慄を覚え、異様な雰囲気のなか、何かから必死に逃げ惑う人々の鬼気迫る様子に不安を覚える。そして、視界に現れるゾンビたちの姿は想像を絶している。ゾンビを扱った映画としては、ダニー・ボイル監督の『28日後…』が思い出され、ゆっくりとした動きで徐々に迫ってくる従来のゾンビのイメージを刷新した、全力で疾走しながら襲い掛かる描写は共通しており、なおかつ、本作ではCGも駆使して雪崩や津波のごとく大挙して押し寄せるゾンビたちが迫力と恐怖をもって描かれている。ウィルスの起源が明かされる描写も魅力的だが、その世界的な感染爆発に対して問題の解決に国連が主体となっている点が特徴的で、視点が広く取られているものの、大きな風呂敷を広げただけのような印象は否めず、世界的なパニック現象と個人の内面の描写がどちらも中途半端になってしまっているのが惜しいと感じる。監督のマーク・フォースターは優れた作品を残しているが、本作のような国連をも巻き込んだゾンビ映画を撮るには荷が重かったのかも知れないと思う。全体的に暗く、いたたまれないほど胸に迫るエピソードが静かに語られるなど、繊細な演出も感じられる。精彩を欠いているとは言え、物語が完結しているわけではなく、続編が待たれる作品でもある。

20代男性

ブラッド・ピット主演のゾンビ映画である本作はタイトル通り、世界的な戦いが描かれています。普通、ゾンビ映画というと一つの街、あるいは施設が舞台です。しかしこの映画は世界を股にかけて移動するシーンが多く、危機的状況化にあるんだということがひしひしと伝わってきます。スケールの大きさも然ることながら、映像美もきれいです。そのためゾンビ映画でありながら、あまりグロい要素がありません。むしろ美しいと感じるくらいです。これならグロいものが苦手な人でも楽しめると思います。それに本作はゾンビ映画ではありますが、アクションホラーではありません。ヒューマンドラマの要素の方が大きく、今までのゾンビ映画とは違う新鮮さがあります。なので妙にリアリティがあったのです。実際にゾンビウイルスが蔓延したら、こんな感じになるかもしれないなと思う内容でした。ただ戦うだけならよくあるゾンビ映画ですが、そうではないからこそ心に残ったのです。こうしたタッチのゾンビ映画はすごく面白く、主人公がゾンビウイルスの治療法を見つけるために世界を旅する姿はさながらミステリーのようでもありました。ちょっとした謎解き要素があるのもこの映画の魅力だと思います。

 

まとめ

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本ページの情報は2021年2月時点のものです。
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