トリック新作スペシャル(ドラマ)の無料動画フル配信｜DVDレンタルよりオススメ

相変わらず何回見ても笑えるギャグ、今回も上田のどうでもいい意地から始まった事件。もう意地というか後に引けなくなっただけっぽいですが…同じようなストーリー展開なのに、飽きることなう見続けてしまう。これこそが最大のトリックなのかもしれないですね。

名取裕子さんが、偽占い師役で出ていて、おもしろかったです。名取さんはキャラも濃いし、コメディエンヌ要素もあるので、いいキャスティングだと思いました。矢部刑事に偽毛はえ薬をうりつけるところとか、矢部刑事と相まっておもしろかったです。占い師が次々と学者先生を殺していったのですが、そのトリックも、なかなか凝っていておもしろいなと思いました。お風呂場で水死とかすごく手間のかかる殺し方ですが、すごいなと思いました。あそこに閉じ込められた山田が生きていたのが奇跡です。その殺されていく学者先生たちも面白役者ばかりで、いいキャスティングだなと思いました。山田と上田も相変わらず仲が良く、いい弁当が出たら、山田はもりもり食べていて、上田は通信教育で習得した空手を披露し、魅力満載でした。今回は山田に友達ができたりして、そこもくすっとしてしまいました。トリックらしい小ネタもたくさんあって、ああトリックだなと感慨深いものがありました。また、山田里美さんもおもしろい商売をしていて、なるほどと思いました。でも、子どもの生まれる確率は2分の1ではないような気がします。男の子ばかりの兄弟とかいるし、夫婦の相性だから、ほんとのこというと、必ず儲けるとはいえないのでは？って気もしました。

占星術がテーマとなるこのお話、死を予言するとか占いというよりも呪いです。大学教授が次々と死んでいくのですから、まずはこの占い師を疑ってかかります。それにしても名取裕子さんがそれっぽい、彼女に言われると何でも信じてしまいそうです。大学教授たちの名前が面白い、福沢諭吉と慶応義塾大学を掛け合わせていたり大隈重信と早稲田大学、更には橋爪功を逆から読んだ功爪橋など、夫婦で元ネタを当てっこしてしまいました。今回の場合は依頼が来て動くのではなく事件に巻き込まれてしまうパターン、大学という限られた空間での殺人は、上田と奈緒子が来なければ完全犯罪で終わったのでしょうか。関係する人物が少ないからこそ、わざわざ彼らが動かなくとも警察の力でいつかは解決していた気もします。バラエティ要素満載のトリック、2度３度と録画したものを見返しているとまた発見があります。最初の方の書道教室のシーンはそれほど重要性を感じていなかったのですが、まさかの「祥子が犯人」という文字が子供の書いた作品の中に入っていました。こんなに早くネタバレしていたとは、気づいた方はどれだけいるのでしょう。まあ、あんな占いをすることからして自分が犯人だと言っているようなものです。

インチキ占い師のターゲットになった経験がある私にとって、トリックのテーマはドンピシャでした。このやり口、あの占い師にそっくり！という所が多々あって、もっと前にこの作品を見ていれば…！と思ったほどです。妙にリアリティがあったので、もしや製作者側にもインチキ占い師のターゲットになった経験がある人がいるの？と思ってしまいました。演じている名取裕子さんの台詞回しや仕草もうますぎるのだと思います。今回も、奈緒子と上田は大活躍。憎まれ口を叩きながらも、やっぱり2人のコンビは最高だよな～と思いました。そして、所々に散りばめられている小ネタが今回も面白すぎます。トリックを何回も見てしまう要因は絶対コレです。2回目見たときに見逃していた小ネタが見つかるとかなり嬉しいです。そして3回目では再度思い出して笑ってしまったり。でも、ただ面白いだけのドラマじゃないのがトリックのすごいところです。社会的なメッセージや、何が善で何が悪なのか、立場が違うことで生じる確執などしっかり視聴者に考えさせる作りになっていると思います。見終わった後は、痛快感プラス思慮深さが得られるドラマ。奈緒子と上田の活躍はいつまでも見ていたくなります。

毎回ゲストが豪華なトリックですが、今回はまさかの名取裕子さんが出演されていてかなり驚きました。名取さんが宇宙と交信する占い師役ということでかなり面白かったです。ウヌャニュべェィギュリュル星人がなんだか可愛らしいのがまたツボでした。今作では相変わらず上田に山田が不気味なところに連れてこられるのですが、いつもの通り山の中だったりしで、なんだか何が起きてもおかしくなさそうな世界観で引き込まれます。大和田伸也さんなど著名な俳優さんもゲスト出演されているので、また全体的におちゃらけていても、真面目な推理ドラマっぽくて面白いです。今回も矢部刑事はどこで出てくるのかと思えば、また変なところで電話を受けていたりとかなりギャグだらけな部分がまた引き込まれる要素の1つです。全体的にはギャグが多いのに、きちんと締める部分は締めるので、そこはかなり堤幸彦さんの世界観なんだろうなぁ、と思いながら見ています。全作通して視聴していますが、どんどんシリーズを重ねるごとにキャラクター感が進化していて、次はいったいどんな風になっているのだろうと毎回楽しみで仕方ありません。ところどころに出てくる細かいネタを探すのもかなり楽しみの1つです。

一度聞いたら忘れられない「うらーないで、おもーてなし」のフレーズが出てくる、『トリック新作スペシャル』。3人の偉い大学教授の方々と、とある番組で共演した上田は、占いの結果どおりに目の前で人が亡くなる瞬間を目撃します。占いのインチキを暴くため、大学教授達と上田＆山田の凸凹コンビが、山奥にある占いの館へ出向くところから始まります。「うらーないで、おもーてなし」「暗黒厄年」「宇宙の波動」など、気になる用語がたくさん出て来ます。どうして人の死の瞬間を占いで当てることができたのか。上田＆山田と一緒に、手がかりを元に推理していくのも、また楽しい作品です。特に一番最初の謎が解ける瞬間は、「おお！」と思わず感動しました。上田＆山田コンビはもちろんのこと、ドラマ版からの面々も勢揃いします。今回も矢部が良い感じに、髪の毛のことばかり考えています。他の刑事ドラマなどでは、謎を解く側を演じられることが多い名取裕子さんが、怪しい占い師を演じているのも、かなりポイントが高い作品です。占い師・緑川祥子の付添人を演じられる西村雅彦さんも、また癖の強いキャラをに仕上がっています。『古畑任三郎』シリーズの西村さんも大好きなのですが、『トリック新作スペシャル』のこの胡散臭い付添人も、またハマっていらっしゃるなあという印象です。ストーリーはもちろん、俳優陣も豪華、小ネタもたくさんと見所がたっぷりある作品です。『トリック』のドラマシリーズを全部見るのも大変だなあ、でも気になるなあ、というトリックシリーズ初心者の方に、是非オススメしたいです。

人気シリーズの2時間ドラマです。山田&上田のコンビや、堤幸彦監督独特の演出はクセになります。
ゲストは名取裕子さんです。このシリーズに出てくるキャリアが長い女優さんの存在感、すごいですね。悲しい過去を経験していますが、とても強い女性です。ラストシーンは本当に美しかったです。西村雅彦さんも大物だと思うのですが、古畑シリーズの今泉を思い出して少し笑ってしまいます。愛すべき残念な人というイメージ。上田さんとの決闘シーンがありますが、これも堤節が炸裂していますね。堤ファンにとって注目の小ネタは、3人の大学教授の大学名と名前でしょうか。実在の大学を文字っています。ただ単にキャラクターの名前を考えるのが煩わしいのか、それとも多少なりとも思うところがあったのか。いちばん初めのシリーズで、矢部さんの出身大学が実在するものでちょっとびっくりしたのですが、生瀬さんご本人の出身校だったりしたのでしょうか？そのシーンを思い出しました。新興宗教という題材は、このシリーズでも何度か扱われたように記憶しています。80年代から90年代にかけて、似たような団体は沢山あったのだろうと思います。入り込んでしまっては見えなくなりますが、客観的に見るとこういう分だよという描写が、誰かのきっかけになればなぁと思うこともあります。難しいですが、なかなか。