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サスペンス・ミステリー
『新聞記者』予告編

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新聞記者(映画)の内容

映画『新聞記者』は、2019年6月に公開されました。

東京新聞に所属する望月衣塑子さんによる同名の完全フィクション作品を原案に、藤井道人監督が脚色した社会派サスペンスフィクション作品です。

本作の物語は、若手の女性新聞記者と若手のエリート官僚の対峙と葛藤が描かれており、女性新聞記者を抜群の演技力で注目を集める韓国の若手女優・シム・ウンギョンさん、若手のエリート官僚を実力派若手俳優としてジャンル問わず多彩な演技を披露し続ける松坂桃李さんの二人が主演を果たしました。また、本田翼さん、田中哲司さん、北村有起哉さん、岡山天音さん、高橋和也さん、西田尚美さん、高橋和也さん、郭智博さんら豪華キャストが名を連ねます。

本作は累計興行収入は6億円を突破。日本アカデミー賞では6部門を受賞するという快挙に続き、TAMA映画賞、エランドール賞、第74回毎日映画コンクールなど、数々の賞レースを席巻した話題作となります。

久しぶりに見ごたえのある作品に出会えました。ストーリーの最期、松坂桃李さんの表情とつぶやきを観る人に解釈を任せるというスタンスが非常に良いです。その後、すぐにエンドロールに切り替わりますが、最初の部分は完全に音を無くす演出。余韻に浸らせてくれる時間を与えてくれます。こういった演出が出来るほど、こだわりぬいた作品で全てが素晴らく大変満足させてもらいました。

皆さん良い演技でしたが、その中でも田中哲司さんがハマり役でした。きっといるであろうと思わせられる恐い官僚を怪演しており、お見事でした。

マスコミや報道を裏で操ってデタラメな情報を流さないで欲しい。僕が知りたいのは正確な情報・事実を報道してほしいだけです。こういった国民にアピールする映画はもっともっと必要だと思いますので、第二弾を楽しみにしてます!

今の日本に丸被りな内容にも関わらず、俳優陣の方々はよく出演されたなって。単純に凄いなと思いました。物語としても大変良かったです。

あらすじ

東都新聞・社会部の記者になって4年目の吉岡エリカ(シム・ウンギョン)のもとに「新設大学院大学 設置計画書」というタイトルの極秘情報が匿名で届きました。この情報が本当のことであれば大スクープとなるので、調査を開始します。

一方、内閣情報調査室に出向をしている官僚の杉原拓海(松坂桃李)が命ぜられる仕事は「国のため」という名目でありながら、現政権に不都合なニュースのコントロールするという首をかしげる職務で、日々葛藤をしていました。

そんな杉原の妻の出産が迫ったある日、尊敬する元上司の神崎(高橋和也)と再会を果たします。その数日後「俺たちはいったい何を守ってきたんだろうな」と杉原に言ったきり、千代田区のビルの屋上から、神崎は飛び降り自殺をしてしまいます。

図らずとも神崎の葬儀に出た吉岡と杉原は出会いました。他の記者とは違い、事実が知りたいだけの吉岡に、当初は取材を受けることも消極的だった杉原ですが、神崎の自殺の原因が「新設大学院大学 設置計画書」であると知り、共に真相を追うことにします。

「新設大学院大学 設置計画書」の闇を暴こうとすることにより、内閣情報調査室の官僚である杉原は大きな選択を迫られることになります…。

見どころ

歴史的快挙

前代未聞のサペスンス・エンタテインメント作品として上映された『新聞記者』。政権をめぐるリアルな問題提起が話題となった社会派フィクションとして異例の大ヒットとなりました。

公開前後に公式サイトが一時的に閲覧困難な状況に陥る事象が発生しました。これは、特定IPからの集中アクセスによるサイバー攻撃の疑いもあるなど、闇の深い作品として話題になりました。

そういった困難を乗り越えて公開された本作は、第43回日本アカテミー賞において、主演を務めたシム・ウンギョンさんと松坂桃李さんが男女揃って最優秀主演賞を受賞し、また藤井監督は最優秀作品賞をはじめ、優秀監督賞、優秀脚本賞を受賞。編集を担当した古川達馬さんが優秀編集賞を受賞するなど、合計6部門を受賞する快挙を達成いたしました。

主演二人の演技は全体的に感情を抑えているにも関わらず、圧倒的な存在感を放ちながら全てを表現する演技力に圧倒されます。アカデミー賞受賞も納得です!

スタッフ

原案:望月衣塑子「新聞記者」 / 河村光庸
監督:藤井道人
脚本:詩森ろば / 高石明彦 / 藤井道人
製作:高石明彦
音楽:岩代太郎
主題歌:OAU「Where have you gone」

キャスト

吉岡エリカ:シム・ウンギョン
日本人の父と韓国人の母を持つ東都新聞の記者。

杉原拓海:松坂桃李
現政権に不都合なニュースのコントロールする職務に葛藤する内閣情報調査室官僚。

杉原奈津美:本田翼
拓海の妻。

陣野和正:北村有起哉
吉岡の上司で東都新聞デスク。

倉持大輔:岡山天音
関戸保:郭智博
河合真人:長田成哉
吉岡の同僚の東都新聞社会部記者。

多田智也:田中哲司
杉原の上司で内閣情報調査室長。

都築亮一:高橋努
外務省の神崎の後任官僚。

神崎俊尚:高橋和也
杉原の元上司で内閣府の官僚。

神崎伸子:西田尚美
俊尚の妻。

神崎千佳:宮野陽名
俊尚の娘。

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新聞記者(映画)の感想

40代女性
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映画「新聞記者」は、日本アカデミー賞授賞式で知り興味を持ちました。はじめは、何となく地味で暗いイメージしかなかったので見ようとは思わなかった映画だけに高評価されている意味を知りたくて観ました。アカデミー賞を受賞したの理由は見終える前に理解できました。是枝監督らしい、心の暗さと希望のなさそうに見せる映像とそれに反した役者さんの熱い思いのお芝居は胸を打たれます。主人公は、官邸の記者クラブ。調べたい事は父の自殺の原因。いわば復讐劇のようにも見えますが真実にたどり着く過程で、人間の本質を問われる内容になっています。正義感、使命感、勇気は誰しもが持っているけれど大人になると社会、会社、立場、家族などのしがらみで利権に屈するしかない状況もあります。自分はそうはなりたくない、真実を明かして全てを白日の下にさらすのだ。そう言いきれる人はごく少数である事を突きつけられる作品。ラストシーンで横断歩道を向かい合う二人が声なき会話をするのですが、それは諦めなのか?保身を責めるつもりはないのか?真実を明らかにしないでいいのか?新聞記者の目を通して描かれている人間の社会的な本質だと感じました。ラストまで映像はモノクロを思わせるような暗さと静かなトーンですが見ごたえがあり素晴らしい作品でした。

20代女性
20代女性

新聞記者と言う題名を見たときに新聞記者が政治や権力を追っていてき失敗するか成功するかの話だと思っていましたが少し違っていて残念でした。内容的には面白かったのですが社会に対する反発の話だと思っていたのでもっと期待していたため残念な気持ちが多くありました。主演を務めていたシム・ウンギョンと松坂桃李の二人は素晴らしかったです。演技力もそうですが実際にその役割を味わってきたような錯覚に陥ることができました。新聞記者思っ便りも忙しく毎日事件など何か問題が起きていることにたいして朝や夜を問わず追いかけている姿は素晴らしかったです。一つにたいして深く追っている時間がないのも納得いくことができました。しかし、スピード感があり淡々と進んでいくため考えさせられることもありますがすっきりしてみることができます。フィクション作品だとわかっていましたが実際にそこで起っているような感覚に陥るほど雰囲気や音楽、役者の演技が凄くて魅入ってしまいました。この作品を見ているとどんどん引き込まれていくのがわかります。この作品を見た後に今の世の中に対する考え方が変わったと感じました。人によって感覚は変わると思いますが絶対に見たほうが良い作品です。

30代男性
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新聞記者として活動しながら色々な気になる点について追及し謎を解明していくこの映画は現実世界でもありそうなフィクションになっている作品だと思います。内容としてもとても奥深く、謎が謎を生んでいくのでとても考えさせられる映画です。実際の新聞記者という職業もこのように大変だと思いました。探れば探るほど深くなってくる。そう感じます。s区品の展開やスピード感やスリルは最後までくぎ付けしてしまいます。ドキュメンタリーに近い作りになっているため、リアルと比較してしまう場面もありますが、社会派フィクションとしてはとてもよくできていると思います。内容のつくりも現代の政権に対してメスを入れる内容も入っているのでとても納得できる部分が多くありました。女優が日本人ではないので、逆に彼女に対する先入観などが全くなかったので、他の役と混ざることなく見ることができました。しかし一つ言えるのが、作品の内容が少し難しく感じました。自分の解読力が弱いのかもしれませんが、ストーリーを一度で把握することができなかったので何度か見直しました。ですが見直すことにより、より奥深く考えさせられた部分もあったので見終わったときにはとても満足することができました。

40代女性
40代女性

怖い、とにかく怖いです。何が怖いかって、人間が怖いです。政府の思惑、保身、嘘、人の命が軽々しく扱われること、迫りくる魔の手…。全てが恐怖でしかありませんでした。もちろん今作で描かれた内容はあくまでフィクションとのことですが、本当に架空の出来事だと思ってよいのか?と自分自身に問いかけました。実際の事件を彷彿とさせる事象も盛り込まれており、これがまたどこまでが真実か、はたまたそうではないのかを曖昧にしていたと思います。だけどそのお陰もあって、呑気な私は政権の思うつぼなのかもしれない…とハッとしました。決してこれが正しい意見だとは言いませんが、今作を見て隠された現実に目を向ける人を少しでも多く作り出すために、この映画は制作されたのではないかと感じています。信じることは大切だけど、疑う目は持っていなければいけない。そのことを知ることができ、今作を見てよかったと強く感じています。邦画では政府の裏側をここまで深堀した作品は少ないし、大きな代償を払う可能性もあっただろうに、メガホンを取った若き藤井監督に賛辞を贈りたいです。そして素晴らしい演技だった松坂桃李さんとシム・ウンギョンさん、その他の名優にも盛大な拍手を!

30代男性
30代男性

東京新聞望月衣塑子記者のベストセラーが原作となった映画である意味でずいぶんと話題になりました。閉塞感が増す日本社会でこのような社会派作品が世に出てきて、とても嬉しいです。また、様々な困難が予想される中、本作に出演された俳優陣のみなさんの勇気に拍手を送りたいと思います。特に松坂桃李さんに対しては、本作品への出演情報をお聞きするまでは正直アイドル俳優のようなイメージを勝手に持っていました。気骨のある本物の表現者であると思います。また一人素晴らしい俳優さんが出てきてくれました。シムウンギョンさんの演技も素晴らしかったです。閉塞感を強めているこの国に住むすべての人に見ていただいて、この映画が投げかける問題に対して一緒に考えたい、そう思わせてくれる作品です。時代を問わず、民主主義は磨かれなければやがて衰退していきます。まだ幼い息子にもいずれ見せてあげようと思います。日頃政治に対して無関心である家族も、この作品を見ていただいて家族の中で食事をとりながらの話題にでもなればいいなと思います。正しいことをする人、心優しい人がすべからく報われる世の中になるように願ってやみません。評価などつけられない良作中の良作です。

20代女性
20代女性

私は、映画『新聞記者』を観て、「協力し合う二人の姿」と「先の読めない事件の行方」が特に印象に残りました。。まず、協力し合う二人の姿についてです。この映画では、一人の男性が関わる事件をきっかけに新聞記者の女性と官僚の男性が出会うことから物語が動き始めます。新聞記者は、男性が亡くなった事件の真相を探るためウドきだしますが、官僚は恩師である男性の死による衝撃や家族など守るべき存在があることから、なかなか事件の真相を探ることができません。そんな立場も事件に対する気持ちも違う二人が出会い、試行錯誤しながら協力して事件に挑んでいく様子がかっこよく、尊敬の気持ちを抱いて観ていました。次に、先の読めない事件の行方についてです。事件の真相を明らかにするため、立場の違いを活かし周囲の人物たちにも話を聴くなどしながら、二人は事件について手掛かりを集めていきます。しかし、その中で国家に関する重大な秘密までも明らかになり、二人は国家に関連する予想外の出来事に巻き込まれることになります。一つの事件の真相を探る中で、徐々に予想もできなかった真実が明らかになっていく予測不可能な展開に、ハラハラドキドキしながら観ていました。

60代男性
60代男性

私も新聞記者だったことがありますので、とても関心を持って観ました。全編を観終わった時、あまりの内容の衝撃に、しばらく立ち上がれないほど、ショックというか大きな感動に放心状態でした。映画の中の松阪の演技は、実に上手くて惚れ惚れしました。彼の正義感は右に行ったり、左に行ったりと、悩み呻吟します。その心の乱れをあの美形の顔と素振りだけで、表現するというテクニックを、松阪は会得しているんですね。まさに、松阪の心理が、この映画の一つのカギですが、顔だけで描き切っているような気もしました。相手役の女性が新聞記者の役ですが、彼女の演技は淡々と展開されて行きます。その少し単調な繰り返しは、新聞記者特有のクールさとか、知的な仕事に従事しているプライドとかが混ざりあって、実に新聞記者の特性をリアルに描いていました。淡々としているところでは、少し退屈なシーンもありますが、最終に近づくにつれ、緊迫したシーンが連続してきますと、まさに席に座っていられないほど、興奮のるつぼにはまります。日本という国の代表者たちの不正を、白日のもとにさらすのか、だんまりを決め込んで目を瞑るか、判断をしなければならない状況に追い込まれて行くのです。机上では皆さん言います。正義は勝たなければならないと。それが人間として生まれてきた証だと。しかし、正義を打ち立てても、その陰には大変な犠牲が払われるのが常です。だから、ある時には逃亡しても良いと私は考えます。その愚かな生き方でも、儚い生き方でも、私は人間こそ生きているだけでも尊いのだと言える気がした時、やっと映画館を後にしました。

30代男性
30代男性

政権に批判的な実在の新聞記者をモデルにしたと言われる、いわくつきの映画。実際に見てみると、現実の日本の政治状況とはかなりかけ離れたストーリー展開で、よくできた社会派サスペンス調のドラマとして楽しめたように思います。内閣情報調査室の描かれ方も現実とは全く異なってしまいますし、荒唐無稽な生物兵器疑惑まで登場しますし、ここにハードボイルドなアクション要素が加わったら、よくあるタイプの娯楽映画ですね。アクション要素こそありませんが、あまり肩肘張って政治的なことは考えずに、素直にエンタテインメント作品として楽しんで見たら良いのではないでしょうか。ちなみに主人公である女性記者の吉岡エリカをなぜか韓国人のシム・ウンギョンという女優さんが演じていますが、どうしても言葉に訛りがあって、日本人記者役を演じるのには無理があったことは否めません。しかし、表情の演技ではとてもよく魅せてくれましたし、実力派の女優さんであることが窺えます。この映画の撮影に当たって、日本語の勉強にも相当努力を積まれたのではないでしょうか? また若手官僚役の松坂桃李さんは安定した演技力で安心して見ていられますね。タイトルは『新聞記者』ですが、必ずしも新聞報道に焦点が当てられた映画ではありません。

 

まとめ

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