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正直、原作よりもわかりやすかったなって思いました。メッセージ性もある作品で、原作者も完成披露でコメントしていた通り本当に名作だと思います。

1・2に引き続き面白かった！「ともだち」の正体や過去など様々なことが明らかになっていきスッキリ出来ました！

改めて見ても超豪華メンバーで本当に凄いスケールの映画でした。
子供の頃には気付かなかった罪の大きさ。やった側は覚えてなくてもやられた側は覚えているって本当だと思うし、人と関わる以上、良い影響を与えられるくらい誠実な人でいたいなと思いました。

現代と過去を織り交ぜて進むストーリーが面白かった。特に、エンドロール後のシーンが切ない気持ちにはなりますが、凄く良かったです。

前作で「ともだち」によって世界が滅亡し、「ともだち」が世界大統領として神格化された世界。生き残った人類は「ともだち」に完全に支配された東京に住んでいた。そんな中、「ともだち」自身から、「私が世界を滅ぼした。これから完全に人類を滅ぼす」と宣言される。もはや隠されなくなった巨悪に立ち向かう、子供の頃の秘密基地のメンバーはどのようにして「ともだち」に立ち向かっていくのか。今まで謎に包まれていた「ともだち」の正体は果たして誰なのか。シリーズの完結策として広げた風呂敷を綺麗にたたむことのできた作品です。人類が滅んだあとの支配された地球を巨悪から守るヒーローものとしてとても面白く、演者さんもキャラに合った方が演技されているので、見ていて没入感のある映画です。3部作のラストの作品ですが、前2作で出ていたキャラも伏線も全部出てくるので、気になっていたあのキャラはどうなっているのか。あの人とあの人は意外なところで繋がりがあったということが多々あり、驚きと発見が見ていて常にありました。主人公たちが子供の頃に思い描いた空想を形にしたので、実際の現実にはない「地球防衛隊」という部隊が警察の代わりをしているなど、SF要素や空想科学的な要素もあります。今まで謎に包まれていた友達の正体や、動機のすべて判明するので、終わった後は謎が解けたすっきりした気分になり、とてもいい映画でした。

『本格科学冒険映画 20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』は、コロナが流行しまくってる現在に見るとウイルスが怖くてゾクゾクしてしまう映画だと思います。何故ならば世界大統領に君臨しているともだちが、殺人ウィルスでともだち信者以外を殺してしまうためのテロを起こすからです。これが公開された当時はウイルスで大虐殺企むと言うことに現実味を感じなかったし、そんなこと実際ないよねとか思ってたのであの頃は平和だったなぁと感慨深い感じです。映画ではケンヂの姉が解毒剤作ってるんで、コロナのワクチン云々のと重なって見えるのも感慨深いです。ストーリーとしてはともだちの正体が明らかになって、それが過去のケンヂがやらかした事と繋がっていると言うものになってるんですね。それをケンヂはまるっと忘れていると言うか記憶を捏造してしまっていて、それを思い出していて物語のクライマックスに繋がってるんですねえ。ともだちの正体は一章二章でヒントがあって、それがわかってる人は誰かわかる作りになっていたのですが、当時はその情報を知らないままでいたので最終章になって知りました。その正体はカツマタ君だったのですが、彼は映画のメインキャラクターの誰でもないモブキャラだったので誰この人？と思ったのですが、オチの和解でケンヂの歌が出来たわけにもなっているので何とも不思議な印象となりました。

3部作の最後となる本作ですが、今まで出てきたキャラクターたち全ての謎や伏線が回収され怒涛の展開と衝撃のラストまで一気に繋がっていく映画でした。第1章と第２章がそれぞれ20世紀と21世紀での内容で、第1章がケンヂ第２章がカンナの視点で描かれていたのですが、最終章はケンヂやカンナはもちろんオッチョやヨシツネ、ユキジやマルオといったメンバーの活躍もあり、第２章であまり描写のないメンバーたちのそれまでの活動やそれぞれの見どころもしっかり用意されており、3部作の大きなストーリーの中でも彼ら一人一人にそれぞれの結末が用意されている為消化不良やこじつけ感がなく、どのキャラクターが好きであっても楽しめると思います。映画の世界観も今までが20世紀や21世紀だったのに対して今作が「ともだち暦」となっており、少し近未来的でSFのような世界観になっています。ですがUFOや巨大ロボットなどどこか懐かしい20世紀味を感じるものが多く、そういった部分も他の映画と異なる独特の雰囲気のある映画だと感じました。現在とは全く違う世界観とアクションシーンも多く、個人的にはともだちから世界を守りその正体に迫るサスペンスアクションといった感想でした。自身は原作は見ていないのですが、ラストのケンヂとともだちとの対峙はどんでん返しもあり人によって少し切ない終わり方でもありました。出演者も本当に豪華なメンバーで、第1章第２章と併せて、今観ても充分楽しめる作品です。

３部作の最終章ということで、第一章から続いている伏線がここでようやく繋がっていきます。ともだちの正体も明かされ「やっぱりこの人か」と思った人も多いと思うのですが、結局ともだちは過去のトラウマが原因でこのようなことをしてしまったので、ともだち自身もずっと過去の出来事に苦しめられてきたという事実を考えると、彼だけが悪いわけではないという風にも思えてきます。ともだちの正体がわかってからも、更にまだ真実が隠されていたので、ここまで予測できる人がいたらすごい(笑)全ての始まりは、幼少期のケンヂが駄菓子屋で起こした万引きがきっかけでしたが、その些細な出来事がここまで大きな出来事になるというのだから、言葉や言動というのは、自分が思っている以上に人に影響を与えているということだと思うし、例え起こってしまった出来事でも、勇気を出して正直に話したり、謝ったり、行動を起こすことで、未来を変えられるというメッセージも感じられました。ケンヂが生きる現代では映画のような出来事が起こってしまいましたが、もしも駄菓子屋のあの場面で勇気を出して行動を起こしていたら、別のパラレルワールドに導かれて、現代とは違う未来になっていたかもしれませんよね。今回３部作を全部通して観てみましたが、面白かったです。私は原作を読んでいないのですが、読んでみたくなりました。ただ原作にあるのかどうかはわからないのですが、映画ではキリコの描写が薄く、突然出てきた感がありました。なのでキリコに感情移入ができなかったのと、最後はカンナとの再会シーンがあると思っていたので、それがないのは残念でした。映画は第一章〜第三章までとかなり長時間ですが、あまり間を空けずに観た方が良いと思います。