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千年の愉楽(映画)の内容

映画『千年の愉楽』は、2013年3月に公開されました。

原作は、小説「岬」で第74回芥川賞を受賞した中上健次さんの小説「千年の愉楽」です。

監督は、連合赤軍をテーマにした作品「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」で第20回東京国際映画祭「日本映画・ある視点作品賞」を受賞した、若松孝二さんです。

映画「千年の愉楽」は、「中本の血を引くと容姿には優れるが、不運な運命をたどる」という言い伝えに翻弄される男女を描いた物語。そんな色男を演じたのは、井浦新さん、高良健吾さん、高岡蒼佑さんです。

色男たあちの刹那的な運命に泣けました。愚かでもろくて、そして孤独。特に高良健吾さんが演じる半蔵からは寂しさや切なさが感じられました。

結局母性にかなうものはないと気づかせてくれました。人も自分も傷つける中本家を理解し包み込む産婆。奥ゆかしい雰囲気の映画でした。

この映画の高良健吾さんは、色気はもちろんのこと、どこか切ない虚無感がにじみ出ていました、吸い寄せられる美貌と肉体美。伏し目がちなどこか寂しい存在感が光っていました。

日本女性のモデルのような寺島しのぶさん。この産婆こそが中本家の源流であり、唯一の「母」という存在。愛情を深く感じられる作品でした。

不運な運命をたどる色男たちの切ない演技に胸を打たれたという声が多くありました。特に、高良健吾さんの色気と存在感に高い評価が集まりました。

あらすじ

被差別部落の路地。産婆であるオリュウノオバ（寺島しのぶ）は、夫・礼如（佐野史郎）とともに地域を見守ってきました。中でも中本家は、容姿の優れた男ばかり生まれるが、不運な運命をたどることで有名な一族でした。オリュウは生まれた子供に罪はないと、半蔵を取り上げます。

半蔵（高良健吾）は立派な青年に育ちましたが、やはり優れた容姿を持っており、不倫がバレて大阪へ左遷されてしまいます。数年後、妻となる女性（石橋杏奈）を連れてオリュウのもとを訪れます。改心したかと思うと、子供が生まれた後も不倫を続ける始末。恨みを抱えた不倫相手の夫に刺され、若くして命を落とすのでした。

もう一人の中本家の血を引く男・田口三好（高岡蒼佑）。彼もまたオリュウが取り上げた赤子でした。三好は普段から薬物中毒で、不安や恐怖から逃れようとしています。半蔵のようには死なない、中本の血には負けないと強がる三好。果たして、三好は中本家の呪縛に逆らうことができるのか…！？

見どころ

若松孝二監督の遺作

2012年に若松孝二監督は突然の事故でお亡くなりになりました。これまで、連合赤軍など、タブーといわれるジャンルの映画化に力を入れてきた若松監督。この映画「千年の愉楽」も「被差別部落」や「路地」という、一見映画化には不向きとも思えるテーマを扱った作品です。若松ワールドをお楽しみください。

イケメン俳優陣の色気と寂しさ

容姿に優れ、黙っていても女性が寄ってくる中本家の男たちを演じたのは、井浦新さん、高良健吾さん、高岡蒼佑さん、染谷将太さん。いわずと知れたイケメン俳優たちです。彼らが放つ圧倒的な色気はもちろんのこと、その裏に隠れた寂しさや孤独を表現した演技が高評価を集めました。ファンは必見の一作です！

スタッフ

原作：中上 健次「千年の愉楽」
監督：若松 孝二
脚本：井出 真理

キャスト

オリュウノオバ：寺島 しのぶ
元産婆の老婆。数十年間、地元で生まれた子供たちを取り上げてきた。取り上げた子供たちから第二の母のように慕われている。

礼如：佐野 史郎
オリュウの夫。

中本 彦之助：井浦 新
半蔵の父。半蔵が生まれた日に、女に腹を刺されて失踪する。

中本 半蔵：高良 健吾
オリュウが初めて取り上げた子供。調子に乗りやすく、女好きで浮気性な性格。

田口 三好：高岡 蒼佑
中本の血を引く若者。半蔵の祖父と浮気相手との間にできた子。オリュウに取り上げられた。勝気な性格。

中本 達男：染谷 将太
半蔵のいとこ。オリュウに取り上げられた。素直な性格。

カネ：並木 愛枝
半蔵が10代のころに、自宅に居候させる。

ユキノ：石橋 杏奈
半蔵の妻。オリュウと顔を合わせるうちに慕うようになる。

千年の愉楽(映画)の感想

50代女性

寺島しのぶさんが、女の性を見事に演じていてさすがの演技派だと思いました。存在感がすごかったです。男たちを見守る眼差しが慈愛にみちていて、聖母のような感じがしました。染谷将太さんが、熱演していて、良かったと思いました。高良健吾さんが、とてもカッコ良かったと思いました。色気がすごかったです。中本の血を引いているけれど？自分は同じようにはならないと思いながらも、結局女にはまって落ちていく姿に引き込まれてしまいました。はまり役だと思いました。彼の佇まいと鬼気迫る表情が、とても良かったです。自分を取り上げた産婆の寺島しのぶさん演じるオリュウノオバさえも、挑発するのがすごかったです。高岡蒼佑さんが、色気たっぷりでものすごいと思いました。三好そのものだったと思いました。力強い三味線がベースになっている島唄が、映像にマッチしていて良かったと思いました。山本太郎さんが、ほんの少しだけですが出演していて、とてもいい味を出していて良かったと思いました。モノトーンと思ってしまうような抑えた映像と、哀愁を帯びた音楽が独特の世界観が出ていてすごかったと思いました。ストーリーが、なんとなく神話や民話のような感じがすると思いました。

まとめ

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