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”らせん”はSFっぽいのに対し、”リング2”はホラー要素が強め良い。ただ、貞子の出番がほぼラストしかなくて、もっと出してよって感じだった。

SF要素強めの呪いの効果だったらせんと比べると、リング2は、山村貞子や山村家の面々にフォーカスされていてどちらかと言うとオカルト的でした。

ストーリーにスピード感があまりなかった。
小日向文世の若さと松嶋菜々子の可愛さが見どころかな。中谷美紀さんが1作目よりさらに美しくなっていた。

柳ユーレイと深田恭子のパートは怖くて良かった。有名な役者がいっぱい出演している。

らせんの続編かと思って見てみたら、らせんで死んだはずの中谷美紀が出てきて驚いた。らせんとリング2はパラレルワールドなんだね。

あまり予備知識なく見ましたが、いやー怖かったです。ぞおっとしました。しばらく余韻に浸れました。リング１は見ていたので、ちょっとずつ思い出しながら見ました。前作を見なくても楽しめるとは思いましたが、やはり見ていた方がよりストーリーの継続性も楽しめますね。しょっぱなから謎と恐怖の連続で行きつく暇なし、といった感じです。キャスティングもめちゃくちゃ豪華ですね。中谷美紀さんとてもよかったです。ちょっと冷たい感じがするくらいの美人なので、このキャストはばっちりでしょう。映画の雰囲気がより増長されて没入することができました。演技は当然二重丸ですね。すばらしい役者さんです。松島奈々子さんや真田広之さんら全作から継続して出演されている方が多い印象でした。そしてちょっと意外だったのは深田恭子さんの演技がとても良かったこと。失礼ながら、この映画を見るまではかわいいだけのアイドルみたいなイメージでいましたが、すばらしい表現ができる役者さんであるという印象を受けました。脇を固める小日向文世さんや石丸謙二郎さんら実力派俳優も勢ぞろいで映画の雰囲気を高めてくれます。ジャパニーズホラーの金字塔シリーズであると思いました。

最後の方で貞子が井戸をよじ登ってくるシーンがとても怖かったです。素手で岩壁をよじ登ってくる貞子から逃げるために、主人公が死にモノ狂いで出口を目指し、それを追跡する貞子という構図がとても恐ろしく、また貞子に追いつかれた時に「なんでアナタだけ助かるの？」という貞子の悲痛な言葉が胸に刺さりました。貞子も本当は誰かに助けて欲しかったのです。井戸の中で３０年の閉じ込められて狂気に蝕まれていった貞子の気持ちを想像すると悲痛な気持ちになります。個人的に最も恐ろしかったのは呪いのビデオを見てしまった女子高生との約束を破ったTVレポーターの岡崎の身に起こった出来事です。ビデオを見ることで女子高生の命を救うという約束を破り、岡崎は女子高生を見殺しにしてしまいました。女子高生の怨念が岡崎に憑りついて岡崎を廃人にまで追い込んでしまったことに恐怖を感じました。看護師が岡崎をカメラで撮影した際に、女子高生の怨霊が岡崎に憑りついている姿がハッキリと映し出されていた時は背筋に冷たいモノが走るのを感じました。前作ほどのインパクトはありませんでしたが、怨霊になってしまったモノたちの悲痛な思いと恐ろしさが同時に伝わってくるのを感じ、怖いと共に悲しくなった作品です。

ホラー小説の代名詞とも言える「リング」の続編と言えば「らせん」ですが、正統な物語の流れとは異なるオリジナルストーリーで進行していきます。井戸の中から引き揚げられた貞子の遺体が司法解剖されてしまうという衝撃的なオープニングも、原作の小説には登場しないシーンです。「らせん」では愛する高山竜司の突然の死が原因で心を閉ざしていた脇役の高野舞が、本作品では真実を追い求めていく強く美しいヒロインとしてクローズアップされていました。舞役を演じているのは撮影当時はまだ20代の前半だった中谷美紀で、恐怖に立ち向かう凛とした立ち振舞いを披露していますよ。薄暗く冷え冷えとした解剖室に、虚ろな表情を浮かべた入院患者が収用されている閉鎖病棟など。映画前半は無機質で重苦しい雰囲気が漂っていますが、中盤以降は貞子ゆかりの雄大な自然に囲まれた伊豆大島に舞台が移るためにガラリと印象が変わっていますね。これまでのシリーズでは「呪いのビデオテープをダビングして誰かに見せれば助かる」というお約束も、本作では一切通用しません。すべての謎が眠るこの地へたどり着いた舞を待ち受けているものと、いかにして貞子の怨念を解き放つのかを見届けてください。

リング作品は薄気味悪いジャパニーズホラーの代表だなと思っていましたが、リング2もじわじわくる怖さで安定のジャパニーズホラーでした。呪いのビデオから怨念が広がっていくさまが非常に怖かったです。陽一くんの霊能力的なパワーも怖かったですが、不思議な力がある陽一くんが少しだけうらやましいと思えました。ただ、幼いが故にそのパワーを制御できず、怒りに任せて登場人物たちを呪殺しようとする姿は恐ろしかったです。陽一くんには高野さんがついていて本当に良かったと思いました。山村と行った霊媒実験ではプールの中に溜まった貞子の怨念が登場人物たちを飲み込み、結果的に帰還できたのは陽一くんと高野さんだけでしたが、この二人だけでも貞子の怨念に勝つことができて良かったと思いました。井戸水の中から湧き出てくる貞子の姿には恐怖で絶叫してしまいましたが。それと沢口香苗からビデオを受け取って、見るようにと懇願されたにも関わらず怖くて見れなかった岡崎が結果的に沢口香苗に呪われてしまって、精神がおかしくなって病院に入院することになり、ポラロイドに写った沢口香苗を見て、呪いは終わっていないと思いまたゾッとしました。最後までハッピーエンドではないブラックエンドがジャパニーズホラーの醍醐味だなと感じさせる作品でした。