おおかみこどもの雨と雪(映画)の無料動画フル配信|DVDレンタルよりオススメ

アニメ映画
おおかみこどもの雨と雪 劇場予告 (Wolf Children Trailer)

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 おおかみこどもの雨と雪の内容

『おおかみこどもの雨と雪』は、2012年7月に公開されたアニメーション映画です。

SFアニメ映画「時をかける少女」やアニメ映画「サマーウォーズ」を製作したスタッフが手掛けていて、細田守監督による長編オリジナル作品第2作。細田監督の初の脚本作品でもあります。

細田監督は、この作品を製作するために、後に「バケモノの子」や「未来のミライ」なども製作するアニメ制作会社”スタジオ地図”を立ち上げています。(2011年4月設立)

『おおかみこどもの雨と雪』のテーマは「親子」。19歳の女子大学生が「おおかみおとこ」と出会い、生まれた子供たちが成長して自立するまでの13年間を描いています。

主人公・花の声を担当したのは、女優の宮崎あおいさん。宮崎あおいさんにとって声優の仕事は3度目となり、声の仕事は苦手だったけれど、今回は共演者と一緒に作業できて楽しかったそうです。

他にも、大沢たかおさんや、黒木華さん、菅原文太さんも声で出演しています。

 

何度観ても胸がギュッとなる作品。細田監督の最優秀作品だと思う。母親役の宮崎あおいさんの声がいい。この優しいお母さんにピッタリ!

前作よりも先にこっちの方を見たのですが、前作を見た後に見返すとやっぱり全然違いますね!キャラクターに愛着があるから映画に対する情愛が変わります。本当に素敵な映画です。

息子を持つ母親は共感するだろう息子の巣立ち。
最後涙をこらえて放つ母の言葉に涙します。宮崎あおい、偉大なり!

本当に未来のミライと同じ作者なの?泣けるし作り込まれてるし音楽も素晴らしい。細田さんの最高傑作だと思う。

細田作品で一番イイ!という声が多くありました。ただ、人間とおおかみおとこの子供というところに理解できないという声もありました。

あらすじ

物語は、娘の雪(黒木華)が、母の花(宮崎あおい)の半生を語る形で綴られています。

女子大学生の花は、教室で、ある男(大沢たかお)と出会い恋をします。やがて彼が人間の姿で暮らす”おおかみおとこ”だと知りますが、花の気持ちは変わりません。そして一緒に暮らし始めた2人の間には、新たな命が生まれます。雪の日に生まれた姉は「雪」、雨の日に生まれた弟は「雨」と名づけられます。

姉の「雪」は活発で好奇心旺盛、弟の「雨」ははひ弱で臆病。一見ごく普通の家族ですが、2人は人間でありながらも、おおかみに変身できる「おおかみこども」でした。

しかし、雨が生まれて間もなく父の”おおかみおとこ”が亡くなってしまいます。花は独力で「おおかみこども」としての育児に挑みますが、子供たちがまだ変身を自由にできず、周りに迷惑となったため都会での育児を断念し、人里をはなれ動物も多く雨と雪が野性的になっても大丈夫という理由から田舎の古民家に移住します。

そんな田舎暮らしを、おてんばな雪はすぐに気に入りましたが、内気な雨は馴染めません。

雪は小学校に通い始め友達が出来ると、人間の女の子として振る舞おうと決意します。雨は小学校に馴染めず、山に魅かれるようになっていきます。花は、村の人たちと打ち解け始め、学芸員として仕事もするようになります。

ある日、雪のクラスに草平という転校生がやってきます。雪は草平に「獣臭い」と言われ草平を避けますが、草平は執拗に追いかけてきます。パニックになった雪はおおかみの姿のまま彼の耳傷つけてしまいますが、周りの人たちに草平は雪の正体を言いません。落ち込む雪を見舞い2人は距離を縮めます。

雨は、山にいる一匹の狐から山で生きる術を学び始めます。そして、人間ではなくおおかみだという雨と、人間だからおおかみにならないという雪は、お互いの生き方を否定し大喧嘩します。

それぞれの道を歩き出す雪と雨。「人間として生きるのか」「おおかみとして生きるのか」2人に選択の時が迫ります。そして花が子供たちの選択をどのように見守るのか決断の時が迫ります。

見どころ

おおかみおとこの子供を育てる母・花の苦労。人間の子供を育てるのだって大変なのに、人間の子供以上に暴れ具合もワイルドで感情の赴くまま、くるくる変身し、部屋は怪獣が暴れたように散らかり・・・もちろん人間の子供と同様に病気にもなり、だけど、おおかみのこどもなので、誰にも相談できません。そんな育ての親としての苦労と子供達の成長がこの映画の見どころとなっています。

また、キャラクターたちの表情も見どころ。主人公の声を務めた宮崎あおいさんのお気に入りは、嵐の中、小学校の教室で雪と草平が話すシーンで草平が顎をくいっと上げるところ。

愛らしいおおかみこどもたちの姿などキャラクターの表情に心を動かされるシーンが盛りだくさんで、雄大に広がる日本の四季などもこの映画の見どころとなっています。

 

スタッフ

原作・監督:細田 守
脚本:細田守、奥寺 佐渡子
キャラクターデザイン:貞本 義行
音楽:高木 正勝
主題歌:アン・サリー「おかあさんの唄」

キャスト

花(はな)声:宮崎 あおい
主人公。苗字は不明。父子家庭に育ち、高校生の時に父親を亡くし天涯孤独の身となります。東京の国立大学社会学部社会学科に通い、大学内で「彼」(おおかみおとこ)に一目惚れ。

彼(おおかみおとこ)声:大沢 たかお
雨と雪の父親。幼い頃に両親をなくし養子として育ち大きなり上京して運送ドライバーとして働く一方、花の通う大学に忍び込んで勉強していました。ニホンオオカミの末裔で、人間の姿にもおおかみの姿にもなれる半獣人。

雪(ゆき)声:黒木 華(少女期)、大野 百花(幼年期)
雨の姉。本作品の語り部。名前は、雪の日に生まれたことから名付けられました。

雨(あめ)声:西井 幸人(少年期)、加部 亜門(幼年期)
雪の弟。名前は、雨の日に生まれたことから名付けられました。

藤井 草平(ふじい そうへい)声:平岡 拓真
転校生の少年で、雪に人間として生きようと思わせた人物。愛称は「草ちゃん」。

韮崎のおじいちゃん(にらさき)声:菅原 文太
花が住む古民家の近くに住む農家の老人。90歳。強面でぶっきら棒。

韮崎のおばさん 声:片岡 富枝
韮崎の娘。強面な父とは違い明るく人懐っこく何かと花の世話をしてくれます。

田辺(たなべ)声:染谷 将太
雪の小学校の担任教師。

草平の母 声:林原 めぐみ
女手ひとつで草平を育てた母。

土肥(どい)声:谷村 美月
花の近所に暮らす主婦で、花に育児について助言します。

堀田(ほりた)声:麻生 久美子
花の近所に暮らす主婦。

信乃(しの)声:小林 里乃
雪と同じ小学校に通う親友の一人。

毛野(けの)声:上白石 萌音
雪と信乃の親友。

ラジオ・アナウンサー 声:桝 太一(日本テレビアナウンサー)
台風の接近を知らせます。

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 おおかみこどもの雨と雪の感想

20代女性
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私の大好きな映画作品で、上映終了後もDVDで何度も見てしまいました。タイトルにある『おおかみ子供の雨と雪』についてのストーリーですが、最初はお母さんとなる花と、父親となるおおかみおとこさんの出逢いから描かれていきます。そして花が雨と雪を産み、子育てをしていく様子が描かれていきます。決して現実ではありえないような、おとぎ話かもしれませんが、花が子供たちを育てる為に奮闘していく姿は、まさに現代のお母さんたちの姿そのものだと思いました。子供たちの成長を見守っていく強く逞しいお母さんです。メインビジュアルを見てもわかる通り、2人には耳としっぽが生えていましたが、たとえ姿形は違っていても何も人間の子供とは変わらなく、一緒でした。雨と雪、2人の兄弟の成長もしっかりと見て感じとることが出来ます。子供を持つお父さんお母さんたちにはぜひ見てもらいたい作品です。また、作品全体を通して優しくて柔らかい絵のタッチではありますが、作品のテーマは決して優しいものばかりではありません。その良い意味でのアンバランス感が、映画を見た人を虜にする理由なのではないかと思いました。物語が始まる前の、『おおかみおとこさんはどうして人間の世界にいたのか』や物語が終わった後の『その後』がとても気になりましたが、そこは視聴者それぞれの考え方なのかな、と思いました。

30代女性
30代女性

おおかみの男性と人間の女性が惹かれあい、子ども(雨と雪)が生まれその子どもたちの成長を描いた物語です。おおかみこどもの2人は、人間とおおかみの2つの特性を持ち、人間らしい心とおおかみ(動物)の心もあり、いろいろなことで葛藤していきます。小さいときはお母さんが助けてくれたからよかったけれど、大人になるにつれて友人たちとの接し方を考えたり悩みも増えていきます。主人公であるお母さんはたくさん葛藤し悩みながらもそれぞれが強く生きるように願っています。ラストのシーンは感動します。実際には起こらないおおかみとの間に生まれた子ども、普通の人間ではなくおおかみの素質もあるこの子どもたちをどういう風に育てていくか、どういう風にかかわっていくか、など、人間の子どもに対しても関係あるような、親としての複雑な感情があり、また、子どもたちは子どもならではの立場や考えがあり、そこでもまた子ども同士や兄妹で、複雑な人間模様もあり、見ごたえがありました。ただのアニメ映画でほっこりするとか親子で見て面白いと思える単純なストーリーではなく、脚本家の細田さんならではの細かな描写や表情、この作品を通して何を訴えたいのか非常に深い作品だと思います。

20代女性
20代女性

花と狼男(彼)の間で生まれたのが、弟の雨と姉の雪でした。普通の人からみたら、狼の男性との子供を産む場面を見ていると、「愛のなせる技」に感じました。最初は同じように二人は生活していくなか、人間関係や自然界などの色々な話を聞きながら経験してく、ハーフの二人にはとても生きにくい世界に思いました。また、人間関係になれなかった雨の先生になったのが動物だと言う場面が、どちらの世界に残るかの分かれ目だったと思いました。もし、相談にのってあげていれば、また違った結果になった気がします。少しずつ二人が成長していく中、雨は森に、雪は人間の世界に残る場面など、「私がもし・・」など、映画をみてたくさんのことを思わせる作品でした。雨が森を選び花から離れた場面は確かに悲しかった。鳥は最初は、ただの反抗期だと思っていたと思いますが、やはり彼(狼男)が、いないぶん支え切れない場面などあった気がしました。けれど、離れたあと、雨が降り、足を滑らして落ちた花を救った時に雨が助けにきた場面など、親子の絆を感じました。雨が「離れていても貴方の子供です。」と、いっている気がしました。何回も見ても心に残るような感動作品に感じました。

30代女性
30代女性

気高いおおかみの青年と恋に落ち、子どもを授かるが、やんちゃ過ぎる子ども達をどう育てていくのか。子ども達の可能性を信じて母は一大決心。子ども達を信じて寄り添い続ける母親の元で、自分の心に素直に生きることを選んでいく子ども達。アニメーションでしか表現できない壮大な自然の風景と躍動感。大自然の風や匂いや、温度を感じるようなリアリティと芸術性の高いアニメーションはスタジオ地図の細田守ならでは。映像美だけでなく、ストーリーもまた壮大。独特のファンタジーの世界に可愛い母の中にある強さと孤独そして葛藤、子ども達それぞれの純粋さと力強さ、繊細さに心動かされます。またそんな親子に影響を受け、力になろうと気持ちが移り変わる周囲の人間臭さも微笑ましくたくましく描かれています。誰しもが一度は経験したことがあるような幼少期の寂しさの感情とそれを懐かしく思う感情を思い出すような作品です。お子様と家族で観るのも良いし、大人が観ても心動かされる作品です。観終えた後は大自然の山の空気を思い切り吸いたくなるような、都会の光ひとつひとつを愛おしく思うような気持ちになります。アニメーションの可能性が広がる芸術作品としても観る価値は高いと思います。

20代男性
20代男性

上映当初実際に映画館まで見に行ったものです。ストーリーとしては大まかにいうとシングルマザーが狼とのハーフの子供たちと精一杯生き抜いていくという、どちらかと言えば学生向けや大人向けのディープな内容の家族愛を描いた作品だなと感じました。主人公が大学生活を通しながら、半獣である夫と出会うシーンなど小さい子供たりから見たら、なんだかわからないような少し複雑な内容も取り扱っており、万人受けするものでは無いかもしれないかもしれません。主人公が二人目の子供を妊娠中に夫は、主人公に精の付く食べ物を撮ろうとして狩りに行き、事故にあって死んでしまうシーンは、これから暗い展開になるかもしれないなぁ、この映画はずっとこんな感じなのか?と不安になりましたが、そこから物語が劇的に変わっていきました。主人公が決意を抱いて田舎での生活を始めた時、沢山の人たちに助けられ、なんとか二人の子供を育てていくというシーンは、実際の資本社会をリアルに表現できているのでは無いかと思います。最後の主人公の息子への選択は賛否両論ですが、個人としては物語を豊かにするハッピーエンドでは無いのだけれど、どこか感動を覚えるような生き抜くことの大切さを表現できていると思いました。

30代女性
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細田監督がよくテーマにする家族に関しての物語。この作品は母と子供の物語ですが、その子供が狼男との子供だったということがファンタジー要素となりつつ、主人公である母の苦悩を逆に感じやすくしていると思います。「他と違う」子供を育てるという意味では世界中のどこにでもある苦悩であり、しかしなかなか理解されないのが現実なのではないでしょうか。「おおかみこども」という極端な設定によって、考えやすくしているような気がします。この映画の好きなところはとても深く、難しいテーマではあるにも関わらず、気持ちが沈みすぎるような感覚にならないところです。苦しみだけではなく喜びや楽しさをきちんとちりばめているからでしょうか。田舎の空気感とか天気の描写も見ていて気持ちがよく、ここも後押ししているかもしれません。とても爽やかになれる瞬間が多々あります。最後には切ないのに前向きになれるような不思議な感覚を味わうことができます。暮らしていく中でどんな問題が起こるのか、子供たちがどう成長し、大人になるにつれどんな道を選んでいくのか。少し先の展開がなかなか読めない作品でいろいろ考えながら見ているとあっという間です。おすすめの作品です。

50代女性
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花が大きな悲しみを胸に、子供たちと一生懸命生きる姿はすがすがしく、応援したくなります。常に子供たちと同じ目線で寄り添い、自分もまだ娘のようなのにしっかりと母として強くあろうとしているようで。慣れない環境ながら、一見厳しいけれども温かな韮崎を始め、周りと馴染んでいくのもホッとできます。雪と雨が、幼少時は子供らしく自然の中で生き生きと暮らす様子が楽しく、いつまでもこんなふうに暮らしていけたらと思うんですよね。ふたりが成長し、次第に変わっていくのが危うさを感じました。雪は、少女からほんの少し大人への一歩を踏み出そうとする時期、微妙な心の変化がみずみずしくも切なく思えて。雨は自分の中に入り込んでいくようで、心配になってしまいます。ふたりが自ら選んだ自分とはどんな姿になるのか、それぞれの心情を思うと胸が詰まるような気持ちにもなりました。花が、愛する人と夢で再会する場面は涙です。悲しみがすべて消えるわけではないかもですが、抑え込んでいたつらさが解けるような温かさがありました。これからも花はさらに強くキレイになれるのでしょうね。雨の決断はやはり寂しさが残るけれども、本人がきちんと考えた結果ならこれで良かったのでしょうか。家族みんなの成長が、少しの痛みを伴いながらも爽やかでした。

30代女性
30代女性

オオカミ男と人間のあいだの2人の女の子と男の子の「おおかみこども」の成長と別れを描いたアニメ映画です。都会で暮らす孤独なもの同士、ひかれあって結婚をしたのに、すぐにオオカミ男が事故で死んでしまう、そのことだけでも悲しいのに、油断をするとオオカミになってしまう2人のおおかみこどもを抱えて、岐阜の山里に引っ越して孤軍奮闘する若い母親、花ちゃんの孤軍奮闘のようすは、見ていて胸がつまりそうになります。花ちゃんは、宮崎あおいが声を務めていますが、けなげで慣れない土地で畑仕事や子育てにがんばる花ちゃんにぴったりだと思いました。普通の人間として生きること選んだ姉の雪と、子どものころから森で遊ぶことで野生に戻って、オオカミとして山の主になって生きる道を選び、雪と花と別れることになった弟の雨も、そして、15歳という年齢で息子の雨を失ってしまうことになった花、3人それぞれの気持ちが良く表現されていて、全員に感情移入することができる素晴らしい作品だと思います。また、時折雄大な音楽に合わせて出てくる岐阜の美しい山々の描写風景がとても美しいです。今も山の中にオオカミが本当にいるのではないかという気持ちになります。

30代女性
30代女性

細田守監督の作品は『サマーウォーズ』からファンになり全作品見ています。本作品は映画館で見ました。現実には起こり得ないようなことですが、実際自分が同じような体験をしたらどうしただろうと何度も考えた作品でした。オオカミの血を引く人の子どもを身ごもって、しかも男性は子どもたちが赤ん坊時に亡くなってしまいます。自分だったら役所にも届け出を出せない、行政のサービスも受けられない、子どもたちを人間の病院にも連れていくことが出来ないとなったら、母の強さを持ってしても乗り越えることができないと思いました。登場人物の人間味や、世界観はとても好きなのですが、どうしても現実とリンクして考えてしまい、見終わったあと子どもたちが成長したことを喜んだり、感動したというよりは手続きとかどうしたんだろう、大丈夫かなとあれこれ心配したのを覚えています。でも、きっとそれくらいファンタジックな内容をよりリアルに演出されていたのだろうと思います。作中に描かれる情景や、親子が引っ越した先の田舎人々、そして時に激しくぶつかりながらも生きる力溢れる親子の姿はとても魅力的で力をもらえます。自然や田舎の暮らしが好きな方や、過酷な環境の中生きる力強さがほしい時に観たくなる作品です。

40代女性
40代女性

劇場公開時に大きなスクリーンで見たということもあって、最初から最後までほろりとさせられました。主人公の花が、好きになった人が”おおかみおとこ”である現実を受け入れるシーンで、キュン。一方で、とてもあっけないおおかみおとこの最期には、「そんな終わり方って…」と胸が痛みました。花が1人で子育てに奮闘する姿にも、おおかみこどもとして生まれた雪と雨が、自分たちの特殊な体質に悩む姿にも思わず涙が零れてしまいました。ラストで待ち受ける現実は切なくて胸がちぎれそうになりましたが、非常に納得のできるものでした。独身時代に鑑賞した私でも、おいおいと泣いてしまったので、子育てを経験した人(特に絶賛育児中の人)ならば、もっと胸にこみ上げて来るものがあることと思います。登場人物は、おおかみでもあり人間でもあるという”半獣人?”とでも呼ぶべきファンタジーなのですが、ストーリー自体はとても現実的でした。どんなことがあっても生きていくには精神的な逞しさが必要であること、無くならない差別や偏見、思春期特有の悩み、そして人間の自然との共存などなど…。動物の可愛らしさが堪能できるファンタジーアニメと思いきや、実に深く考えさせられることの多い作品でした。

 

まとめ

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