いま会いにゆきます(映画)の無料動画フル配信｜DVDレンタルよりオススメ

急逝された故竹内結子さんの優しさと愛情が溢れる代表的作品だと思います。ご冥福をお祈りしつつ、スクリーンを駆け抜けた屈託のない笑顔と美しい涙を、改めてこの眼に焼き付けさせて頂きました。

限られた枠内の中に、良くここまで纏められているなと感心します。原作小説を読んでいただくと、さらに物語の深さがわかると思いますので、是非とも多くの方に読んでいただきたいですね。

本作を観たのは中学3年生のころでした。今では二児の父となり、親としての気持ちで観られることになり、感動したポイントが変化していました。こういった楽しみ方も出来る良作です。

出演者の皆様の演技は見事ですし、本作で中村獅童さんを知れてよかったです。それでも、ずば抜けているのは竹内結子さん。シーンごとの表情はそれだけでグッときてしまいます。良い作品は何年経っても素晴らしいですね。

原作はファンタジー小説という感じでしたが、映画になると本当にこういうことがあるかもしれない。と思ってしまいそうに仕上がっていました。亡くなってもなお愛した人のもとに帰ってくるという映画は数々ありますが、子を思う母であり夫を愛する妻であり、そして「雨が降ったら帰ってくる」っていう約束を守るためでもあり、雨という情景がとてもはかなく美しく描かれています。あらすじを知っていると、展開が想像できることが多いのですが、それを上回ってくるようなせつなさ・胸の詰まるような息苦しさを感じさせてくれる、竹内結子さん演じる澪の優しくて強くて美しい姿が感動的です。中村獅童さんもそれまでの激しい役柄とは打って変わって、どちらかというと頼りなくて不器用に生きていく夫をとても丁寧に演じていて、これじゃ澪が心配して帰ってくるのも無理ないな･･･と納得してしまうほどリアルでした。最後にはお別れすることになる展開はありきたりですが、そのタイミング・表現の仕方が新しく、「あっ」と気付いたときにはもう会えなくなってしまっていたという感覚になりました。悲しい結末なのに後味はとてもいいというか気持ちが晴れるという不思議な映画です。

家族の絆を感じさせるとても感動的な映画でした。現実ではありえない亡くなった家族が会いに来てくれるというシチュエーションに、自分も無くなった家族のことを思い浮かべながら、こんな幻想的なことが本当に起こったらいいのにと心から思いました。一度失ってしまった家族に会えるのは信じられない奇跡ですが、もう一度その家族に会えなくなってしまうのもたまらなく切ないですね。運命を受け入れざるを得ない悲しみを思うと、最後は涙なしでは見ることはできませんでした。映画の中で流れる音楽もストーリーに非常に合っていて、どのシーンも役者さんの演技にそっと寄り添うような美しいメロディが記憶に残っています。それほど長い映画ではありませんが、登場人物それぞれの、さまざまな思いが分かりやすく伝わってきました。物語の前半は淡々と静かにストーリーは進んでいくように見えます。しかし後半に進むに従って、役者さんの熱意ある演技が臨場感をかきたてます。この映画を観て以来、雨の日はいつか自分にも同じような奇跡が起きてくれないかなという気持ちになります。凝った演出などはありませんが、役者さん１人１人の繊細な演技が光る作品です。泣きたいときによく見る大好きな映画です。

映画館でぼろぼろ泣きました。父が妻と子どもを、母が夫と子どもを、子どもが父と母を想う気持ちに泣かされました。気持ちに沿った形が現実になればいいのに、とも思いました。ですが、その現実を生きた10年後の描写にほっとしました。母の家族を想う気持ちに、父と息子は支えられて生きてきて、これからもそうなのだろうと思いました。中村獅童が父を、武井証くんが6才の佑司を演じます。母を亡くしたあとは2人で生活をしています。梅雨入りの日、母にそっくりな女性が2人の前に現れます。竹内結子が演じる澪です。姿形は母でしたが、澪は記憶を失っていました。澪は2人と生活を共にすることになります。佑司の口元についたご飯粒を、澪か取ってあげるシーンも泣きそうになりました。記憶を失くした澪は、指についたご飯粒を布巾で拭き取ります。ですが、佑司の記憶の中の澪は、ご飯粒を食べていました。その場では言い出せませんでしたが、後になって佑司は怒ります。『僕のご飯粒は汚いの！？』という叫びが聞いていてとても辛かったです。母ではないと分かっていても、母を求めてしまうさみしさが伝わってきました。梅雨明けが近づく頃、澪はこの世界から消えてしまうことを察します。2人を思う気持ちを残そうと、いくつかの行動を起こします。家族愛に泣ける映画でした。

竹内結子さんが好きで映画館で観ました。竹内さんのお母さん役はこの時初めて拝見しましたが、凛とした雰囲気にいつもに増して優しいふわっとした雰囲気で素敵に演じていました。森の中や雨の季節にぴったりな優しさでした。中村獅童さんは普段拝見する役柄とは全然違う感じでしたが、静かな役を上手に演じていました。本当の夫婦の様に息がぴったりでその後お二人が結婚したのも納得でした。子役の武井くんが本当上手でかわいく感動しました。緑がいっぱいの景色この家族、ORANGE RANGEの主題歌もすごくよくてぴったりで思い出します。別れのシーンがとても切なくなりましたが、身近な人達を大切にしよう、近くにいれることが本当に幸せなことだと思えました。映像も幻想的で柔らかい世界観が素敵で好きです。YOUさんや市川実日子さん、田中圭さん等今でも人気の俳優さん達が何人も出ている映画ですがもう16年も前になるのですね。皆この映画の中ですごく良い演技をされていたのを思い出します。最近の竹内さんの作品とは少し雰囲気が違いますが、優しくて大好きな作品で久しぶりにまた観たいなと思います。竹内さんの新しい作品はもう観れませんが、この様な過去素晴らしい作品をもう一度じっくり観たいです。

学生時代から巧を好きだった気持ちを、告白することが出来ないまま卒業してしまった澪ですが、卒業後付き合う事になります。しかし、脳の奇病に侵され澪を幸せにできないと思った巧は、一方的に澪と別れることにしました。しかし巧を追いかけた時、澪が交通事故に会い、未来で自分が巧と結婚し、息子を授かることを見てしまい、しかも、自分が、28歳で死んでしまうという未来を見てしまいます。しかしその未来を受け入れた澪が、その運命に逆らわず生きた事で、その通りに亡くなってしまいます。違う未来の選択肢もあっただろう中、澪の巧への愛情や、未来の息子との愛情と、未来を経験したかった澪の気持ちが切なかったです。27歳で父子家庭になってしまった巧は、家事も苦手ながら大事に祐司を育て、梅雨の時期に帰ってくるという澪の言葉を信じて待ちます。そしてついに澪が現れ、良かったと思う間もなく、記憶がない澪にヤキモキしました。しかし巧との出会いや想いを教えて暮らし始めやがて二人は結ばれます。夫婦の二人が、初めて会ったように接しながらも、愛し合う二人が運命なんだと思える展開でした。澪が残した日記で、澪の今までの巧への気持ちが痛いほどわかり、感動で涙があふれました。こんなに愛され、死をも恐れず自分の運命を受け入れた澪と、約束を守って梅雨の時期に家族の元へ帰ってきた澪の気持ちが切なくて、悲しくて、羨ましい家族の愛情です。

最初は正直澪は、巧のどこを好きになったのかと思ってしまいました。それは、巧に良いところが無いからではなくて回想の澪の態度が素っ気なく感じたからです。しかし、それは自分に自信の無い巧から見た澪だということが後でわかり微笑ましく思います。中村獅童さんとその青年期を演じた浅利陽介さんが思いのほか似ていてビックリしました。しかし、そのおかげで違和感なく見れました。雨というと憂鬱なイメージがありますが、この映画では森の中に住む巧と澪と佑司が雨の季節を待ち、雨の季節が終わらないで欲しいと願っているので、雨に対して切なく愛おしい気持ちが湧いてきました。2度も佑司に悲しい体験をさせるのは見ている方も辛かったですが、ちょっと生きづらい巧を支え立派に成長する佑司がラストに見れたので良かったと思います。それは多分、巧と佑司が澪に感じていた誤解が解けて澪が居なくなっても強い愛情が心に残ったから。澪が雨の季節に戻ってきたことに強い意味を感じました。「今、会いに行きます」は純愛ファンタジーでありますが、実は近年流行っている仕掛けのある映画です。それを知らないで見たのでとても驚きました。なので、見終わった後にもう一度見たいという気持ちにさせられます。

亡くなった妻がまた夫と子どものもとに戻ってくる、現実にはありえない話ですが、家族生活では実際に生きているかのように描かれていて違和感なく楽しめました。この作品では夫と子ども、さらに彼らを取り巻く人が現実の世界に生きる人間だったことも作品への親しみやすさにつながっているのかもしれません。梅雨の時期はジメジメとして憂鬱なもので、物語のスタートが梅雨と聞いたとき明るいストーリーを想像していませんでした。しかし、澪とその家族の笑顔がたくさん散りばめられていて見ていてさわやかな気持ちになれました。梅雨の憂鬱さを吹き飛ばしてくれるため、毎年梅雨の時期になると観たくなる作品です。梅雨の間だけと、作中ではあっという間に去っていく澪ですが、家族みんなで出かけたり愛する息子の世話を焼いたり、短い間に家族との生活シーンがたくさん詰め込まれていて、あったかい作風になっていました。さらに澪は梅雨とともに来て梅雨が明けるといなくなっていく、まさに紫陽花のような女性だと感じました。実際にはいない幽霊のような存在は不気味に感じるものですが、澪は紫陽花を思わせるためかむしろロマンチックに感じるのもこの作品の素敵なところだと思いました。

感動する映画でした。子供役の役者さんの演技がとてもかわいく引き込まれました。竹内結子さんが可愛らしく獅童さんも男の人ですが可愛くて二人の生活が心が温まりほっこりと見ていましたが、ある日竹内さん演じるお母さんがふたりの元に帰ってきて二人ともとても喜んでいるのですがお母さんのにとってはなせが呑み込めな様子で見ているこちらもどうしてなのだろうと思っていましたがこのままは幸せに暮らしていくのかなと思っていましたが、最後にそれがなせなのかわかるのですが、その内容も意外な展開だっので、驚きました。三人の別れがちかづいてくるその時雨が降っていてレインコートを着ている子供の姿がまた可愛くいたたまれない切ない気持ちになりました。またその時にかかるORANGE RANGEの「花」が流れるのですがまたそれが切ない気持ちを増してなんてタイミングの良いときいこの歌がかかるのでしょう。もうここで涙が止まらずこままま時が止まって三人で幸せに暮らせてあげてほしいと心から思いましたがそれはできないことででした。おかさんと別れた後も父親と息子で暮らしていく中であの思い出は掛買いのないものとなり、二人にとって幸せな思い出となり支えとなって二人仲良暮らしていくことでしょう。

流行りものの恋愛系と思っており、なんとなく敬遠していたのですが、竹内結子さんが急逝されたことで視聴しました。結果、非常によかったです。佑司と父の巧、そして妻の澪は病気で28歳にして亡くなります。彼女は祐司に手作りの絵本をプレゼントしていました。そこに書かれていたのは「雨の季節になったら帰ってくる」ということ。そしてやってきた梅雨。その言葉通り澪が帰ってきます。この辺りの描写がとてもいいです。「帰ってきたよ！」で奇跡の時間を過ごすのではなく、澪は記憶を失っているんですよね。だからこそ切ない。彼女は巧に出会いから結婚までの話を聞きます。ここもよく見ておくといいです。後半から前半で語られていたことが澪の目線から繋がっていくのが素晴らしいと思いました。巧は脳の分泌物の異常で、仕事も人の手を借りないとままならない状態。そんな彼の不器用さを中村獅童さんがうまく演じておられます。この物語は、ふたりの男女の出会いとその先にある奇跡を描いただけではないと感じました。生きて、誰かと出会う。そのことそのものが奇跡なんですよね。誰かと繋がる、そのことの愛おしさを描いた作品だと思います。だからこそ、竹内結子さんが急逝されたことが残念でなりません。もっと彼女の演技を見たかったです。雨の季節が終わり、帰っていく澪。数週間のわずかな時間に流れる空気がとても美しく描かれていました。前半で感じた、なぜ記憶がないのだろうという疑問や、周りの人は気づかないのかなぁというところも後半に描かれています。竹内さん、優しい演技をありがとうございました。素敵な作品でした。

原作は読んでいないのですが、話題作だったので映画館で観てみました。当時、お付き合いをしていた彼氏と観に行ったのですが、終わった後には二人とも泣いてしまっていました。若い男性でも涙を流すのかと新たな衝撃を抱いたものです。そのくらい感動できる映画だったと思います。後にこの作品をきっかけに主人公の二人が結婚されたことを聞いて、とても嬉しく感じたことを覚えています。作品は幻想的で穏やかなものでした。とても不思議な物語だなと思ったものです。年齢を重ねてから観たらまた違った感想をもたらすのではないかと感じました。当時は20台だったので、余計に感動したのかもしれません。純粋だったのだと思います。一途な愛は現代ではなかなか難しいものがあると思うからです。また、家族愛も素晴らしく、子役もとても可愛かったです。本当の家族のように感じられました。主人公やヒロインなどが亡くなる映画はこれまでにもたくさんありましたが、中でもこの作品は上位に入るくらい素晴らしかったです。純愛を感じたい人や恋愛に疲れている人などに観てもらいたいと思いました。主題歌のORANGE RANGEさんの歌もかなりマッチしていて大ヒットした理由が分かったような気がします。