合葬(映画)の無料動画フル配信｜DVDレンタルよりオススメ

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合葬(映画)の内容

映画『合葬』は、2015年9月に公開され、第39回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に正式出品されました。

江戸風俗研究家で漫画家でもある杉浦日向子さんの、第13回日本漫画家協会賞・優秀賞を受賞した同名漫画作品を原作に、人気脚本家・渡辺あやさんと、小林達夫監督によって手掛けられた新感覚時代劇作品となっております。

本作の物語は、それぞれの生い立ちや生き方、“彰義隊”への入隊理由もさまざまな三人の青年が出会い、急激な時代の変化に翻弄されていく姿が描かれており、柳楽 優弥さん、瀬戸 康史さん、岡山 天音さんをメインに彼らを取り巻く面子を、門脇 麦さん、井ノ脇 海さん、桜井 美南さん、オダギリ ジョーさんらが熱演しました。

「新撰組」や「白虎隊」に比べてマイナーな「彰義隊」をテーマに映像化されたことに興味を持って見始めました。本作を実現しようとした全スタッフさん、全キャストさんの熱意が伝わってきて感動しました。

物語の掴みから素晴らしい！カヒミカリィのナレーションや音楽も違和感なく溶け込んでいきます。

若者目線の、清々しい透明感のある映像でした。また、時代劇なのに洋楽は面白い演出だったなと。配役は豪華だし、ビジュアルもきれいにまとまっていて素晴らしい作品でした。

最近になって柳楽優弥さんの魅力にハマって出演作品を色々見てます。本作では真っ直ぐな漢を演じており、侍姿が似合いすぎていてカッコ良かったです！「許されざる者」の時と比べたら、全く違って良い！最高でした！

あらすじ

慶応4年の1月、旧幕府は鳥羽・伏見の戦いに敗れ、そして4月、300年に亘る江戸幕府が終わりを告げました。将軍・徳川慶喜は新政府に江戸城を明け渡し、明治時代の幕が開けました。

鳥羽・伏見の戦い後、不服を思った幕臣と一般有志らが集まり、将軍・慶喜の警護を主とした江戸の見守り活動を目的とした『彰義隊』が結成されました。

『彰義隊』は高い志をもって結成された集団で、江戸の民衆から慕われながらも、幕府の解体とともに反政府的な立場に追いやられてしまいます。

将軍に熱い忠誠心を持って、自らの意志で彰義隊に加わった青年・極（柳楽優弥）と、養子先から追い出され、行くあてもなく赴くままに入隊した征之助（瀬戸康史）、彰義隊の存在に異を唱えながらもそこに加わらざるをえなかった悌次郎（岡山天音）の、時代に翻弄された数奇な運命の物語となっております。

見どころ

彰義隊を三人で再現

本作のキーとなってくる彰義隊とは、将軍・徳川慶喜の身辺警護と江戸の秩序守護を目的とした武士組織のことです。

その組織を柳楽優弥さん、瀬戸康史さん、岡山天音さん。三人の見た目や立ち振る舞いは、“彰義隊”の役まわりをほぼ再現しているのではないかと思うほど、ハマっております。

また、物語の展開を踏まえても演出が難しいであろう斬り合いや戦の場面。無いのかと思えば工夫を凝らし演出してくれており、見応え抜群となっております。

現代を生きる若者に捧ぐ

本作は幕末の物語ではありますが、もしかすると何時の世でも起こる社会と若者との普遍的な関係のような気がします。

そこに至ってのキャッチフレーズ『現代を生きる若者に捧ぐ』。

本作のメインキャストである三人が時代に翻弄されながら過渡期を生きた若者の運命は、今この変化の時代に生きる若者の心に何を残すのか。ぜひとも今を生きる若者に見て欲しい映画となっております。

スタッフ

原作：杉浦 日向子「合葬」
監督：小林 達夫
脚本：渡辺 あや
音楽：ASA-CHANG&巡礼

キャスト

秋津極：柳楽優弥
将軍・徳川慶喜の圭吾を主とした江戸の見守り活動を行う『彰義隊』の隊士。心中も覚悟し、許嫁との破断もするなど、上様に強い忠誠心を抱いている。

吉森柾之助：瀬戸康史
友人の極に誘われ、戦いに熱意はないが行くあてがないという理由で『彰義隊』に入隊した隊士。

福原悌二郎：岡山天音
極の友人。極の暴走を止めるために、穏健派として『彰義隊』に入隊した隊士。

森篤之進：オダギリジョー
穏健派の人間で戦争を反対する『彰義隊』の隊士。頭が良く、仲間を大事にする男。

福原砂世：門脇麦
悌二郎の妹で、極の許嫁だったが破断になってしまう。

かな：桜井美南
命の危機を救ってくれた極に恋する、料亭の女将の姪。

その他：隆大介 / 飴屋法水 / 峯村リエ / りりィ / 小市慢太郎 / 高山侑子 / 藤原令子

合葬(映画)の感想

40代女性

主人公の秋津極をはじめとする殆どの登場人物は架空の人材かと思いますが、劇中で取り上げられる「上野戦争」や、徳川慶喜の警護のために結成された「彰義隊」については、史実に沿った内容らしく驚きでした。私が歴史に疎いのか、これらの題材があまり有名な過去ではないのかは分かりませんが、彰義隊どころか上野戦争という凄まじい戦があったことさえ知らなかった自分には、恐怖と衝撃の連続でした。尊王攘夷の思想によってわが身を犠牲にすることも厭わない若者が、今から僅か150年ほど前の時代に存在していたという事実に、胸を強く締め付けられます。今作は決して大規模な商業映画ではありませんが、上野戦争のシーンは非常に迫力があり、目を伏せたくなるようなグロテスクな映像表現もされていて、戦の恐ろしさを痛感しました。たった150年前に同じ国の人間同士でさえ命を奪い合っていたのですから、平和な時代に生まれたことに感謝するばかり…。本当に勉強になりました。また自分同様に武士の世界に生きていたわけではないのに、主演の柳楽優弥さんの武士っぷりの凄いこと！柳楽さん演じる秋津極の「自分の命を失うことなど怖くはない」と言わんばかりの勇ましい目つきが、脳裏に焼き付いて離れません。

まとめ

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