阿修羅城の瞳(映画)の無料動画フル配信｜DVDレンタルよりオススメ

松本幸四郎さんによる、某銀行員のドラマに負けず劣らずの迫力ある演技は見応えがありました。

個人的に大好きな映画作品。劇団新感線を知った作品だし、当時中学生だった私の感性にグサグサ刺さった思い入れに深い作品です。

題材が凄く面白く、最後まで目が離せずに見終わりました。また、小日向さんの役がすごい舞台感あって好きでした。

時代劇としてはぶっ飛んでますが楽しめた作品。これをきっかけに舞台で観てみたいなとも思えました。

タイトルにある「阿修羅」という言葉に何か恐ろしさを予感しながらも独特の魅力を感じて、興味津々で観た作品でした。また、主演の市川染五郎さんと宮沢りえさんの時代劇での演技が楽しみでもありました。物語は江戸時代、鬼が人間界に入り込んで勢力を伸ばそうとし、それを阻止するために人間も鬼退治に立ち向かうという設定なのですが、正義と欲望、そして美しさの裏側にある残忍さや切なさを物語全体を通して感じられる作品だったと思います。特に、宿命と言わざるを得ない縁で結ばれた染五郎さん演じる「病葉出門」とりえさん演じる「つばき」との出会い、そして恋は、二人の惹きつけ合う引力の強さに必然を感じながらも、避けることができたなら…と思ってしまう展開に苦しさを覚えました。出会わなければよかったかもしれない恋。けれど、そうであるからこそ、その罪深さに比例するだけの愛の深さも同時に生まれてくることが、この作品における愛情や心情といった普遍的なテーマに深みを与えているのだと思います。さらに、鬼が世界を支配しようとする企みと、それを利用しようとする人間の欲が混ざり合うことで主人公たちに試練が重なっていく様子は、見ていてもどかしく、とても悲しくなりました。そのことは、結果として二人が真の愛に向かうことを助けてもいるのですが、受け入れがたい運命を覚悟して受け入れていく姿に心が揺さぶられる思いがしました。この他、この映画の見どころとしては、鬼と人間との戦いの場面です。派手な殺陣が繰り広げられるので、アクション映画が好きな人には面白く鑑賞できるのではないかと思います。

「阿修羅城の瞳」は、江戸の町を舞台とした、鬼と人との間でくり広げられる戦いと運命的な愛の物語を描いた活劇映画でした。人の中に紛れている鬼を狩る鬼御門という組織に、病葉出門と安倍邪空という男がいました。二人はとても強く、あまたの鬼を倒します。時代劇というものの、そのいでたちはスタイリッシュで、かっこよくて、現代的でした。剣や槍を使った立ち回りも、SFアクションを見ている感じで、迫力満点した。そしてそこに現れるのが、宮沢りえさんの演じる闇のつばきという女盗賊です。宮沢りえさんのアクションが見られるのもうれしい！物語は、つばきの秘めた阿修羅の力が、出門との悲恋から覚醒していきます。二人の縁は５年前の不幸な出会いからつながっていました。この二人の恋をじゃまするのが邪空です。邪空と出門の戦いは、熾烈を極めます。邪空に傷つけられた出門を介抱するうち、出門と結ばれるつばきでしたが、出門の血を吸って阿修羅王へと変身していきます。二人の一夜の逢瀬がとても綺麗に描かれていました。宮沢りえさんの可憐さが光ります。そんなつばきが、冷徹な阿修羅王となり、物語はクライマックスにむかいます。阿修羅城内での出門と鬼との斬り合いは、スピード感のある不思議な空間表現で展開されます。全体を通して舞台劇を見るようなセットが多く使われている作品の中で、このシーンは圧倒的な映像効果が見られます。そして、出門とつばきの“さかしまの縁”が導く結末にむかいます。江戸の芝居小屋のシーンなど主役の染五郎さん（今は松本幸四郎さん）が歌舞伎役者としてのアイデンティティーをはっきできる演出もたくさんあって、若い人から年配の方まで、存分に楽しめる作品でした。

劇団☆新感線の舞台作品である阿修羅城の瞳は市川染五郎さん主演、宮沢りえさん共演で映画化されました。新幹線の主役って一匹狼の浪人みたいな風貌の人が主役やってるイメージ強くてこれは作ってる人の好みなのかな？市川さん演じる出門はかつて鬼退治の組織に所属していたがある事件を機に足を洗っていたところ、かつて所属していた組織が追っていたある女性・つばきをかくまったことにより彼女をめぐる大きな陰謀に巻き込まれる形になります。映画化はされましたが実際は新感線の舞台を見ているような感じの作りになっていましたので舞台観劇をしている気分で映画を見れました。宮沢りえさんがカギを握る人物を演じられていて、そのせいで惹かれあっているはずの相手と戦わねばならないという悲恋のシーンはフィクションだとわかっているのにも関わらず泣ける。愛する女だからこそ討ちに行くと言い切る市川さんしっかり決めています。宮沢さんは可憐でありながらも儚くてか弱くて自分では抗いきれない悲運を背負った女性を演じられています。あとは基本は時代劇なんだけども要所要所で光るアジアンミックスな世界観のセットや衣装なども大変見ごたえがあります。他には阿修羅を手に入れようと画策する役で渡部篤郎さんや樋口可南子さんなども出演されています。