先人たちの底力 知恵泉の見逃し無料動画配信と再放送情報6/23菅原道真｜Youtube/Dailymotion/Pandora/Miomio/9tsuよりオススメ

NHKEテレ、6/23の『先人たちの底力 知恵泉「菅原道真　“オタク男子が自分らしく生きる極意”」』は、天才・菅原道真公にスポット当てていました。受験経験がある人は、一度や二度、菅原道真公をお祭りしている、太宰府天満宮や、北野天満宮などの天満宮や天神様に御参りした経験があるはずです。それほど、よく知られた歴史上の人物、菅原道真公は親しみやすく、興味がわく番組でした。この回では道真公を、まさに稀代の秀才として取り上げられていました。そこが強調され、高名な歴史学者・所功先生も菅原道真公の天賦の才を、将棋の藤井聡太七段に例えられていました。菅原道真公の人柄については、政争に巻き込まれて、政敵による讒言で大宰府に左遷されたのちも、一切恨み言を発しなかったと、まさに、天才にして清廉潔白な稀有な政治家であり、学者として称えられていました。しかし、日本三大怨霊の一人ともいわれている菅原道真公の姿にも触れてもらいたかったです。実際には道真公でさえ、太宰府に左遷された後に都に対する恨みはあったはずです。菅原道真公が左遷され不遇のうちに逝去された後に、謀議を図った藤原時平や共謀した藤原菅根が病死しています。さらには、天皇家にまで不幸が襲い、都には自然災害や災いが続いていました。そんな社会状況から、菅原道真公の霊を鎮めるために、菅原道真公は北野社にお祭りされ、名誉も復権しています。このように、菅原道真公没後の宮中の動きが興味深いところです。いつの時代でも、人間社会にある妬みや陰謀や謀略について、人はなぜそのような行動に出るのか、また、先人たちがどのように知恵を振り絞って解決してきたか、菅原道真公死後の社会変化についての放送を期待します。

菅原道真さん、何のオタク？と思ったら学問でした。やはり学問の神と言われるレベルの人は周りに変人扱いされてしまうのですね。平安時代でも、ある程度のコミュニケーション能力が必要だったという事実、遠く昔でも人間は人間という感じですね。しかしながら、ここまで頭が良い方だとは全く知りませんでした。その時代だからこそ、そこまで言われる程だったのかな、と軽く考えていました。神と呼ばれ受験の時には拝みに行く方も多い事に今更納得出来ました…。そして、真っ直ぐさに惹かれました。あのような方に国を導いてほしいと思ってしまいます。知識をたっぷりと蓄えている者でも、悪知恵の働く者には叶わない事はかなり現実的に感じられましたね。人々の為になるような、真っ当に生きている人が報われる仕組みになってほしいです…。また、番組内でも多く使われていた漫画「応天の門」、こちらをしっかりと読んでみたくなりました。平安時代の事を、あのような形で学べるのは良いなと思います。小学校の図書館に置いてあるような歴史上の人物について書かれた本とは違った魅力がありそうです。大人になった今だからこそ歴史という物に興味を持っているけれど、大人なのに無知であるのが恥ずかしくて触れる事に躊躇している私のような人に向いている作品に見えました。そしてこのような番組は有難いですね。伝わりやすいように?み砕いて説明してくれるので助かります。タイトルから想像した以上に面白かったです。

学問の神様である菅原道真を、学問に熱中しすぎたオタク男子と表現していることが面白かったですね。優秀すぎたために藤原氏に睨まれて太宰府に左遷されてしまった経緯を、現代のサラリーマンの職場での生きづらさと重ねているところも、共感を呼びやすいと思います。この番組でも、菅原道真は権力者に屈することなく正論を貫いた姿勢が評価されていますが、そもそも正論とは「正しく論じる」ことであり、そのためには確固たる知識や情報を得ていることが大切です。ろくな教養もなしに正論なんて吐けないですからね。その点、菅原道真は例えば遣唐使を廃止した事績が有名ですが、当時の唐朝は、黄巣の乱を経て、事実上中国大陸を統治する求心力を失っており、各地に軍閥たる節度使が割拠している状況でした。そんな有名無実化している唐朝の実情を的確に把握していたからこそ、菅原道真は遣唐使廃止の正論を主張できたと言えます。こうした点を踏まえて、私は菅原道真については、何よりも教養を深めることの大切さを学ばなければならないと思っています。教養を深めることが、結果的にはこの番組の言うような“自分らしく生きる極意”を探ることに繋がるのではないでしょうか。

菅原道真が天才的頭脳の持ち主で「学問オタクな少年、人付き合いが苦手、ストレートな物言い。」という個性的な性格でひたすら学問の道を極め３２歳で文章博士という難関中の難関を突破する所は流石道真！と思いましたが、性格が人付き合いが苦手＝付き合いずらい人物と見られてしまい、かつ、文章博士は周りからの嫉妬の対象で、やっかみも重なり４２歳で香川県＝讃岐国司に命ぜられ大ショックを受けたそうです。が、道真の性格は嘘が嫌いで、讃岐の人々が大干ばつで困窮している姿を目の当たりにし、自ら山に登って神様に雨乞いしたり、自分が出来る事として漢詩で「寒早十首」という困窮する人々の現状、民衆の苦境を問いかけ、都へのかん言＝批判を込めて訴えたそうです。この頃の時代は、中国の漢詩は皇帝の政治を諌める物だったので、道真は讃岐の人々の声に耳を傾け、共に住んでわけ入った日々。道真は情の深い人物で讃岐の人々のために「魂を込めた言葉」を宇多天皇に直訴し、宇多天皇も道真の言葉＝進言にきちんと耳を傾け、しかも「道真は嘘の無い、本当のことを教えてくれる。」と懐の深い宇多天皇だったので、道真は大抜擢され政治の道へ邁進するも人間の業は付き物で左大臣の陰謀で大宰府に左遷されてしまうも、文句１つ言わず５９歳の寿命まで自分のやれる事にひたすら打ち込んでこの世を去ったそうです。気高い人物だからこそ今の世にも伝わるのだなと思いました。自分の懐の小いささに恥ずかしくなりました。