恐怖新聞(映画)の無料動画フル配信｜DVDレンタルよりオススメ

さくさく見れて呪いの人形はヒンヤリ出来るし怪談的です。そこまで怖くないホラーを見たい人にオススメの作品！『世にも奇妙な』のテイストに似ているので、コチラが好きな方にも楽しんでいただける作品だと思います。

脅かすシーンなどはなく、ホラーミステリーといった感じでした。想像とは違う作品でしたが、これはこれで面白かったです。

音響にこだわりを感じました。特に恐怖新聞が届く時のSEが何よりも恐かったです。原作は未読ですが、これを機会に読んでみようと思いました。

原作が原作だけに難しい作品だとは思いますが、直接的なホラー映画の怖さではなく、恐怖新聞が強制的に毎日届くという心理的にくる地味な怖さを上手に表現していたと思います。そして、アッと驚く展開もあり大満足の一作です。続きにも期待したいです。

現生に戻った詩弦のもとに、突然「恐怖新聞」が来なくなりますが、それで単純にほっとできないのがこのドラマの肝ですね。それなら次に引き継いだのは、いつもそばにいる勇介？それとも憎しみの目で見つめていた桃香？いやいや突拍子もない事をしてしまいそうな母親の歌子？もう怪しい人物満載で、ぜんぜん絞り込めませんでした。さらに知らない名前でメッセージが送られてくるし、そこに出向くと事故や事件に遭遇してしまうしで、誰が何のためにそんな行動を起こしているのか？これも全くわからなくてモヤモヤしました。そしてあんなに優しかった勇介の、望まない偶然にしてもあまりに”不幸な事故”も怖かったですし、画面に出てくる桃香の様子も限りなく不気味でゾッとしてしまいました。そして一番意外な行動をしていたのが、詩弦の母の歌子でした。いやいや、そこまでしていいの？っていう事が、次から次に明らかになってきてビックリでした。まぁそこには、それなりの”理由”があったわけですが。そこで、詩弦は大きな決断をするところが、カッコイイなぁ～自分には絶対無理！と思いました。前世とは正反対ですね。もう今世で、今まで続いた負の連鎖や因縁を、スパっと・・とはいかなそうですが、解決に向けて頑張って欲しいものです。すごく応援したい気持ちでいっぱいです。

とうとう死の連鎖が始まってめちゃくちゃ怖くなりました。この前詩弦を殺そうした桃香が暗躍するというのはわかりましたが、まさかもう殺されるとは。その流れは、まあ見てて偶然の連続で仕方ないのかなと思いましたがそれが勇介によって行われるとは思いませんでした。序盤、あの優しかった勇介が壊れてしまって詩弦に手を出すシーンにはびっくりしました。でもこの出来事を見て納得はできました。これも恐怖新聞のせいなのでしょうか。歌子も壊れてしまって、ある程度予想はできましたが新しい恐怖新聞の契約者となり悪者とはいえ人を殺す事に目を輝かせているのはなかなか怖かったです。恐怖新聞は色々な意味で人を変えてしまうんですね。一体これで何人の人間が死んだのか恐ろしいです。そしてこの回から現れる「アシカガ」の存在。結局、桃香でもなく勇介でもなく歌子でもなく。確かに歌子は、詩弦の事は大事に思ってるのでわざわざ詩弦を危険が来るとわかってる現場に呼び出して死んでしまうかもしれない事件に晒す事はないとは思いました。流石にタイミング良すぎる気はしますが、ほかの誰なのかちょっと想像がつかないです。そしてそもそも鬼形礼は何者なのか、恐怖新聞の契約者にしか見えないから人間ではないのは確定ですがその正体にも注目です。

映画版「恐怖新聞」を観た感想は、原作に比べると、恐怖新聞の存在の怖さが薄れている気がしました。呪いのトリガーとしての恐怖新聞は、原作の設定を踏襲していますが、腕に、後どれだけ読んだら死ぬのかが分かるようになっている設定は、恐怖新聞によって、いつ死んでしまうのか分からないという底しれぬ怖さが減っています。主人公の鬼形経が小学生時代にヒロシの死に関わっているようですが、その辺の話が回収されておらず、ヒロシの話が必要だったのか疑問でした。一方で、主人公と同じ同好会に所属するしずくという女性を助ける為に、呪いの人形をどうにかしようという展開と、どうして呪いの人形がしずくの元に戻ってくるのかという謎解きがあるので、恐怖新聞の恐怖感の代わりに、少しサスペンス的な要素があるホラーとして観るのも面白いと思います。また、鬼形以外にも恐怖新聞の呪いに囚われている人もおり、これが誰なのか、そして、その人物がどのような結末を迎えるのかを見ていくというのも一つの楽しみ方です。喫茶店のマスターが最後まで謎の存在でした。恐怖新聞は、ループ系のホラーのモチーフとしては最適な題材なので、もう少し恐怖新聞の呪いが拡散するという恐怖感を演出して欲しかったですが、鬼形礼の子孫の話として観れば、ホラー作品として楽しめるでしょう。