レイニーデイ・イン・ニューヨークの配信無料動画フル｜DVDレンタルよりオススメ

テンポ良く飽きない演出で想像以上に良く、アレン監督の中では観やすい気がする作品。

ティモシー・シャラメは、イケメンで演技も上手くて歌も上手。さらに親近感がわくキャラ設定で、もうメロメロです(笑)

アレン監督とティモシー・シャラメの組み合わせはお互いにとってベストに近いかもしれません。今後はもうないと思うと残念で仕方ありません。

雨は憂鬱になるからあまり好きではありませんでしたが、雨の演出が好きでした。また会話も風景もファッションもピタっとくるお洒落映画でした。

ストーリーはウディ・アレン監督の王道的な展開で安心して観ることができました。レトロなファッションと古き良きニューヨークの街並みを堪能できるので、コーヒー片手にソファーでまったりと観るのにピッタリだと思います。特筆すべきなのはやはり主演のティモシー・シャラメくんの美しさです。彼に親のすねかじり放蕩息子役を演じさせたら天下一品だなと断言できます。普通の人なら最悪のコンディションであろう雨の日デートが、ただ水の滴るいい男にうっとりする映像に昇華させる魔法のような画力がありました。劇中ほとんどのシーンで大雨が降ってるのにも関わらず彼の周りだけ湿度を感じさせないのは、彼が生粋のマンハッタンボーイだからでしょうか。ピアノを弾きながら歌っていた曲がとてもステキだったのでストリーミングで配信されるのを切に希望します。一方で、エル・ファニングちゃんの芋っぽい美人役も説得力があり、ニューヨークの街で浮き足立ってる姿がなんとも滑稽で愛らしかったです。業界中年男がつい彼女を連れて歩きたくなるのもわかる気がします。もう一人のヒロインであるセレーナ・ゴメスさんは、都会的な雰囲気がありハスキーボイスがとてもセクシーでした。対照的な２人の女性と接するシャラメくんの表情が全く異なるのが面白いです。

ウディ・アレンは年を重ねるごと、バッシングされてなお集中力と精度はどんどん高まっている。恋する気持ちを描き続ける姿勢に一片の曇りもなく永遠のテーマを探求する熱意に感服するばかりである。隅々に散りばめられたハイセンスな空気感は生粋のニューカーならでは。努力で真似できるものではなく決して手の届かない憧れの対象である。自身によるマシンガントークを潜めて以降音楽にも主張を持たせしっかり脇を固めてからは一層現実から遠い夢の世界へ誘われてる感が強い。ニューヨークの街並み、上流社会、洗練された人たちの恋の駆け引きをあえて雨の情景に置いたことでしっとり感が加わりラストにも嫌味がない。彼はアクの強い旬の男優を好むが、どんな強者であれ難なく彼流おしゃれワールドの一員に同化させる手腕に長ける。今回少々重め(に見える)ティモシー・シャラメ君をカラリとライトめに仕上げ、神経質な彼の代弁者に仕立てた。近作の女優陣は「キュート」が鉄則だが、そもそもが愛くるしいエル・ファニングとセレーナ・ゴメスをめちゃめちゃラブリーに魅せた。異次元の装いに目は釘付けだが、気負いや無理感なく似合ってる以上の効果をもたらす美術テクニックには脱帽である。一見子供じみたおなじみの空騒ぎに見えるが、人生の先輩が描く恋模様の目線は寛容でケセラセラ、結果オーライである。

ウディ・アレンの作品と言えば、とにかくコミカル、ロマンチック、内容が重いなどのイメージが強いですが、今作はその全てが組み込まれたストーリーでした。それでもコミカルさとロマンチックさの要素の方が強く、同監督作『ミッドナイト・イン・パリ』のような作風だとの意見が多いですが、まさに私もそれに一票！ウィットに富んだ台詞に笑いながらも、ちょっとロマンチックな気分にもなれました。舞台は世界を代表する都市であるニューヨークでありながら、雨の日の設定ということもあって、華やかさよりもしっとりした印象です。この背景にまたティモシー・シャラメの気だるい感じが、まぁなんと似合うことでしょう。類まれなる美貌を持ちながら、それをあまり感じさせない彼の演技力がまた素晴らしいですね。かつてはウディ監督自身が演じていたような、頭は良さげなのにどこか憎めない間抜けキャラを見事に体現しているわけです。この人なら、どんな役でもこなしてしまうのだろうと実感しました。また恋人役のエル・ファニングの振り切った不思議ちゃんキャラも非常に微笑ましいこと。ガリガリ体系の女優さんが席巻する時代に、敢えての脚色なのか、彼女のちょっぴりむっちりとした脚がとても好印象でした。世代や性別を問わずに堪能できる映画ではないでしょうか。

本作は、ニューヨークの雨の日を題材にした男女の、ロマンチックラブコメディ。二人のカップルがニューヨークでロマンチックな週末を過ごそうと観光プランを詰め込むが、２人の計画は瞬くまに狂い始め、想いもしなかった出来事が次々と起こるのだった･･･。監督のウディ・アレン作品はハズレなし！ いつも愉しい気分で見られます。アレン監督はアカデミー賞に史上最多の24回もノミネートされ、御年80歳以上でも素敵なロマンス作品を作り続けています。キャストもジュード・ロウやディエゴ・ルナなど大物俳優陣が軒並み出演し、小洒落たティモシ－・シャルメと、ファニーなエル・ファニングにスマートなセレーナ・ゴメスを中心に、周りは自分勝手で間抜けな大人達の顔揃えが実に愉しい！キャッチコピーの「うつり気な、恋の空模様にご用心」というように、田舎から都会に出て浮かれる彼女と、彼女にドタキャンされ一人でニューヨークの街を彷徨する彼氏の姿が対比して描かれます。登場するホテル・レストラン・バーなどもエレガントでオシャレ！とにかく、雨の日のニューヨークが綺麗キレイ！どのカットも非常にロマンチックで、天気の悪いニューヨークをオシャレに撮影することに成功している作品です。

都会から田舎の大学に来ているギャツビーと、田舎育ちのアシュレー。うまく交際していた２人のはずなのに、アシュレーが映画監督にインタビューするため、共にニューヨークへ行くことによって、運命が変わってしまいます。ニューヨークの魔力のような魅力のなせる技でしょうか。普段ならしないようなことでも、ニューヨークならできてしまうのかもしれません。ギャツビーはやはりニューヨーク育ちなだけあって、ギャンブルに長けていたり、女性の扱いが上手だったりしますね。逆にアシュレーの方は、男性にうまく利用されてしまって、もう少し、人を見る目を養っていったほうがいいようです。そんなことに気付かせてくれて、人が成長していくのが、都会の力なのでしょう。人間模様がどんどん変化していくのが、ニューヨークという場所なのでしょう。世界中でも最先端の場所。いかに自分のいた場所が狭いのかと思い、色あせてしまうのでしょう。ギャツビーは根っからの都会っ子なのですね。普通の人が飲みこまれてしまうような状況でも、自分でコントロールできています。なんでも手に入るようでいて、自分をしっかり持っていないと、足元からさらわれてしまう。そんなところに惹かれて人が集まるのでしょうね。

映画とレコードを嗜むギャンブラー気質のギャツビーを演じるティモシー・シャラメと、少しおつむが弱いけれど向上心のある可憐な少女アシュレーを演じるエル・ファニング。主演の二人が演技・ビジュアル共にウディ・アレンの世界観にぴったりはまっていました。雨の中を俯きながら歩くギャツビーからは約束をすっぽかして連絡をよこさないアシュレーへのやるせない気持ちや母親への反抗心といった心の揺れが伝わってきたし、有名監督や大スターを前に気持ちが浮つくアシュレーの言動や仕草は妙にリアルで可愛らしく、作中に登場するおじさまたちがことごとくメロメロになるのも納得の愛くるしさ全開の演技が最高でした。ニューヨークを案内したくてみっちりプランを練るギャツビーと何度もホテルの名前を間違えるアシュレーの明らかに嚙み合っていない会話が微笑ましいなと思いながら見ていたけれど、監督であるウディ・アレンは85歳だそうで、その歳で大学生の恋愛模様をここまでリアルに描ける感性の豊かさに感服しました。物語の舞台である雨に濡れたニューヨークも魅力的で、見終わった後にはニューヨークを観光したくなります。ただの情景描写にとどまらず、登場人物の心情までも表現しているかのような雨の使い方が素敵でした。