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SF

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インターステラー(映画)の内容

映画『インターステラー』は、2014年11月に公開されました。

本作の企画は、『コンタクト』などで知られる映画プロデューサーのリンダ・オブストと、ノーベル物理学賞を受賞した物理学者キップ・ソーンの二人によって制作が始まりました。そこに、『インセプション』『ダークナイト3部作』などを手掛けたクリストファー・ノーランが監督と務めて制作されました。

物語は地球の寿命が尽きかけており、居住可能な新たな惑星を探すという人類の限界を超えたミッションに挑む姿が描かれており、アカデミー主演男優賞受賞マシュー・マコノヒーと、アカデミー助演女優賞受賞アン・ハサウェイが出演しております。

テーマと完成度は他のSF作品と比べると異次元レベルの出来栄えです。間違いなく未来評価にも耐えられる作品となっていて、多くの人に観て欲しいと心から思える名作に出会えました。

最後まで1秒たりとも飽きることなく観れました。宇宙好きの方はもちろん、そうでない方でもオススメの作品です。

素晴らしい点は、計算に乗っ取り想像を可視化したところにあると思います。特にブラックホールを可視化した映像は物凄く興奮した。

SF描写だったり、5次元空間の描写がどうとか色々な評価がありますが、愛は時空を超えて伝わるということが最大のテーマになっていると思います。家族愛の素晴らしさが伝わる素敵な映画でした。

あらすじ

近未来の地球。エンジニアとしてNASAで働いていたクーパー(マシュー・マコノヒー)は、息子と娘とともに農業に携わっていました。地球の寿命は尽きかけており、人類の滅亡は時間の問題です。

クーパーはNASAに勤めていたころの上司であるブランド教授と出会い、NASAが人類存亡をかけた宇宙調査を行うことを知ります。プランAは重量の謎を解き明かし人類が住める環境を作り出すこと。プランBは人類が住める星を探しだすというものです。

クーパーは子供たちに「必ず戻ってくる」と言い残し、未知の銀河系に向けて出発します。果たして人類は生き残ることができるでしょうか…?

見どころ

現実とSF作品の融合

『インターステラー』は、およそ3時間という映画作品の中でも長丁場の作品です。

本作の一番の魅力は大迫力かつ設定、物理の法則など細部に渡ってしっかりしていることです。SFジャンルの作品では、迫力が凄いが本当にそうなのか?と思ったり、そんな馬鹿な…と、笑ってしまうようなものが多くあります。

しかし、制作陣の中にノーベル物理学賞を受賞している理論物理学者のキップ・ソーンが化学コンサルタント製作総指揮を務めており、細かい物理の法則などにもしっかりと触れながら、迫力も満点に仕上げております。

ただ鑑賞の際、そこに集中して全てを理解しようとすると大変ですので、本当にそうなんだ。くらいのノリで観て頂ければと思います。

現実とSF作品の融合

本作のもう1つのテーマは“家族愛”です。

主人公のクーパーは10歳の愛娘と別れプロジェクトに参加しますが、それは喧嘩別れのような状態で離れてしまいます。移住可能な惑星を無事発見し、マーフと再会できるのかも、物語の軸として機能し、異なる時間の流れに身をおく親子の姿もポイントとなっております。

子供を持つ親はもちろんのこと、家族全員で共感できるテーマに注目です。また、SF映画にありがちな醜悪なクリーチャーなどが登場することもないので、安心して観て頂けます。

スタッフ

監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン / ジョナサン・ノーラン
製作:エマ・トーマス / クリストファー・ノーラン / リンダ・オブスト
音楽:ハンス・ジマー
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
編集:リー・スミス

キャスト

宇宙船クルー

ジョセフ・クーパー:マシュー・マコノヒー / 小原雅人
かつてNASAの技術者でテストパイロットを務めていた。地球を救うために宇宙へと旅立つ。

アメリア・ブランド:アン・ハサウェイ / 園崎未恵
ジョン・ブランド教授の娘で、自らも科学者。ジョセフとともに宇宙へと旅立つ。

ニコライ・ロミリー:デヴィッド・ジャーシー / 山岸治雄
ドイル:ウェス・ベントリー / 小松史法
ジョセフとともに地球を救うため宇宙へと旅立つ博士たち。

TARS “ターズ”(声):ビル・アーウィン / 多田野曜平
CASE “ケース”(声):ジョシュ・スチュワート / 丸山壮史
クーパーらとともに宇宙船「エンデュランス号」で宇宙に向かう人工知能ロボット。

ヒュー・マン:マット・デイモン / 土田大
最高の科学者と称されており、人類が住める星を探して宇宙に向かっていった。

地球の人物

マーフィー・クーパー(マーフ):ジェシカ・チャステイン / 岡寛恵
マーフィー・クーパー(マーフ)(幼少期):マッケンジー・フォイ / 諸星すみれ
マーフィー・クーパー(マーフ)(老年期):エレン・バースティン / 沢田敏子
ジョセフ・クーパーの娘。科学に興味を持っている。

ジョン・ブランド教授:マイケル・ケイン / 有本欽隆
NASAで働く科学者。かつては、ジョセフ・クーパーの上司だった。

トム・クーパー:ケイシー・アフレック / 加瀬康之
トム・クーパー:ティモシー・シャラメ / 上村祐翔
ジョセフ・クーパーの優秀な息子。

ドナルド・クーパー:ジョン・リスゴー / 福田信昭
ジョセフ・クーパーの義理の父親。

ロイス:リーア・ケアンズ / 鷄冠井美智子

ゲティ:トファー・グレイス / 松本忍

校長:デヴィッド・オイェロウォ / 水内清光

ウィリアムズ:ウィリアム・ディヴェイン / 小島敏彦

管理者:エリス・ガベル / 北田理道

ハンリー先生:コレット・ウォルフ / 合田絵利

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インターステラー(映画)の感想

 

40代男性

近未来SFスペースサスペンスでありながら、物理学の深奥にも挑戦した画期的な作品です。ブラックホールの特異点であるとか事象の地平線、時空の超越などいまだ抽象的な概念でしかない最新の宇宙物理学が目に見える形で表現されて、観ている私たちに体験させてくれるのは非常に興味深いことだと思います。さすがはクリストファー・ノーラン監督だというべきでしょう。人類の居住にだんだんと適さなくなってきた地球が物語の出発点になっていますが、これはもう近未来のSFではなく現実に起こってしまうであろうことは、多くの方が感じれることだと思います。そうなったら人類はどうすべきか? この作品では、人類は居住可能な星を求めて冒険者というべき宇宙飛行士が、人類を滅亡から救うため、たったひとりずつ広大な宇宙に旅立つのです。そして到着した惑星から居住可能であればサインを送り続けるし、居住に適さなけれが彼らは孤独に死んでしまうしかありません。たったひとりで宇宙空間に放り出されて死を迎える絶望的な孤独感は、この映画を観れば想像できると思います。また、惑星の1日が地球の23年にもなるという時空の概念はこの映画最大の見どころであり、物語のラストに用意されている感動的な対面に直結するテーマにもなっています。永遠のループでつながる始まりと終わりの世界を経験できる傑作映画です。

20代男性

インターステラーは映画のジャンルとしてはSFだと思います。SF映画は、良い意味でも悪い意味でも映像やアクションに凝っているというところがありますが、この映画はストーリーもしっかりとしていて、映像やアクションよりもメインはドラマだと言えるぐらい良かったです。展開としては、映画に感情移入しすぎると、腹立たしく思うような展開。ですが、この展開もいい演出となり、腹立たしく思う展開を越えたあとには感動的なシーンが待っていました。また、宇宙に関連した理論もたくさん出てくるので、この映画を見れば確実に宇宙についてもっと知りたいという風に思いました。しかも、テーマが自分が生きている時代に来るかはわかりませんが、確実に自分たちが住んでいる地球に訪れるものなので、未来について考えながら見てしまいました。映画を見ながら興奮しますし、映画を見た後も自分の中で色々な興味も持つことができるので、長時間楽しめる作品だと思います。ここまでストーリーの良さについて話してきましたが、監督がクリストファー・ノーランとだけあって、映像も綺麗で、なおかつド迫力でした。この映画は、大きい画面であればあるほど楽しめると思います。それに加えて、映画の中で流れる音楽もいいので、ぜひ大音量で見てほしいと思います。

 

50代女性

インターステラーは2014年に公開されたクリストファー・ノーラン監督によるSF超大作映画です。異常気象によって人類滅亡の危機が迫る近未来のことが描かれています。ここ数年、日本だけでなく世界中で「かつてない災害」とか「想定を超える災害」など毎年のように報道されています。特に災害大国で暮らしている私達はそのような災害が度々起こることについて、良い意味でも悪い意味でも慣れてきつつあります。良い意味としては災害に備えるスキルが身についたり災害後の復興に必要なことがわかってきているということです。悪い意味としては被災した方々を見慣れてしまい、自分に関係がないことならばあまり興味を示さなくなったと言えるかもしれません。インターステラーについて話を戻すと、この映画では人類滅亡の危機について描かれているので、私達は生き残るために他人事のようにしてはいられないということです。元宇宙飛行士で現在はトウモロコシ農場を経営しているクーパー(マシュー・マコノヒー)は娘のマーフィーの反対を押しきって「必ず戻ってくる」と言い残し、人類が移住できる惑星を探すラザロ計画に参加します。まさにノアの方舟さながらです。クーパーがこの計画に参加したのは、生き残るためには自分がこの計画に参加しなければ愛する家族を守れないと感じたからです。大切な人達を守ることは人任せにはできないと思ったからこそ、実現不可能とも思えるラザロ計画に命を懸けて参加したのです。しかしラザロ計画には二つの案があって、もう一つの案は人類を移住させるための方法である方程式をブラント教授が解き明かすことができなかった場合には受精卵を保管庫に入れて厳重管理し移住先の惑星で人工培養するというものでした。これでは地球に残された人類は誰も助からず、単に人類という種の保存のみを目的とした計画ということになります。クーパーがラザロ計画に参加したのはあくまで人類を新しい惑星に移住させるためでしたが、ブラント教授は方程式を解くことは無理で本当の目的は種の保存にあるということを伏せて、クーパーとアメリア(ブラント教授の娘で物理学者)達を宇宙へ送り出します。アメリア(アン・ハサウェイ)には別の目的がありました。先にラザロ計画に参加して宇宙へと旅立った恋人を助けに行くという目的です。クーパーはマーフィーとの約束通りに地球に帰ってくることができるのか。アメリアは恋人と再会できるのか。人類は滅亡の危機から脱することができるのか。この映画はあまりにも難解な用語が沢山出てきて頭の整理が追い付きません。そこで難しいことは映画の中の登場人物に任せて物語の成りゆきだけを見ていくと、これは愛についてがテーマの映画であることがわかります。愛には解き明かされていない力があるのかもしれないとアメリアは語ります。愛の力が試される映画です。この映画に現実味を与えているのが難しい理論や用語です。物理学が得意な方には大変楽しめることでしょう。実際にこの映画の製作総指揮に名を連ねている物理学者キップ・ソーンは「重力波」を世界で初めて検出したことで2017年にノーベル物理学賞を受賞しています。

50代男性

2014年のクリストファー・ノーラン監督のSF映画です。出演はマシュー・マコノヒー、マット・デイモン、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マイケル・ケインです。設定は近未来の地球ですが、気候変動によって農業もあまりできなくなり、人類は衰退しています。そのため、土星近くのワームホールという、時空の歪んだところを通り、移住先の惑星を探すことになります。農家をしている元宇宙飛行士のクーパー(シュー・マコノヒー)は偶然それを知り、子供たちの反対を押し切って宇宙船に乗り探査に旅立ちます。すでに三人の飛行士が探査している惑星に行ってみますが、そこは居住に適さないところでした。一方、かつての仕事仲間のブランド教授(マイケル・ケイン)は重力を制御する研究をしていて、クーパーの娘も成長してそれに加わります。感想:探査先の惑星が水の惑星だったり、氷に閉ざされた惑星だったりしますが、実写とCGを上手く組み合わせて撮影しているので、映像が凄かったです。TARSとCASEという、箱形のシンプルなロボットが出てきますが、その外見に反して、様々なところで意外な活躍を見せていました。宇宙船はCGではなく実際に作って撮影したものなので、独特の深みのある映像になっていました。CGだと、いくら手間をかけてもキレイすぎたりして薄っぺらい印象を与えます。何かと難解な映画という評価が多いですが、映像の凄さだけでも見る価値がある映画です。

20代女性

私の人生で一番好きな映画です。クリストファー・ノーラン監督は難解な作品が多いように思われていると感じますが、この「インターステラー」もザ・SF映画です。本作は誰もが一度は憧れる宇宙がテーマで、「地球に住めなくなる人類」という至極シンプルな設定なのに、伏線回収が見事で視聴後は思わずため息をついてしまうほど。散りばめられたパズルのピースがはまっていく感覚を味わうにはこれ以上ない映画だと思います。また、ノーラン監督の他作品と比べて比較的ヒューマンストーリー要素が多く、キャラクターに感情移入もしやすいのが人気の理由の1つかもしれません。特に印象に残ったのは、地球から届くビデオメッセージのシーンです。「光年」というどうしても超えようが無い圧倒的な空間距離に加えて、時間でも大切な家族と引き剥がされてしまう。この「孤独」こそ宇宙映画最大の魅力だと思います。他に繋がりが無く孤独だからこそ家族や恋人との絆を強く感じられるのだと思います。こういった宇宙のセンチメンタルなロマンが上手く描かれているのが本作だと強く感じました。そしてノーラン監督のCGを使わないこだわり。地球の常識が通じない異空間をどう表現するのか注目して見るとより楽しめるかもしれません。

30代女性

『インターステラー』は『インセプション』のクリストファー・ノーランさんが監督で2014年公開の映画です。主演のマシュー・マコノヒーさん演じるジョセフ・クーパーの家族の物語です。マシュー・マコノヒーさんは『評決のとき』のジェイク・タイラー・ブリガンス役の俳優さんで、知的な雰囲気がただよっています。NASAがなくなった世界、このまま人類が夢を見ず、現実主義になった世界だなと思ってみていました。ジョセフ・クーパーの娘のマーフィー・クーパー(マーフ)の幼少期を演じた女優さんがどこかで見たことがあると思いきや、『トワイライト』のレネズミ・カレン役のマッケンジー・フォイさんですね。本当に美しくて可愛らしいです。本作でマッケンジー・フォイさんの大ファンになりました。母親がいないのに、父親まで失ってしまうしれない女の子の気持ちを素直に表現していると思いました。アメリア・ブランド役のアン・ハサウェイさんは言うまでもなく、素晴らしい演技でした。『プラダを着た悪魔』や『レ・ミゼラブル』もすごかったですが、本作も宇宙飛行士で娘で博士であり、秘密を抱えた、かなり難しい役でしたが、素晴らしい演技でしたマット・デイモンさんの演じるヒュー・マン博士も人間らしくてよかったです。マット・デイモンさんは2013年『エリジウム』、2014年本作、2015年『オデッセイ』と3作続けての、宇宙もので、宇宙の役が似合うなぁと思いました。

 

50代女性

地球が人の住みにくい環境になっている事に、実際にいつかくる未来の事の様で、最初から真剣に観てしまいました。さらに衝撃的だったのはNASAも無く、月面探査も無かった事になり、最重要は農業となっていた事でした。砂嵐も襲ってくるし、こんな未来は怖いと思いました。まずは主人公であり元パイロットのクーパーの娘の部屋にも砂嵐が舞い、そこに暗号かの様な不思議な模様が現れるのは不思議でした。しかし、そんな世界でも他の星に移住をするという計画を秘密裏に薦めていて、是非計画がうまく進んで欲しいと期待大となりました。さっそくそのクーパーやNASAのメンバーが宇宙へと飛び立っていきますが、そこからのワームホールで遠くの星まで一気に飛ぶシーンやブラックホールの姿など、映像的にも素晴らしく本当に体験しているかのような表現に、ワクワクして観られました。また、先に探査に行った博士たちの信号から、候補の星を1つずつクーパーらが探査に行きますが、水の星・氷の星とそれぞれが大変な迫力で描かれていて、ハラハラドキドキの危険なシーンの連続でした。他にも、宇宙での重力の関係で過ぎていく時間が違ってくるあたりも、ちゃんと表現されていて違和感のないストーリー展開でどんどん引き込まれて行きました。そして最大の見せ場は、最後にクーパーがたどり着いた四次元空間の表現方法でした。よくぞ映像化してくれた!とうなりたくなる程で、感心してしまいました。

40代男性

比較的近い将来の地球において直面するであろう地球温暖化による環境破壊の深刻化。地球全体は砂漠化が進み、食物が育たない状況下で、人類に残された道(未来)は新たな惑星へ移ります住むこと。このテーマを監督クリストファー・ノーランが描くとこういう映画になるんだな、ともいえる彼の代表作の1本。映画が進行する中で、一人娘との別れや会えない日々による娘の成長、一方、主人公達より前に出発して行方不明となった愛する彼を追う船員等、惑星移住系SF映画からはイメージし難い「親子愛」や「男女愛」も映画全体の重要なテーマにもなっています。そして、ノーラン映画には欠かせない「時間の交錯」。宇宙空間と惑星(重力)の間では時間の進み方が違うという映画全体のルールを元に奇想天外な脚本となっております。ブラックホールを正確に映像化したのは、彼が初めてではないか?と豪語する物理系Youtuberも絶賛するほどの描写力。途中途中で意味不明な伏線を、最後の30分ほどで怒濤のごとく回収していくところは必見です。1度見ただけで全てを理解するのは難しいかもしれませんので、友人や恋人と一緒に見ることをお勧めします。「重力」をコントロールできるようになればUFOも作れるようになるんでしょうか。

30代男性

世界観は壮大な宇宙がテーマですが、本質は極限状態での人間模様のように感じました。主人公たちは、有人惑星間航行(インター・ステラー)により、滅亡寸前の地球を救うために、人類が居住可能な惑星を探す旅に出ます。惑星ごとの環境が細かく設定されており、CGのリアリティが高いため、雰囲気で極限状態が伝わってきます。最初に降り立った惑星の津波の高さは圧巻です。更に、宇宙と地球で時間の流れが違うことが、今回の極限状態を生んでいました。主人公が喧嘩別れをしてしまった娘とは通信でも話すことができずに、父である主人公より早く年をとっていくことが伝えられます。覚悟はできていると言いつつ、それでも、あきらめなければ会えるかもしれない!と希望を持っている主人公の前に広がる宇宙はあまりに残酷でした。ほんの数時間過ごしただけで地球では何十年となってしまう世界は、観ている側が親だった場合、感情移入により没入していくと感じます。チームの為と言いつつ今後の方針を話し合うメンバーも、結局は自分の想いや打算が優先されてしまい、地球の未来が託されているとは思えない状態でした。しかし、そんな救いのない状況で、最後に主人公や残された地球人を救ってくれたのは、父と娘の絆でした。距離や時間、次元さえ超えて、親子の想いが繋がる瞬間は、観てよかったと思えるものでした。一瞬が永遠になるような、インターステラーは全てこのためにあったというカタルシスも感じさせてくれる、映画です。

30代男性

最初は、少しゆっくりとした展開で、少し「時間の長さ」を感じます。ただ、とにかく我慢して最後まで見てほしい! 最後の20分ではじまる伏線の回収とエンディングまでの流れはとにかく圧巻。スピード感を感じながらも、感動して涙が出るわちょこっと笑いもあるし、爽快感も感じられます。内容としては、主人公が地球以外の住む場所を宇宙に求めて、惑星間移動を果たし、未知の惑星調査結果を確認しながら居住の可能性を探っていきます。その中で、重力のあまりにも強いブラックホールの近くにあり、時間が相対的にあまりにもゆっくりと進む星(=周りはすさまじい速さで時間が進んでしまう)が出てきたりしながら、SF映画の醍醐味を味わうことができます。中盤はSF要素が満載の展開が進んでいきますが、冒頭にも書いた伏線を回収していく終盤では、SF要素を含みつつ親子愛を感じる場面が続きます。そして、最後に「棚」の背後の存在意義に説明が進んだとき、我々はすべてのことを理解できます。もう一つ、個人的に最も感動したエピソードはビデオメッセージです。これは説明するよりも見ていただいたほうが感動できると思いますが、地球上と宇宙に時間差があるからこそ、そして距離があるからこそ愛情も伝わりづらくもなり、その結晶化されたメッセージが厚みを持つのだという証明です。ぜひ、序盤で挫折することなく! 最後まで見てください。必ず満足でき、感動できます。

 

まとめ

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本ページの情報は2021年2月時点のものです。
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