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いつ見ても石田ゆり子さんはキレイ。今回はクールビューティーの役柄で、それもまたハマり役！最高の作品でした！

このドラマのいい所は、痛快さかと思います。なにかすっきりしないもやもやするこのご時世にぴったりだと思います。ストーリーは、どん底に落ち込んだ主人公が、自分を貶めた人々に仕返しをするというドラマです。よく似たドラマがありましが、あのドラマと違って、気軽に見れるところが良いです。このストーリーでは、重く感じがちですが、この重さがないので、見て疲れません。やっぱり肩をはらずに見れるドラマは家族向きだと思います。主演者は以外と佐藤浩市さんという重めの役者ですが、いやいやちょっと抜けたところもあり、ストーリーにマッチしている主演だと思います。周りを固める役者も石黒賢さん、石田ゆり子さんというやや重めですが、まったく重さを感じません。このトリオのコンビネーションで最高です。ストーリーは金融ものですが、難しいストーリーではないです。だから、金融ものとかを気にする必要はありません。この佐藤浩市さんに罪を擦り付ける八嶋智人さんがずる賢く小憎らしい演技が、このドラマのアクセントになっています。どん底に落ちた佐藤浩市さんがどう這い上がっていく過程やその結果が見どころでそれが痛快に結びつきますので、最後まで目が離せないドラマです。

金融庁で定年を控えていたのに上司に収賄容疑を擦り付けられた主人公、慎太郎。いいひとそうだったから？汚れ役にさせられちゃったんでしょうね、辞めてあげて～と思っちゃいました。しかも天下った先は書類管理だけをする仕事・・・もう退職したらいいのにとも思いましたが、自分で辞めるのと定年を迎えるのとは金銭面でも違いますもんね。男子は大変だなぁと思っちゃいました。それにしても行った先で石黒賢さん演じる同じ境遇の男性がいて、自分を貶めた上司に立ち向かうことになったのが良かったです。やっぱり悪は見逃しちゃいけませんよね、書類から悪事を発見出来て本当に良かったです。もちろんなかなか尻尾を出さないので色々大変そうでしたが。佐藤浩市さん演じる慎太郎が家族に邪険に扱われているのが何より気の毒でした。慎太郎は健気にも家族でしあわせな老後を過ごすことを夢見ているのに、やっぱり趣味とかは必要だなぁと感じました。しかも不祥事で妻子に逃げられていたしほんと１つの出来事であんなに人生変わっちゃうのかと怖くなりました。もうひとり仲間となった葵とともに３人で天下り先の職権を使ってお金を稼いで逆転を画策していくあたりは痛快でした。やはり真面目なひとが憂き目にあったままではいけないと思うんですよね。作品を通じて仕事や家族、また定年後の人生とはと色々考えさせられました。

私がこの作品を観たのは24歳くらいの時で、ちょうどフリーターでバイトをしまくっていたときだったので、主人公の佐藤浩市が天下り先として出向する｢ジャムス｣がとても羨ましく思えた。なにせこのジャムスという会社が出勤してから退社するまで｢何もしなくてよい｣という決まりで、他に出向した人たちは麻雀をしたり、寝たりと仕事なんかしてなくて、同じ日に出向してきた石黒賢はプラモデルを作ったりなんかして1日を過ごすという会社だった。それでいて、年収1000万円貰えるのだから、天国みたいな場所だなと本当に思った。
しかし、実際そんな天国みたいな仕事場に配属になったとしても、ゆっくりしてるのは1週間くらいで、そこから佐藤浩市みたいに些細なことがきっかけで、好奇心が体を動かして、仕事してしまうのだなと自分も感じる。そう思ったのが、ジャムスの顧客の資料室から、佐藤浩市の好きな小説家の人の名前(竹中直人)を見つけて、ジャムスの職員としてではなく、ファンとして自宅に行き、結果として、時効になった借金を頂いてくるのである。人間暇な時ほど何かしなくては行けないと思うようになるし、結果としてサインを貰いに行って、回収し無くてもよいお金までもらってきたのだから、まさに一石二鳥である。だから人間はある程度働いていた方かいいんだと思った。