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チームバチスタ3(ドラマ)の内容

『チーム・バチスタ３ アリアドネの弾丸』は、2011年7月から放送された連続ドラマです。

2009年に放送された「チーム・バチスタ1」は、手術室という密室で起こる殺人の真相を暴くストーリーでした。

2010年に放送された「チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋」は、救命救急センターに運び込まれた患者の病気の全容を突き止めながら、カリスマ救命医・速水の収賄疑惑を追うというストーリーでした。

そして今作の「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」は、警察が関わるところから、医療というよりサスペンスがより強い異色作となっています。

出演は、毎度お馴染みの凸凹コンビ、田口役の伊藤淳史さんと白鳥役の仲村トオルさん。登場人物は、ドラマ放送の年月と同じように年を取っていて、2009年に28歳だった田口は30歳になっています。

2010年「チーム・バチスタ2」では、白鳥の策略で”救急精神医療責任者”という救命救急センターに訪れた人の心に寄り添うという部門に所属していましたが、今作ではやはり白鳥の策略によりAiセンター長に抜擢されています。（Aiとは死亡時画像診断のこと）

ストーリーは、「松崎事件」（モデルは「袴田事件」）という20年前のDNA鑑定ミスによって松崎次郎に死刑判決を下した免罪事件が主軸となっています。

チームバチスタシリーズで一番好きなのが、この作品。医療のミステリーだけでなく、警察が絡んでいることで、刑事ドラマとしても面白い。中だるみしそうな7話あたりで解決させて、謎をもう一段階深く進めちゃうところがいい！ぐっちー白鳥コンビが暴く7話がベストです。

期待を裏切らず最初から面白かった！医療ドラマというより、
もはや推理ドラマ。

パート3になっても相変わらず面白い。伊藤淳史と仲村トオルのコンビの絶妙な間が最高！「グッチー。じゃあこれは、どーゆうことなのー？」

宇佐見刑事のストイックさがかなり好みです。

ストーリーも、田口&白鳥コンビも、とても面白いという声が多く、上のコメントにもあるように、”宇佐見刑事”についての声が目立ちました。ちなみに宇佐見刑事役は、福士誠治さんが演じています。当時28歳。

「チーム・バチスタ2」からは、加藤あいさんとTKOの木下隆行さんが友情出演し、もちろんいつもの東城医大病院長役の林隆三さん、藤原真琴役の名取裕子さんも出演しています。

あらすじ

飲みすぎて道端のゴミ捨て場にゴミと一緒に寝ていた田口（伊藤淳史）が起き上がると死因不明の遺体が近くに横たわっています。事件性無しと判断する警察に田口はAi（死亡時画像診断）を提言し、犯罪を見つけ出します。

やっぱり今回も田口の前に現れた白鳥（仲村トオル）。白鳥は、死因不明を作らないため、Aiセンターの設立を勧めますが、Aiを快く思わない警察庁（警視長・斑鳩役は高橋克典）と法医学者の笹井スミレ（小西真奈美）の反対に遭います。

さらに、スイスからAiセンター設立のため招聘された東城医大放射線科准教授・島津（安田顕）は、Aiの万能性を強く推していて、センター運営会議は紛糾。

そんな中、エンジニアがAiセンターに導入された新型の縦型MRIの横で死亡。検視しますが原因不明となり、早速、Aiセンターで調べます。その後もAiセンターに死因究明を求める遺族がやってきて、法医学者の笹井が解剖をし死因を見つけます。笹井はAi診断では分からないことを解剖で見つけられることを見せつけます。

警察の情報を管理して、Aiセンターを潰そうとする事件の裏で策動する斑鳩と、取引業者との癒着疑惑のある島津、20年前に起きた「松崎事件」と呼ばれるDNA鑑定のミスで生まれた冤罪事件により、心に暗い影を落とす笹井と警察庁刑事局審議官 警視監の北山（尾美としのり）、北山に忠義を尽くす宇佐見刑事（福士誠治）などがストーリーを動かしていきます。

「松崎事件」から20年経って発生した女子高生殺人事件。田口と白鳥コンビは事件を調査し真相にたどり着けるのでしょうか。

見どころ

息ピッタリな田口&白鳥

とっても息ピッタリな掛け合いが笑っちゃう田口&白鳥コンビ。お互い信頼関係があるからこそ疑問を相談し合い、どんどん謎を解明していきます。今作もズケズケと言葉攻めで人に向かっていく白鳥と、一歩引いて人の心に寄り添っていく田口とのアンバランスさが見どころです。

医者なのに血が苦手な田口が、死体ばかり登場する今作。前作の救命救急で慣れたつもりだったけど、法医学者の笹井が解剖する場面に立ち会わなければならなくなり、最終的にぶっ倒れちゃいます。がんばって！グッチー！

みんな怪しい

「チーム・バチスタ1」の時にも感じた、「みんな怪しい」という感覚。今作も同じように「みんな怪しい」雰囲気を醸し出しています。みんなが”犯人ヅラ””というか、みんな悪い顔でパワーアップしてます。

高橋克典さんも、安田顕さんも、小西真奈美さんも、福士誠治さんも、みんな悪役の顔をしています。

スタッフ

原作：海堂 尊「アリアドネの弾丸」
脚本：後藤 法子、田中 眞一
音楽：羽岡 佳、妹尾 武
主題歌：Do As Infinity「アリアドネの糸」

キャスト

田口 公平：伊藤 淳史
心療内科医・東城医大 特別愁訴外来責任者。Aiセンター長。30歳。

白鳥 圭輔：仲村 トオル
厚生労働省 医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室 室長 兼 桜宮Aiセンター設立準備室。44歳。

速水 晃一：西島 秀俊
救命救急センター部長。かつて城東デパート火災で運び込まれた多くの患者の治療に当たり、自ら指示を出し最前線を切り抜けた過去の出来事から「ジェネラル・ルージュ（血まみれ将軍）」と呼ばれる天才救命医。

斑鳩 芳正：高橋 克典
警察庁長官官房情報統括室室長 警視長。45歳。笹井の父親の法医学教室に研修で通い、検視官を務めた経験あり。

島津 吾郎：安田 顕
東城医大放射線科准教授。以前はスイスの大学で画像解析の研究していた。Aiセンター設立のため招聘された。37歳。

笹井 スミレ：小西 真奈美
東城医大法医学教室准教授。32歳。父親も法医学者。

宇佐見 壮一：福士 誠治
警察庁刑事局特命広域捜査官 警視。28歳。普段は落ち着いていますが、とても暴力的になる時があります。

北山 錠一郎：尾美 としのり
警察庁刑事局審議官 警視監。48歳。

須賀 秀介：市川 知宏
東城医大法医学教室助手。笹井の助手で、思いを寄せています。

和泉 遥：加藤 あい
救命医。

佐藤 伸一：木下 隆行（TKO）
救命医。センター長に昇進。

藤原 真琴：名取 裕子
特別愁訴外来看護師。

高階 権太：林 隆三
東城医大病院長。

チームバチスタ3(ドラマ)の感想

30代女性

私が初めてみた医療ドラマです。数々あるかと思いますが、医療というよりはサスペンス？ミステリー？推理もの？に近い感覚でした。ストーリーの展開もスピード感がありましたし、見ていてドキドキはらはらとしました。つづきがどうしても気になって、一気にみるほうが絶対楽しいと思います！！あまりドラマをみるタイプではありませんが、中村トオルさんの演技が独特で、素晴らしいものだったと思います。ドラマって、現実離れしすぎると冷めてしまうし、かといってリアルを求めすぎても萎えてしまうし、難しいと思いますが、チームバチスタは面白かったです。ひとりひとりキャラクターの人間性も描かれているので、感情移入もしやすいですし、無理な設定でもないのかなと思いました。やっぱりワンクールだと、どうしても速足で進んでしまう部分がでてしまうので、仕方のないことだとは思うのですが、海外ドラマのようにもう少し長めにドラマ設定されていればいいのになーと思いました。とはいえ、医療ドラマとミステリーの合わせ技はとても面白かったと思います！いろんなシリーズをみましたが、個人的にはこのシリーズが一番好きだな、と思いました。このドラマで、安田顕さんが大好きになりました。

30代女性

チーム・バチスタシリーズは前作のジェネラル・ルージュもとても人気があり、今作も放送が決まった時は期待していました。白鳥、田口は相変わらずいいコンビで、楽しい掛け合いを見せてくれていました。また、事件の解決によって信頼も深まり関係に変化が出てきているのも良かったです。今回の事件のメインとなるのがエーアイ画像診断で、エーアイセンターを作りたい病院長と、それを阻止したい法医学者や警察の対立もあり、東城大はまたも巻き込まれることになりますが、事件は白鳥と田口の活躍によって予想しない結末を迎えるものとなっていました。個人的には、エーアイの絶対性を信じてやまない島津と、死因は解剖でしか特定できないという意見を持つ笹井との対立が印象的でした。激しく言い合うシーンがあり、島津は頑なな姿勢を否定されますが、それぞれに譲れない考え方があり、より良い医療を目指しているという点では同じであるように感じました。医療の進歩はめまぐるしく、過去に起こった冤罪事件が、今の技術によって真実が明らかになるなど、これからの医療に希望をもたせるものになっているのも良かったです。全話通して、医療と事件が複雑に絡んでいて、見応えがありました。

30代女性

田口白鳥のバチスタコンビの絆が最も試されるシリーズでした。第1話から、田口自らAiによる死因の特定を提案したことは驚きでした。白鳥から人の疑い方を学び、田口も強く成長しました。一方で白鳥も、Aiセンター室室長に田口を推薦します。もちろん目論見があってのことです。しかし人を信用しないロジカルモンスターの初期から考えると、大きな変化です。そして「弾丸」を冠するタイトルに相応しく、血生臭いのが今作です。まず第一の殺人が、左目を銃で撃ち抜かれて死亡というエグさ。しかも医療関係者も警察も、全員が怪しい動きをします。法医学者、放射線科医、警察庁とエリート中のエリートなので頭も切れ、なかなか隙を見せてくれません。素直なのは田口と玉村警部補の低身長コンビだけです。しかしその田口が大怪我を負ってしまいます。白鳥よろしく「ぐっちー！」と取り乱しながら1週間を送りましたが、実は撮影現場の方は和やかだったようです。『ジェネラル・ルージュ』でお馴染みとなった救命救急メンバーが再登場し、田口の治療に当たります。このとき田口役の伊藤淳史さんの変顔に、メンバーが吹いてしまう様子がNG大賞で紹介されていました。毎回現場がやたらと和気藹々としているのが、バチスタシリーズのいいところです。

まとめ

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