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ヒューマンドラマ
映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)予告編

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Fukushima50(映画)の内容

映画『Fukushima 50』は、2020年3月に公開されました。

福島第一原子力発電所事故発生時に、発電所に留まって対応業務に従事した作業員たちの闘いを描いた映画。原作は日本の政治活動家で作家の門田隆将さんが、実際の関係者90人以上を取材した書いた小説『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』です。

監督は『沈まぬ太陽』など社会派・骨太作品に定評のある若松節朗さん、脚本はNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」などを手掛けた前川洋一さんによって制作されました。

キャストは、佐藤浩市さん、渡辺謙さんと日本映画界を代表する二人を中心に、吉岡秀隆さん、緒形直人さん、火野正平さん、平田満さん、萩原聖人さん、吉岡里帆さん、斎藤工さん、佐野史郎さん、安田成美さんら実力派オールスターキャストが集結。死すら覚悟し最前線で故郷を守った人々のドラマが描かれております。

冒頭の映像が一番辛かった。けど、これが現実であり絶対に忘れてはならないこと。日本人であるのなら、一度は足を運ばないといけないと思う福島に、よりいっそう思いが強まりました。

涙が止まりませんでした。感動もしますが、日本魂に溢れていてカッコ良かった。

あの当時、福島原発内でこんなドラマが演じられていたとは知りませんでした。自分の命を懸けてま立ち向かってくださった方々に敬意を込めて。

映画館で予告を観てからずっと観たかった作品。当時大学生で春休みだった私は、不安で夜通し原発の会見を観ていた記憶があります。
わざとらしくなく、現場では本当にこんな感じだったんだろうなと思えました。

あらすじ

2011年3月11日午後2時46分。国内観測史上最大となる地震が発生しました。その大きさはマグニチュード9.0、最大震度7。そう東日本大震災。

想定を大幅に超える大地震による巨大津波が福島第一原子力発電所を襲いました。全ての電源が喪失し、冷却不能の状況に陥った原子炉は、このままでは次々と水素爆発が起きる。最悪の事態…メルトダウン(炉心溶融)が迫りつつありました。

福島第一原発1・2号機の当直長・伊崎利夫(佐藤浩市)をはじめとする現場作業員は、原発内に残って原子炉制御に奔走します。全体での指揮を統括する吉田昌郎(渡辺謙)は部下たちを鼓舞する一方で、状況を把握していない本社や官邸に対して怒りをあらわにします。

世界中が注目した現場では何が起きていたのか?何が真実なのか?東日本壊滅の危機が迫る中、死を覚悟して発電所内に残った職員たちの知られざる“真実”が、今、遂に明らかになる。

見どころ

実際の関係者のリアルな声

『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』は、実際の関係者90名以上に取材を敢行し書かれた原作小説が基となった本作。実際に現場で起きていたことを知ることが出来る映画です。

見どころは正にそこであり、未曽有の大災害が日本を襲う最中で、被害を食い止めようと必死に闘った方々である現場目線。そして登場人物たちのキャラクター描写にウェイトを傾けたこと。

そして、彼らが感じたであろう緊張感をリアルに感じることが出来ることです。

次世代に語り継ぐべき力作

必死に食い止めようと闘ってくれた方々を、佐藤浩市さんをはじめ渡辺謙さん、吉岡秀隆さん、安田成美さん、火野正平さん、平田満さん、萩原聖人さん、富田靖子さん、中村ゆりさんといった豪華な顔ぶれが並び、物語に深みを与えてくれています。

作業員たちが5日間、不眠不休で作業に取り組んでおりました。その撮影過程で若松監督は、時系列で書かれた脚本の順序で撮影を行い、男性キャストはヒゲを剃らずに日々の撮影に臨むことで、よりリアルさが生まれました。そして少しずつ顔がやつれていき、表情が険しくなっていく。作業員の疲労困憊した状況が画面越しですが鮮明に伝わってきます。

東日本大震災からまもなく10年になりますが、原発事故との闘いはなお続いているという重い現実を思い起こさせる、決して忘れてはならない力作となっております。

次世代へ、大切な人を守るために当時、危険を顧みずに作業に取り組んだ人たちがいたことを本作を含めて語り継いでいくべきだと思います。

スタッフ

原作:門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」
脚本:前川洋一
製作:二宮直彦
製作総指揮:井上伸一郎
音楽:岩代太郎
撮影:江原祥二(J.S.C.)
編集:鄺志良(中国語版)
監督:若松節朗

キャスト

伊崎利夫:佐藤浩市
現場を指揮する本県出身の作業員で、福島第一原発 1・2号機当直長。

吉田昌郎:渡辺謙
福島第一原発 所長。収束作業を現場で指揮をした。

前田拓実:吉岡秀隆
福島第一原発 5・6号機当直長。

野尻庄一:緒形直人
福島第一原発 発電班長。

大森久夫:火野正平
福島第一原発 管理グループ当直長。

平山茂:平田満
福島第一原発 第2班当直長。

井川和夫:萩原聖人
福島第一原発 第2班当直副長。

伊崎遥香:吉岡里帆
伊崎利夫の一人娘。

伊崎智子:富田靖子
伊崎利夫の妻。

滝沢大:斎藤工
遥香の恋人。

内閣総理大臣:佐野史郎
首相官邸内の危機管理センターにて陣頭指揮を執る。

浅野真理:安田成美
福島第一原発 緊急対策室総務班職員。

加納勝次:堀部圭亮
福島第一原発 第1班当直副長。

矢野浩太:小倉久寛
福島第一原発 第3班当直長。

本田彬:和田正人
福島第一原発 第1班当直主任。

工藤康明:石井正則
福島第一原発 管理部当直長。

内藤慎二:三浦誠己
福島第一原発 5・6号機当直副長。

西川正輝:堀井新太
福島第一原発 第1班補機操作員。

宮本浩二:金井勇太
福島第一原発 第1班補機操作員。

小宮弘之:増田修一朗
福島第一原発 第1班補機操作員。

山岸純:須田邦裕
福島第一原発 第1班当直主任。

小川昌弘:邱太郎
福島第一原発 第1班主機操作員。

松田宗介:池田努
福島第一原発 第1班主機操作員。

樋口伸行:皆川猿時
福島第一原発 保全部部長(復旧班長)。

辺見秀雄:前川泰之
陸上自衛隊 陸曹長。

ジョニー:ダニエル・カール
在日米軍 将校。

佐々木明:小野了
福島第一原発 防災安全部部長。

五十嵐則一:金山一彦
福島第一原発 復旧班電源チーム。

望月学:天野義久
福島第一原発 復旧班注水チーム。

内閣官房長官:金田明夫

原子力安全委員会委員長:小市慢太郎

首相補佐官:伊藤正之

経済産業大臣:阿南健治

原子力安全・保安院 院長:矢島健一

前田かな:中村ゆり
前田拓実の妻。

福原和彦:田口トモロヲ
福島第一原発 ユニット所長(副本部長)。

小野寺秀樹:篠井英介
東都電力 常務。

福島民友新聞記者:ダンカン

松永:泉谷しげる
避難住民。

伊崎敬造:津嘉山正種
伊崎利夫の父。

竹丸吾郎:段田安則
東都電力 フェロー。

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Fukushima50(映画)の感想

30代男性
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門田隆将のノンフィクションをもとに製作された映画で、3.11直後の福島第一原発の緊張感をリアルに描いていて最近の邦画ではかなり上位に食い込む出来だったと思います。率直な感想として恥ずかしながら初めて知る事実が多く、驚かされたのと同時に涙と感謝の気持ちがわいてきました。福島の原発被害を食い止めてくださった現場の方々には頭が下がります。映画やドラマで泣くことは少ないのですが何度も泣かされましたし、劇場ではそこかしこですすり泣く声が聞こえてきました。一つの映画の複数シーンで泣くという経験も中々ありません。事故対応に当たった職員の決死の覚悟は故郷を守りたい一心でここまで人は腹を括れるのかと思えば、人間的な弱さを捨てられない職員もいるという(それが当たり前なのだが)リアルも描かれています。主演の渡辺謙、佐藤浩市の泣かせる、熱くなるシーンはたくさんありますが、特に私が泣いてしまったのはお笑いコンビ元アリとキリギリスの石井正則演じる工藤が放射能に汚染された箇所に限られた時間と尋常でない高温の中手動ベントを試みるも、失敗して帰隊するシーンで号泣しながら佐藤浩市演じる伊崎達へ謝罪するシーンでした。死の危険を顧みず飛び込んだ現場の厳しさを見ている者へありありと伝えながら、無念さと申し訳なさからの可哀想なほど痛々しい「すいませんでした!」が心中を察してしまい何度見ても泣けてしまいます。日本人であれば必ず感じることがある映画なので他人にお勧めしています。

40代女性
40代女性

私たちが知らなかったことがたくさん描かれていて鳥肌が立ちました。東日本大震災の津波の映像など衝撃的な映像がたくさん出てきますが、記憶を風化させないためには、こういう映画というのは必要だと思います。極限状態で、初めてのことに対して大きな判断をどんどん迫られる中でも、井崎さん(佐藤浩市さん)、吉田所長(渡辺謙さん)の関係があるからこそ乗り切れたのだと思います。首相役の佐野史郎さんに向かって「バカヤロー、帰れ」と言いたくなるぐらい、佐野史郎さんの演技があまりに素晴らしいので、うざさがすごいです。トモダチ作戦においても、アメリカに感謝の気持ちが溢れました。知らなかったことが多くあり、人と人のつながりが、国を動かすということがあるのだなと思いました。東日本大震災の直後には、毎日津波や地震による被害については報道されていましたが、原発内であのような出来事が起きていたことを知らなかったので、全てにおいて驚きの連続でした。そして、最初から最後まで涙が止まりませんでした。この映画をオススメしますか?と聞かれたら、間違いなく観たほうがいいと答えます。ただ感動するというだけではなく、観終わった後に、あの時頑張ってくれた人々に「ありがとう」と言いたくなるほどです。そして危機を脱した後の吉田所長についても興味を持ち、本当に命懸けで自体収束に向けて努力してくれたのだと思いました。

40代女性
40代女性

2019年3月11日、あの日福島原発で何が起きたのか、どんな状況だったのか、リアルに知ることができるので、日本国民なら、現実を知っておくという意味で、一度は観ておいた方が良い、おすすめの映画です。日本国民の生活を命がけで守ろうとする、福島原発で働く人たちの努力、熱意、葛藤、恐怖、追い込まれた状況のなかでの人間の本質などがリアルに再現されていて、気を緩めることのできない2時間。それと同時に、職員同士の友情や絆、家族や住民の温かさや素晴らしさを感じることもでき、自然と心から感動できる、独特の人間臭さがありました。現場の状況のシーンがとてもリアルで、よくこんなにも再現できたなと思いました。観ているのが辛いシーンもあるけれど、目を背けてはいけない現実、今後何が起こるかわからない世の中でもあるので、観ておけば、今後の非常時の心構えにもなるかと思います。映画を見終わったあとには、今まで以上に周りの人たちや、今ここにいる自分自身も大切にしたいと思えます。そして注目していただきたいのは、俳優さんたちの迫真の演技。現実に起きたことを演じているということもあり、説得力があり、実話だからこそ伝わってくるものがたくさんあります。現実を知りたかったので、目を背けずに観てみて本当によかったです。

30代男性
30代男性

被害エリアは東京を含めた半径250キロ、放射能の影響を受けるのは人口5000万人、今後300年は居住不可能。あの3月11日を境にして日本列島の東半分が壊滅していたかもしれないという、当時の緊迫感が甦ってくるでしょう。日本中から非難を浴び続けながらも原発に残って決死の事態収拾に当たった、名も無き50人の作業員への敬意が込められていました。佐藤浩市が演じている福島第一原発の1・2号機当直長の伊崎利夫を筆頭に、超人的なリーダーや過剰に美化されたヒーローは登場しません。それぞれに守るべき大切な家族があって、ひとりひとり強さも弱さも抱えた人間として克明に描かれていて感情移入できます。原子炉内で運転を行う中央制御室から、非常時に司令本部となる緊急時対策室まで。制御不能となった格納庫の圧力を下げるために、作業員たちが原子炉に突入して手作業で決行する「ベント」が圧巻です。各ポジションに適材適所に人員が配置されていて、チームワークた使命感を持って取り組んでいることが伝わってきました。一方では現場から遠く離れた安全地帯で手をこまねいている東電本店の幹部や、状況をまったく把握できていない首相官邸などとの温度差にも注目しながら観てください。

まとめ

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本ページの情報は2021年2月時点のものです。
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