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サスペンス・ミステリー

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バトルロワイアル1(映画)の内容

映画『バトル・ロワイアル』は、2000年12月に公開されました。

原作は、高見広春さんの小説で、中学生達が殺し合いを強いられるという内容だったことから、第5回日本ホラー小説大賞の最終候補に残りましたが、審査員から不愉快など批判を買い受賞を逃します。しかし、面白いから売れるであろうと言われ、1999年4月に太田出版から刊行され話題となりました。

監督は、2003年1月に72歳で亡くなった深作欣二監督、主演を当時18歳だった藤原竜也さんが務めました。

本作の公開前には国会でこの映画に関する質疑がなされ、また2000年5月3日に発生した当時17歳の少年による西鉄バスジャック事件など“少年犯罪”が注目された時期でもあり、社会的関心を集め話題を呼びました。

 

かなり面白い。殺しあいという中での人間模様が上手に描写されている。

無人島で仲の良かった友達と、自分が生き延びるために殺し合ったり、嫉妬や恨みから殺したり、命について考えさせられた。
流れるクラシック音楽は狂気じみていてアウトローな世界観に合っていて良かったです。また、ビートたけしさん演じる担任キタノも、彼だからこそのキャラクターになっていたと思います。ビデオのお姉さんとの掛け合いは最高だった。

インパクトの強さに圧倒されます。感情の描き方は深作監督ならではだと思いました。

藤原竜也、柴咲コウ、栗山千明、塚本高史などドラマや映画で主役を張れる役者達が揃っていて、記憶に焼きつくほど印象的。
中学生が国の法律で島で殺し合いをしなければならないというストーリー。教師役のたけしが度肝抜かれる程はまり役。

 

あらすじ

経済的危機により大人を頼れない世界に子供達は暴走し学級崩壊や家庭崩壊が各地で発生します。少年犯罪は増加し、不登校児童・生徒は多数。校内暴力による教師の殉職者も増え、自信を失くし子供達を恐れた大人たちは、ある法案を可決し施行します。

その法案こそが、新世紀教育改革法、通称BR(バトル・ロワイアル)法。死を利用し、恐怖による支配によって大人の威厳を取り戻す目的で施行されたこの法律は、年に一度全国の中学校3年生の中から無作為に1クラス選ばれ、クラスメイトが最後の1人になるまで殺し合うというもの。

今回、BR法に選ばれたのは、城岩学園中学3年B組の生徒たち。修学旅行のためにバスに乗ったはずが催眠ガスで眠らされ、無人島に連れてこられた生徒たちに、元担任・キタノ(ビートたけし)の指導の下、食料と武器がそれぞれに渡されゲームが開始します。

極限状態に追い込まれた生徒たちは様々な行動に。昨日までの友人を殺害する者、諦めて愛する人と死を選ぶ者、力を合わせて事態を回避しようとする者。自分から志願してゲームに参加する転校生の桐山和雄(安藤政信)に殺戮される者など。

そんな中、生徒のひとりである七原秋也(藤原竜也)は、同じ孤児院で育った親友・国信慶時(小谷幸弘)が、想いを寄せていた中川典子(前田亜季)を守るため、武器を取ることを決意します。当て馬としてゲームに参加した転校生の川田章吾(山本太郎)と共に島から脱出しようとします。

見どころ

生徒役

本作は中学3年生の生徒が殺し合いをしますが、生徒役の俳優42人の中で、実際に中学生だったのは3名のみで、他は高校生以上でした。最高齢の主要キャストは山本太郎さんと安藤政信さんで、どちらも撮影時25歳でした。

この生徒役には応募総数約6,000名の中からオーディションで選ばれた面々ですが、豪華なキャスト揃っています。当時18歳だった藤原竜也さんは、全編に渡り悲鳴や絶叫!爆風で吹き飛ばされたり危険なシーンもスタント無しで挑んでいます。

ほかにも、男性陣には塚本高史さんや、高岡蒼佑さん、女性陣は、柴咲コウさんや栗山千明さん、前田亜季さんなどが出演しています。

元担任キタノ

本作で生徒たちに復讐するため殺し合いのゲームを提案する元担任キタノ役を演じたビートたけしさん。さっきまでふざけていたと思えば、急にキレたり、ほくそ笑んだりと、静かな狂気を感じる役柄で不気味です。

スタッフ

原作:高見広春
監督・脚本:深作健太
音楽:天野正道
主題歌:Dragon Ash「静かな日々の階段を」

キャスト

七原秋也:藤原竜也
陽気な性格で、何事にもめげない精神力を持つ。両親が他界したため、国信と同じカトリック系の孤児院で育つ。

中川典子:前田亜季
ヒロイン。内海を中心とする3年B組女子中間派グループに所属。七原に想いを寄せている。

相馬光子:柴咲コウ
不良少女グループのリーダー。窃盗の他、恐喝、薬物、売春等を繰り返している。

千草貴子:栗山千明
プライドが高く、気の強い性格の女子。陸上部の短距離エース。

川田章吾:山本太郎
4月に神戸から転校してきた男子生徒。1年留年。

桐山和雄:安藤政信
3年B組男子不良グループのリーダー。

三村信史:塚本高史
七原の友人。独特の飄々とした性格。

杉村弘樹:高岡蒼佑
七原の友人。シャイで心優しい少年。千草貴子とは幼馴染で一番の仲良し。

国信慶時:小谷幸弘
七原の幼馴染。七原と同じ孤児院で育つ。

キタノ:ビートたけし
3年B組の前の担任で、学級崩壊と家庭崩壊の板挟みになっていた過去がある。

舞:岩村愛
前回優勝者の少女。

栞(声):前田愛
キタノの娘。

慶子:美波
川田のクラスメイトで元恋人。

レポーター:山村美智子

安城三尉:竜川剛
自衛隊員。主にゲームの進行管理を受け持つ。

七原の父:谷口高史
七原が中学へ入学した日に自宅で電気コードを使用して首つり自殺をした。

林田先生:中井出健
城岩中学3年B組の担任教師。度の強い眼鏡をかけていることからあだ名はトンボ。

バスガイド:深浦加奈子
正体は秘密裏にBRの会場まで該当クラスの生徒たちを運搬する役割を担う自衛隊員。

ビデオのお姉さん:宮村優子
BR解説ビデオに登場する、BR法推進委員会のアイドル的存在。

 

【その他 男子生徒】
赤松義生(日下慎)、飯島敬太(松沢蓮)、大木立道(西村豪起 現・豪起)
織田敏憲(山口森広)、国信慶時(小谷幸弘)、倉元洋二(大西修)、黒長博(増田裕生)
笹川竜平(郷志郎)、瀬戸豊(島田豊)、滝口優一郎(内藤淳一)
月岡彰(広川茂樹)、新井田和志(本田博仁)、沼井充(柴田陽亮)、旗上忠勝(横道智)
元渕恭一(新田亮)、山本和彦(佐野泰臣)

【その他 女子生徒】
稲田瑞穂(木下統耶子)、内海幸枝(石川絵里)、江藤恵(池田早矢加)
小川さくら(嶋木智実)、金井泉(三原珠紀)、北野雪子(金澤祐香利)
日下友美子(加藤操)、琴弾加代子(三村恭代)、榊祐子(日向瞳)
清水比呂乃(永田杏奈)、谷沢はるか(石井里弥)、天堂真弓(野見山晴可)
中川有香(花村怜美)、野田聡美(神谷涼)、藤吉文世(井上亜紀)
松井知里(金井愛砂美)、南佳織(関口まい)、矢作好美(馬場喬子)

 

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バトルロワイアル1(映画)の感想

 

30代女性

第24回日本アカデミー賞、優秀作品賞や優秀監督賞など他にも9部門を受賞した作品で、とても見ごたえのある映画です。R-15指定の作品のため、グロテスクな内容が多く含まれるのですが、最後の一人になるまでの殺し合いをしなければならない状況をシリアスに描いているので、ハラハラ・ドキドキが止まりません。目を覆いたくなるシーンも出てきますが、俳優さんたちの演技がとても上手なので、目が離せません。興行収入は30億円を突破した名作なので、邦画の中ではおすすめの作品です。特に藤原竜也さんがまだ、若いのに演技が上手すぎてとても魅力的です。友情、恋愛など様々な感情が見える中で、同じクラスの友達を突然殺し合わなければいけないという運命に翻弄されながらも、生き残ろうと戦う姿は、生死に対する考えを改めて考えさせられます。最後のシーンは予想もしていなかったものになっているので、ぜひ最後まで見てほしい作品です。生き残った人のその後の人生などが気になるような終わり方なので、続編などを期待してしまいます。ビートたけしさんの渋い演技にも注目してみてほしいです。キーパーソンとなっており、作品の中でもスパイス的な存在になっています。

 

30代女性

個人的には灯台組の女子達の日常的風景からの狂喜乱舞が良かったです。普段学校内で行動している仲間内で立てこもっていても、些細なことがきっかけで、話し合う前に個々人が行動に移していただけに、皆表面では取り繕っていたが、心の中では疑心暗鬼になって灯台で過ごしていたんだろうなあと思います。灯台組の支給武器は当たりが多かっただけに、行動的ゲーム内で動いていれば最強だった気がします。ヒロインもヒーローも普段から人柄がイイ人気質だったし、ゲームの経過と共に多少は強く心身共になった気はしたけれど、出席番号の運と川田との出会い運に恵まれていただけな気もします。もうちょっとだけ、杉村の一途な恋の場面を小説や漫画のように、映画内でも取り上げて欲しかったです。一番演技力が高かったのは、桐山を演じたバトルロワイアルの中では年上の俳優さんです。正常な精神を持ったサイコキラーの表情ありきの演技力に惹きこまれます。支給武器から見ると、マシンガンは女子にとっては重そうで扱いずらそうに見えたので、手に収まる口が広いタイプの銃が武器としては当たりな気がします。禁止エリアという設定は良いのだけれど、漫画や小説のように図を見ながら見ないと、そのヤバさと怖さが受け取りずらい気もします。

40代女性

令和の御代から眺めれば、なぜコレに年齢制限がかかったのか不思議。強烈な社会風刺と問題提起を込め、ブラックユーモアの効いた秀作。「凶悪な少年犯罪対策として、無作為に選ばれた1クラスで最後の1人になるまで殺し合いをさせる。生き残った者は罪には問われない。」という設定は、今では逆に奇妙なリアリティを持つ。いきなり離島に連れてこられ、首には爆発物をセットされ逃げ道はない。不戦は許されず、エリア外への逃走は即爆死。主人公を演じるのは藤原竜也。流石の表現力がまぶしい。生き残るため結局全員が殺し合いになだれ込む。信じたものに裏切られ。意外な者同士が助け合う、奇妙な世界。特筆すべきは「クラスの担任教師」になったビートたけし。毎朝の朝礼は全島に潜む生徒向けに、全島一斉放送だがその内容が「えー、皆さん、おはようございます、ではまず、昨日死んだお友達を読み上げます。(中略)、では皆さん、今日も元気に殺しあってください。」と淡々と話すのだ。見ながら思った。うん、ここは笑う所だよな、と。殺し合いをさせる事で『命の大切さ』を説く法律。今の時代のお偉いさんの知的水準や、倫理観の歪みならうっかり通過しかねない狂気の世界がここに在る。

30代女性

その当時、世の中のショックを与えた内容の映画です。小説で一気に有名になり、そのまま映画化されました。毎年、ランダムに選ばれた学校の一クラスの生徒が最後の一人になるまで殺し合うと言う内容です。新たな法律が作られて、そこで多感な時期の少年少女の精神的な歪みを正す事を目的とされました。私が試聴したのはまさにこの出演者さんと同じ世代の時でした。もし、このクラスでそれが行われたら、私はどんな行動を取るだろうかと色々考えました。物語の中には、転入の時期にはふさわしくない時期に一人の学生がそのクラスに入ってきます。普通に話しは展開していくのですが、この転校生にも隠された過去があったのです。極限の状態で、あまり社会経験の無い学生と言う段階の人達は一体どんな行動を取るのでしょうか。それも、相手は今まで一緒に過ごしてきた顔見知りに対してです。恐らく、相対的に年齢や世代も関係なく、ある一定の人はこんな行動を取り、ある一定の人はルールに従って行動するのだろうと思いました。ルールに従って行動する人間を見て、又考えや行動が変化する人もいるんだろうと思います。最後の一人に残るのは、クラスではどんなポジションで、この法律が施行されて、殺し合いをした時にどんな行動に出た生徒だったのでしょうか。心拍数が収まらないまま展開する映画です。

30代女性

放映当時、殺し合いをするというショッキングな内容に問題となったことが印象的な映画でした。不登校や校内・家庭内暴力など暴走した子供たちに対して大人の威厳を取り戻すために法案された「BR法」という架空の法律が制定されたことで展開していくストーリーであり、「死」に対して自ら近づいていかなければならない状況が戦争という状況に重なりました。「死」という恐怖から極限の状態の中で見える裏切りやそれでも生きることを信じていく主人公の姿に、生きる意味は何なのかを考えさせられました。ビートたけし演じる教師・キタノが受け持つクラスの学級崩壊やいじめ、そして教師とも思わない行動に自分のクラスにBR法を適用した姿に精神的に追い込まれた結果だと感じ、BR法を生徒たちに伝え逃げまどう生徒たちの姿を微笑ましく見ている様子に、これから生徒たちが殺し合いを経験した後になっていく姿のように思えました。精神的な死は命をも奪いかねないことであり、未成年として守られた子供たちが精神的に追い込むことを簡単にしても、そうなってしまうとどうなるかというのを身をもって教えたストーリーに感じ、残酷さから見る「生」の美しさに深作欣二監督の無限の表現方法を感じました。「殺し合い」から生きる厳しさを知り、「死」から生きることの美しさを見た奥深い映画でした。

 

40代女性

バトル・ロワイアルは元々小説が話題となり原作を読んだ上で映画を見たからよく記憶に残っている作品です。中学生がクラスメイトと殺し合うといった問題作で、映画はR15で出演者も中学生役を演じるんは少々年齢が上なのではといった配役でした。無人島で最後の1人になるまで殺し合うという設定で、主要キャラの七原秋也役に藤原竜也、三村信史役に塚本高史、川田章吾役に山本太郎が出ています。山本太郎って今、都知事選出馬で話題の人物ですが、元々は俳優さんだったんだよねってシミジミと思ったりしました。藤原竜也は当時から演技力が評価されていたので、原作ファンも納得でしたが、インパクトがあったのは柴咲コウで、はまり役でした。まあ正直なところビートたけしは存在感は圧巻でしたが、小説ファンからしたらちょっと違うかなといった感じです。ただかなり分厚い小説を映画の尺に合わせたので、展開が早すぎる、人物の背景が描けてないといった気になる点もありますが兎に角迫力がある作品に仕上がっていると思います。生徒役が多く、当時は無名でもその後有名になった人もいて今改めてキャストを見ると滅茶苦茶豪華です。ただ血が苦手な人にはお勧めできないので注意しましょう。

 

30代女性

荒廃した架空の日本を舞台に、国によって全国から強制的に選ばれた中学3年生の1クラスが全員殺し合わなければならないという衝撃的な設定は、当時の国会でも取り上げられ話題となった大ヒット作品。殺し合うことを強制された登場人物たちの行動はとてもリアルで与えられた武器で戦う者、自ら死を選ぼうとする者などとても壮絶でした。そして殺し合うことが出来ず、自ら死を選ぼうとする女子生徒たちにはとても共感してしまい、自分がこのゲームに巻き込まれたらどうするだろうと考えさせられます。設定や映像は迫力があり強烈でまるで自分も登場人物の一人になったような臨場感があります。主人公を演じた藤原竜也さんの理不尽に巻き込まれた中学生を激しく表現しているのが素晴らしく、その演技力も見どころの一つです。他にも今では有名な俳優さんたちばかりが出演していて、その方たちの若い頃の姿が見られるのも新鮮です。そしてその豪華な出演者の面々にとても驚きます。現在、数多あるデスゲームと呼ばれる作品の元祖といってもいいような本作は、その設定や展開のすごさは何十年経っても色褪せないようなおもしろさがあります。予想を裏切る展開が続き、最後は一体どうなるのかとハラハラしながら一気に見てしまいます。

 

40代女性

原作本を読み、とても面白かったので映画も観賞しました。中学生が殺し合うという過激なテーマの作品なので好き嫌いは分かれるとは思いますが、所々ユーモアがあふれているので、暴力シーンが苦手な方でもツッコミながら視聴すればそんなに気分が悪くなることはない気がします。登場人物が多いため、3年B組のメンバーはスピーディーに殺されていきますが、テンポが良く、ストーリーの進みも早いので飽きがなかったです。一番印象に残っているシーンは灯台に立てこもり、隠れて生活を共にしていた女子グループが銃撃戦で次々に死んでいくところです。かつて仲が良かったクラスメイトでも、疑心暗鬼な状態になるとこんなにも信頼関係がもろくなってしまうのだなと考えさせられました。また、教官のキタノの存在も不気味でしたが、序盤に出てきたBR法を説明するビデオに登場したお姉さんが必要以上に明るくて、説明内容とのギャップがあるのが気持ち悪かったです。異様な世界観を強くした演出だと思いました。非日常的な空間でも思春期の男女によくある恋愛模様が繰り広げられたり、ひたすらに人が死んでいくスプラッター映画ではなく、人間模様や、心理など深く考えさせられる部分もある作品だと思いました。

60代男性

この映画は洋画好きの私が繰り返し見たくなる数少ない邦画の1つです。もう何回見たでしょうか。多分、10回以下ではないと思います。深作欣二監督は登場人物のキャラクターを実に丁寧に描き上げており、それを演じる沢山の登場人物達もそれに答えています。この映画の撮影にあたっては事前に相当に長期間にわたる出演者と監督のワークショップがもたれたとの事ですが、それが十分に効果を発揮しているのだと思います。一体、この映画の何が面白いのでしょうか? 改めて考えてみると、それぞれの登場人物が極限状態に追い詰められてどうなるのかという点、また人間関係というのは、ちょっとした事で思わぬ方向に行ってしまうという現実でもよく有る事がこの映画の中でもしっかり取り入れられている事。但し、もちろん、この映画の設定は現実にはあり得ない設定です。そのあり得ない設定の中で、いかにも本物の人間、それも、まだ高校生という若者達の振る舞いが物凄くリルに描かれている事ではないでしょうか。虚構の世界の中に作られたリアルな現実というのがベースにあり、そこに川田章吾、桐山和雄という物語を進めていく進行役がおり、そして何よりも、その中心にビートたけしという最強の配役がされていることが、この作品を思いっきり魅力的な物にしています。色々と批判も浴びた作品ですが私は邦画の中ではベスト5に入る作品ではないかなと思っている位です。生徒役にも柴崎コウ、栗山千秋など個性的なメンバーがその持ち味を十分に発揮しています。クエンティン・タランティーノ監督はこの作品を見て栗山千明をキル・ビルに抜擢したそうですが、それが良く分かります。偏見を持って見られがちな作品ですが、未見の方はとにかく一度見てみる事を強くお薦めします。

20代女性

原作が話題となった作品でもありますが、あまりの残虐さにR15がつけられ公開当初は見ることが出来ませんでした。年齢を重ね、そういえば…と思い出して見たのですが小説よりも映像化されたことによりよりリアルさが増していてゾワゾワとしました。現在には有名になっている俳優さん女優さんが多数出演していることでも有名な作品でもありますが、私の中で1番印象に残っているシーンは山本太郎さん演じる川田章吾と美波さん演じる慶子との邂逅シーンです。2度も理不尽な戦いに身を投ずることとなった川田の心理描写や美波との悲しい別れは涙なしには見られませんでした。とにかく残虐なシーンの多い作品ではありますが、現実世界でも子どもたちが理不尽な大人のやることに振り回されるという意味では考えさせられるものがありました。実際の中学3年生は見ることがかなわない作品ではあるのですが、特別編という残忍なシーンがカットされたものであれば見られるようですので是非見て欲しいな、と思います。そしてなにより昔中学3年生だった大人たちにも改めて見て今の自分の行ないを考えるきっかけにして欲しいとも思います。小説を読んだことがある方でも若干ではありますが原作とは違うシーンもありますので充分に楽しめるかと思います。

 

まとめ

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