四月物語(映画)の無料動画フル配信｜DVDレンタルよりオススメ

大学入学時の揺れ動く少年少女の心情がしっかりと丁寧に描かれた作品。いつか、こんな写真を撮ってみたいと思わせる映画です。

とにかく松たか子さんが可愛い！こんな女の子になって大学生活を経験してみたいと心の底から思いながら観てました。今でも大好きな松たか子さんを知るきっかけとなった映画であり、今でも卯月＝松たか子だと思わずにはいられません(笑)

67分と短い中で描いた純粋な青春映画ですが、写真や動画をやってる人はぜひ見て欲しい。画だけで語れる映画は本作以外に知りません。

とても気持ちがいい映像が続き、松たか子さんも演じているという感じが全くしない演技がとても良かったです。私にとって繰り返し見たい数少ない作品の一つです。

岩井俊二監督作品で、大好きな映画のひとつです。主人公の卯月を演じる松たか子がまだ20代の頃の作品で、本当に初々しい！すっぽりと岩井監督ワールドにハマってくれています。あどけない表情や、純粋に真っ直ぐに先輩に恋する少女のしぐさ等々、さすが松たか子！と思わずにはいられない演技のうまさ。季節は『四月物語』というだけあって春で、桜のシーンが本当にキレイです。大学に入学して新しい生活を東京で迎えようとする、意気揚々する雰囲気を、柔らかく、そして優美に仕上げてくれる岩井監督の品の良さ。こんなにも美しく、そして優雅に映画を作る監督は彼しかいないのではないでしょうか。いつだって私は、彼の世界に酔いしれることができるのです。というのも、この映画を観終わった後、私は?国立”という場所が気になって仕方がなかった。国立ってどんな素敵な場所なんだろうって、なぜか妙に惹かれていきました。きっと、ロケ地として選ばれた場所なんだろうけど、岩井監督の手に掛かると、フツーの土地もロマンチックな場所へと転じてしまう不思議な効果があります。これは本当に魔法だと思う。いつもこの魔法にかけられっ放しなんです。未だに国立に行ったことのない私は、どんどん妄想がふくらむばかり。こんなにピュアでロマンチックな映画、観たことない。

とにかく四月といえば桜と思いますが、この作品はまさにそんな桜をそして四月を感じられる作品となっております。画面の奥からまさに季節の花である桜のにおいが感じられるような、それでいて幻像的な雰囲気を持つ桜のシーンが非常にきれいで美しい。予測不可能な未来に今この瞬間から持てる希望に満ちたそんな作品となっております。純粋なまさに青春を謳歌しているときに見ればもっとこの映画が感動的にみれたような気がします。登場する女優さんの美しさもこの映画の見所の一つと思います。ストーリーにある、引っ越し先でご近所に挨拶したり、本屋の袋が紙袋だったり、懐かしい風景が所々に出てくるのもよかったと思います。少し気になったのは、意味のないと思える登場人物が何人かいたことにある。これは、街にはいろいろな人がいて、いろいろな生き方があるということを表現されているのだろうか。全体的に主演の松たか子さんが非常にきれいで素晴らしい女性を演じているので、松たか子ファンは必見であると思います。地方から上京してきて生活していく中での大変さと楽しさを赤裸々に描いたそんな映画であったと個人的に介しています。ご近所さんとは仲良くするものだし、そんなほっこりとする映画です。

松本ファミリ―の豪華な友情出演が、松たか子さんの初出演に花を添えている。上京したばかりの女子大生・楡野卯月（松たか子）を四月の温かく、美しい自然と柔らかな光が優しく包み込む。引っ越し業者とのシーンでは、松たか子さんの可愛さが随所に滲み出ている。また、北海道から東京での一人暮らしで感じる戸惑いや不安が、松たか子さんの等身大の初々しさから伝わって来る。春風に舞い散る桜の花びらが、楡野卯月の新生活に訪れる嬉しい出来事を予感させる。ラストで登場する赤い傘は松たか子さんの魅力を一層、引き立てると共に、山崎先輩（田辺誠一さん）を想う楡野卯月の高鳴る心を表しているようだ。適度な緊張感を保ち、モチベーションを持続して作品に臨む姿や無心に役をやり遂げていく松たか子さんの姿に感動した。鮮やかな緑の木々が立ち並ぶ道を自転車で駆け抜ける姿や土砂降りの雨の中、山崎先輩に傘を借りる為、一生懸命に走る姿から、不器用ながらもひた向きで真っ直ぐな楡野卯月の性格が感じられる。この先も、都会での暮らしに様々な刺激を受けながら少しずつ、成長していく楡野卯月の姿が目に浮かぶようだ。一人暮らしの女子大生の何気ない日常を優しい眼差しで見つめた作品だ。

私自身も就職で地方から都心へ移り住んだので、主人公の気持ちがすごくよく分かりました。田舎者とばかにされないように見栄を張ってみたり、でも慣れない都会暮らしに心細くなったり。松たか子さんの初々しい演技がすごく良くて、こういう子本当にいそうだなぁと思えました。一部で物議を醸したラストシーンに関してですが、私はこういう終わり方大好きです。このラストをどうとらえるかで、相手の大事にしているものや性格などが分かってくる、いわば心理テスト映画のようなものに思えます。映画が好きで、けっこう見るよ！という方なら、受け入れやすいラストかもしれないですね。岩井俊二監督って、空であるところに意味を見出す作品作りがとても素晴らしいなぁと感じます。だから岩井監督の作品は自分の成長過程に合わせてみることで受ける印象が違ってくるんですよね。人生に寄り添ってくれる作品を作り続けられる監督っていうのもそうそういないなぁと。この作品を見た人の9割が思い出すであろうことが初恋のこと。私自身も思い出しちゃいました。忘れたいような恥ずかしいことですけどね。でも、そういった恥ずかしいことを作品を通して振り返ってみるのも大事なことなんだなって思わせてくれる、そんな映画でした。

「風情のかたまり」と呼びたくなる作品でした。まずは東京は東京でも、文化度の高い西東京が舞台と言うのが素敵ですね。主人公の卯月が引っ越してきたアパートや、先輩がバイトする書店、ミニシアターに桜並木…。全てが美しく、小粋に映りました。（実際の撮影場所として、西東京方面以外の場所も使われたようですが…。）地方から上京したくなる魅力が、たくさん詰まっていたように感じます。20年以上前の作品につき、桜の時期が今より遅いという点もいいですね。当時は現代に比べて2週間ほどは桜の開花時期が遅かったのですが、そうすると東京でも4月初旬の桜が楽しめた時もあるはず。岩井監督作だけあって冒頭の桜吹雪のシーンは、幻想的でロマンチックで本当にキレイな映像でした。話は大きく変わりますが、自分はまさに劇中の卯月と同じ時代を生きていました！あの頃の恋愛の仕方というものが手に取るように伝わって、やきもきしたりキュンキュンしたり。当時はSNSはおろか携帯電話さえさほど浸透していない時代でしたので、想い人に逢うだけでも簡単なことではなかったんですよね。決して卯月の行動はストーキングではなく、多くの人が同じような言動で好きな人に近付こうと努力したものです。懐かしいなぁ。劇中のような恋模様が、現代の若い子にはどんな風に映るのかが気になります。でも卯月や今作の持つ爽やかさは、いつの世も変わらぬ気がしてなりません。

初恋の人を追いかけて地元を飛び出す純真すぎるヒロイン・楡野卯月を、21歳の松たか子がフレッシュに演じていました。卯月の実家の父親役には松本幸四郎、兄役には市川染五郎というファミリー総出のキャスティングも心憎いです。卯月がたどり着いた先は東京の外れにある大学で、生まれ育った北海道の旭川とは行き交う人々の慌ただしさも時間の流れるスピードも比べ物になりません。ドキドキの入学式から新入生向けのオリエンテーション、引っ越し先の風変わりなお隣さんへご挨拶。初めての都会生活やアパートでのひとり暮らしに戸惑いながらも、少しずつ順応していく様子には心温まります。キャンパス内でも講義が休みの日でも基本的には独りで行動する卯月に、初対面の時からやたらと馴れ馴れしく接近してくる女子生徒・佐野さえ子は要注意ですね。流されるままに行動する卯月が、気がついたらまったく興味のない釣りサークルに入会させられてしまうのは自業自得でしょう。憧れの先輩の姿をひと目見るためだけに、アルバイト先の本屋さんへ足しげく通いつめるなど意志の強いところもありました。卯月の一途な願いが叶うことを祈りつつ、4月のある雨の日に舞い降りた小さな奇跡を見届けてあげてください。

この映画「四月物語」は、1998年に公開された作品です。これが初出演の松たか子がとても初々しく、撮影された当時はなんと二十歳。劇中に高校生の頃も演じているので、制服も着ているシーンもあります。これだけでも今となってはレアな作品だと思います。共演は田辺誠一、藤井かほり、他にもアッと驚くキャスティングがあったりします。監督は「スワロウテイル」や「リリィ・シュシュのすべて」の岩井俊二。90年代中頃から2000年代中頃にかけて、彼がノリに乗っていた頃の作品です。物語は淡い日常を描いています。上映時間は67分。比較的短い映画です。そのような事もあり、アッという間に話が終わってしまいます。ただしストーリーの内容は、大学に入学したての女子大生の日常を追っているだけなので、ともすると退屈になりがちなところを岩井俊二がテンポよく、詩的にまとめ上げています。もしかしたら、岩井俊二作品でこの作品が一番好きっていう方もいるかもしれません。派手さはありませんが、映像も綺麗で好感の持てる作品だと思います。また、もしも松たか子のファンだったら絶対にお勧めします。ともすると松たか子のプロモーションビデオではないかと思うくらい、彼女が輝いています。