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夢を与える(ドラマ)の内容

ドラマ『夢を与える』は、WOWOWの土曜オリジナルドラマとして「連続ドラマW」にて2015年5月より全4話で放送されました。

このドラマは、芥川賞受賞作家・綿矢りさの同名小説を原作として実写化されたもの。美しく健やかに育ったクォーターの少女が、子供モデルとしてCM出演から国民的アイドルになり、華やかな芸能界で成功しながらも、彼女に過剰な思い入れを持つ母親、芸能プロダクション、ＣＭクライアント、広告代理店、テレビ局の人々の欲望の渦に巻き込まれ、スキャンダルによって転落する姿が描かれています。

主演は、数々の映画賞新人賞を受賞した小松菜奈とハリウッドでの活躍も目覚しい菊地凛子のW主演。監督は「連続ドラマW グーグーだって猫である」、映画『のぼうの城』などの犬童一心。脚本は『凶悪』の髙橋 泉、音楽に『ヘルタースケルター』の上野耕路と豪華スタッフが集結し、美しさと残酷さを併せ持つスキャンダラスな物語をみごとに描いています。

あらすじ

13年前、とある郊外の自然に囲まれた街へ引っ越してきた阿部家。フランス人の父親・トーマ（ド・ランクザン望）と、日本人の母親・幹子（菊地凛子）、そして2人の娘である美しい少女・夕子（谷 花音）の3人家族です。

娘に夢を託す元モデルの母・幹子は幼い夕子をあるCMのオーディションに参加させました。そして、広告代理店のクリエイティブディレクター・村野（オダギリジョー）に見いだされた夕子は芸能界入りすることになり、数年後に大手芸能事務所に移籍した夕子（小松菜奈）は、母親の念願どおり大ブレイクします。

雑誌の表紙、バラエティー番組、テレビドラマ・・・急速に人気が高まる中、夕子は世間に向けて作り出されたイメージと本当の自分とのギャップに強い違和感を覚えていました。

そんな中、夕子は世間に媚びず生きているダンサー・正晃（真剣佑）と出会い、 恋にのめり込んで行きます。でもそれは、すべての歯車が狂いだす悪夢のはじまりだったのです。

見どころ

菊地凛子の母親役

今回、小松菜奈さんの母親役を演じた菊地凛子さん。菊池さんは、「これだけ大きい女の子がいる母親役っていうのは初めて」と、演じる前に不安を吐露していたそうですが、ザラザラとした母親のいやらしさや母娘の間の微妙な関係、自分のエゴを通すために娘を追い詰める〝ステージママ〟を見事に演じています。

芸能界の裏側

原作者の綿矢りささんは、この作品を執筆するのに約1年半の年月をかけていたそうです。芸能界の話なので、芸能プロダクションの関係者に話を聞いたり、大学の時にはテレビのスタジオ閲覧に自分で応募して見にいくなどして取材を行っていたそうです。

それだけに、フィクションと言えども芸能界の裏の部分がフォーカスされていて、リアルに芸能界を知り、考えさせられるシーンが随所に表れています。

スタッフ

原作：綿矢りさ 「夢を与える」(河出文庫刊)
監督：犬童一心
脚本：髙橋 泉
音楽：上野耕路
主題歌：Rinbjö「dIS de rEAm」

キャスト

阿部夕子：小松菜奈（幼少期：谷花音）
幼児期から美少女と呼ばれ、母の薦めで芸能界に入る。繊細なガラスのハートの持ち主。

阿部幹子：菊地凛子
夕子の母。夕子を思いのままに動かそうとする。

トーマ：ド・ランクザン望
夕子の父。夕子には普通の女性としての人生を歩んで欲しかった。

村野：オダギリジョー
広告代理店クリエイティブディレクター。CMオーディションで夕子をスカウトする。

沖島：永岡佑
夕子のマネージャー。

正晃：真剣佑
夕子のダンサーの彼氏。夕子の人生を転落させる。

多摩：濱田龍臣
夕子の中学校の同級生。

ミイ羽：夏帆
芸能界の友達。

松田：太田信吾
視聴率に固執するディレクター。

増尾仁太郎：浅野和之
人気番組の司会者。

サラ：ブライアリー・ロング
父親の友人。

チーズ会社社長：田中泯

荻野：山内健司

小園：石原淋

森田：陰山泰

一場：中村靖日

夢を与える(ドラマ)の感想

まとめ