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設定はよくある感じですが、全体的に良く特に終盤の展開が好きでした。また、ラストは最初の予想とは違いながらも個人的に好みのオチだったので、大満足です。

事故で亡くなった家族をクローンで蘇らせるというテーマが面白かった。最後には納得できる結末でより良かったです。

人間を複製できれば、こういうことが出来るんだなって思って感心した。近い将来、これが現実になると思うと少し怖くなりました。

キアヌの大ファンですが、本作がキアヌ映画の中で一番カッコ悪い気がする。でもそんなキアヌも大好きです！

キアノ・リーブスが演じている、ウィリアム・フォスターは脳科学者である。家族を事故でなくしてしまったウィリアムはクローン人間の作成に成功したが、自分の妻たちは自分がクローンだと知る事になってしまう。私はクローンに対する知識は全くないので、クローンという世界に自然に見入っていた。映画が始まったばかりのシーンでは、複雑なコンピューターの端末に置かれた家族の写真が、映画のイメージをつくっている気がして、ぐっときた。家族がクローンかもしれないという複雑な思いや、この世でもし自分の家族がそうだったら、と不思議な世界観に浸れた。人間のコピーを作るという技術があれば、きっと失った人を生き返らせたと同じ事のように思う。禁断の研究に手を染めた主人公の執念や、発想の転換からくる展開は、とれも新鮮だった。彼の取り巻く人間模様を通して、人間の持ついさましさや、命の尊さそう私は感じたが、きっとそれは、キアノ・リーブスが誠実に役に向き合い演じているから、ぐっと来るものがあるのだと思う。思わずツッコミたくなるシーンや予想ができない展開があるので、一人の男性が、周りを取り囲む環境がどうなっていくのか、わくわくして見られると思います。

主人公は事故で妻子4人を失います。失った悲しみから4人の死を受け入れることができず、同僚の手を借りて家族のクローンを作り、意識を移して家族を復活させようと奮闘します。クローン作るポッドが4つ必要なのに3つしか用意できない。しょうがなく末っ子をあきらめて3人のクローンを作ります。作ってる間に作れなくなった末っ子の記憶を家族から消去したり、家の中から痕跡を亡くしたりと奔走するのだけど、これが嫌な予感しかしません。私が過去見た映画は蘇らせると漏れなく襲ってくるか、身体が崩れ去るバッドエンドしかしらないので、果たして人の頭の中をそこまで弄繰り回していいのか？どこかでしっぺ返しがくるのではないかとずっと不安でならない。やっぱり、会社の上司が登場し、社会倫理的に如何なものか言われちゃうよね。しかし、会社の設備で作ったから蘇った家族は会社の所有物で処分しろって意見も乱暴で酷い。つか、ゾーイの記憶を消すより3人を蘇らせてからゾーイを蘇らせることはできんかったんかと甚だ謎です。妻にはサラっとバラしちゃうし、そんなんだったら涙ながらにゾーイの記憶を消す必要があったのか？プログラミングするより、機械に兵隊の意識を入れたいと言う上司も納得がいかない。

主人公ウィリアム・フォスターは、人間の意識をコンピューターの中に構築する先端能科学の研究者です。人間の意識をデータとして構築して保管できれば、その人の人格を永遠に存在させることができるのです。ある意味、人間の不死を実現させる研究でした。映画とは言え、現実味のある実験に思えたので、恐ろしさを感じました。そして、彼は、この研究とクローン技術を使って、人としてやってはいけない領域に踏み込む行動をしてしまいます。彼の家族への愛情の深さを考えると、当然の結果かも知れません。自分にできることがあれば、その力を試したいと思うのは仕方がない。画面を見ながら、そんな風に、私は納得させられました。それでも、やっぱりこの研究を家族のために使うべきではなかったと思います。私は何者なのかと苦悩する奥さんを見ていて、とても悲しくなりました。そんな人間的な感情を強く感じながらも、後半は、そんなことはお構いなしのバイオレンスな展開が繰り広げられます。まさかと言うような出来事が次から次に起こるので、あきれるようなドキドキするような不思議な気持ちになりました。さすがキアヌ・リーブスです。「ジョン・ウィック」シリーズで見せた、孤独で絶体絶命の状況下でも、ひたすら生き抜こうと戦い続ける、かっこよくて決して折れない男の活躍が、この映画でも存分に見ることができます。主人公は科学者なのに、修羅場を次々と乗り越えていくのはちょっと不思議ですが、そんなことをとやかく言わせない迫力が、キアヌ・リーブスにはありました。近未来SFが好きな人もキアヌ・リーブスファンの人も楽しめる映画でした。

化学技術における神の領域への侵犯が問題視されるようになったのはいつごろからでしょうか。現在でも一部の宗派の人々はあらゆる医療を拒否し、生き死にを神の一存にのみ委ねているそうで、それは極端な例であるにしても「それやっちゃっていいのかな？」と思うような科学技術は多数あるようです。この映画は科学技術によってあらゆる制約を乗り越えようとする男の物語で、天才科学者ウィリアム（キアヌ・リーブス）は事故で妻子を失うのですが、意識のコピー技術とクローン技術によって家族を取り戻そうと画策します。仲間の手助けもあってなんとか計画には成功するものの、この技術を狙う組織からの追及や存在意義における倫理問題にぶつかり…というのがおおまかなあらすじですが、多少大袈裟な表現はあるものの、確かにこういう問題はついてまわるだろうなと考えさせられるものがあります。現実にもクローンの倫理的な議論はいまだに決着のつかない課題であり、その他にも遺伝子組み換え食品やDNAのデザイン、人間と機械の融合など、いわゆる神の領域とされる科学技術についての議論は権益と倫理の間で揺れ動き続けており、落とし所が見つかる日が来るのか想像もつきません。科学技術が人間の問題を解決し続ければ、化学は新たな神として君臨することになるのか？　ウィリアムは過去を再現する二つの技術によって問題を乗り越えようとしますが、果たしてそれは進歩なのでしょうか。もちろんキアヌ作品なのでアクションも満載で、スリリングなシーンには飽きがきません。キアヌファンの方に是非お勧めしたい映画です。