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新海監督作品の音楽はRADWIMPSのイメージが強いけど、個人的には今作や秒速5センチメートルを担当した天門さんが好きです。とても物語に合ってて最高でした。

劇中で描かれる世界の美しさに、息をのむような映像と壊れそうなくらいの繊細な主人公たちの心が鮮やかに描き出されており、心動かされる物があります。肝心なアニメーションも本当に綺麗でした。

新海監督作品の真骨頂ともいえる「光と影」の使い方が絶妙で、第二の宮崎駿との評価もうなずけます。今作は「君の名は。」同様に、もっと世の中で評価されるべきだとも思います。

監督自身も仰っていたように、背景に関してのこだわりは前作以上に素晴らしいです。世界はこれだけ美しかったんだと思えるくらい、ひとつひとつを丁寧に描いていてくれています。
また、主役の吉岡さんの声は良いですね。

過去の自分ではどうしようも出来なかったことをずっと後悔する気持ちは自然と共感できます。監督は映像や絵、音楽ももちろんですが、こうした何とも言えない気持ちの表現のクオリティが高いのが凄いなと感じます。

今ではとても有名になってしまった新海誠監督の長編アニメ映画ですが、最初に見た時は時代設定や世界観が良く分からない内容になっていて戸惑いました。この映画に関しては一回の視聴では理解できない部分もあると思うので、何回か見なおしてみると良いかもしれない映画だと思いました。ストーリーに関してはやや難はありますが、作画に関しては文句のつけようがないほど美しく仕上がっていて、実写と見間違うほどに丁寧に描かれています。当時はほとんどの部分を新海誠監督が制作していてその熱量は見ている側に物凄く伝わってきます。このアニメ映画に限らずこの辺りの年代から長編アニメには声優を起用しなくてドラマなどで活躍している俳優を声優と起用するパターンが増えてきましたが、この映画に関してもその例に漏れず俳優を起用していましたが、俳優の演技が下手と言う訳ではなくて、アニメでは独特の間があるのにその事を無視してアフレコをしているため、何とも言えない違和感があります。俳優を起用する事で話題性は増しますが、映画としてはいまいちな感じに仕上がってしまうので、この辺りは再考の余地はあると思います。ただ、それ以外については概ね評価できる内容の映画だと思います。

新海誠ファンなので色々な作品を見てきたのでこの作品もとても楽しみにしていました。率直な感想というと内容としては理解するのが一度では難しいアニメ映画となっているので子供向けではないと私は感じました。内容後半では専門用語がたくさん出てくるので意味が分かりにくいという難点がありました。ですが新海誠さんが描くアニメーション作品はどれも風景描写がとてもすごく、感動を得てしまいます。この作品もとてもきれいで見とれてしまいました。今このようなアニメーション作品も増えてきていますが、新海誠さんが手がける作品は一歩先を進んでいると私は感じます。映像の中の光の使い方はとてもリアリティがあるのでとても好きな場面です。正直なところ内容としては先ほども述べたように難しく、理解しにくい部分が多くあるので楽しく見ることはできないと思います。声優陣達もあまり役とマッチしていないのも残念に感じる部分です。完璧ともいえるアニメーション映像があるのでもっと分かりやすい、誰もが見ることができ、声優も役に合う人に演じさせるという作品だったら他の人たちにも紹介したいと私は思います。君の名はが大ヒットしすぎてしまったので期待しすぎたのかもしれません。

新海誠監督の『ほしのこえ』をご覧になったことがある方は、きっと似ていると感じることでしょう。確かに『ほしのこえ』と主題は大きく変わらないかもしれません。何億光年も先に離れてしまった男女の切なさを描くことは、同じと言ってもいいかもしれません（思えば、『君の名は』も男女を時間軸で隔てていたりして、これは新海誠さんの作家性、ずっと描きたいと考えているテーマなのかもしれません）。ただ、キーになる登場人物を増やすことで、物語に深みを出すことに成功しています。『ほしのこえ』では、純粋な青春時代の恋愛の心情をまっすぐに描き切ったのに対して、この映画では、友情というファクトが加わることで、シンプルな恋愛感情を描いている時とはまた違った味わいが増しています。どちらがいいのかは好みもあるのですが、『ほしのこえ』にきっちりハマった人は間違いなく見た方がいいです。谷川俊太郎の詩に『20億光年の孤独』という作品がありましたが、それを思わせる途方もないスケールで描かれた切なさがあります。圧倒的な映像美で描かれる、時間や時空を超えた何とも言えない切なさは新海誠さんの作品ならではかもしれません。ただちょっと思うことは、素朴でやさしいトーンなのですが、時に登場人物のウジウジした感じがもどかしく感じることもあります。それもまた、青春時代のくすぐったい恋愛なのかもしれませんね。

一人の青年が、広い草原で思いに更けているシーンで一人の少女を思い出すかのような所から物語は始まります。戦争で北海道が日本ではなくなり、青森県と北海道に国境が出来て共産国家ユニオンが北海道のど真ん中にユニオン塔を作り平行宇宙のパラレルワールドの世界を作り兵器として利用する企みを持っています。そこに少年時代の藤沢と白川の二人が国境を越えて自作の飛行機で向かおうとします。向かう理由は子供心にありがちな「そこに行ったら何があるのか見てみたい」という単純な思いとの他に彼にはもう一つのあこがれがあり、一人の女の子の存在を挙げています。それが、沢渡でした。飛行機で国境を超えるという事は犯罪になる為、作成しているのは限られた人しか知らない事になっています。2人は自作の飛行機をヴェラシーラと名付けて、ある工場でアルバイトをしながら廃駅を利用して秘密裏に作成していました。藤沢が好意を持っている沢渡に作成の話をしてみんなで一緒にヴェラシーラに乗ろうと約束します。最後は昏睡状態の沢渡を乗せてユニオン塔まで飛ぶことが出来ました。ユニオン塔に近づくにつれて沢渡の意識が徐々に回復していき、塔に着くと意識が戻りますが、彼を好きな思いを忘れてしまう所が切なかったです。