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王道物語。凄く面白く伏線の張り方とか見事な映画でした。また、目の前の問題を解決することで、周りの人たちの笑顔に繋がっていくのだと思いました。

マニュアルだけでは生きれない。心を持って接することが大切なんだということを教えてくれる素敵な作品。織田さんと柴咲コウさんが良いコンビでした。

事件は県庁で起きるんじゃない！スーパー満点堂で起きるんだ！
織田裕二さんならではの仕事もの作品でとっても良かったです。

ベタな展開でホっとするし、分かりやすかった。また、なんだかんだ皆がスーパーの事を好きなのが良かった。

私がこの映画を初めて見たのはまだ高校生くらいか大学生くらいの時だったと思います。その頃は働いた経験もなくただ漠然とストーリーを楽しんでいました。大人になって会社で働くようになって改めて鑑賞するとなかなか考えさせられる作品です。なので今働きだしている若手の社会人の方にはお勧めの映画です。今の社会の縮図がよく表現された部分がある中でしっかりとストーリーに急展開あり、まさかこういう結末になってしまうのっていうところもあります。私は３回くらい鑑賞しましたがいつみても役所のちょっと闇に隠れた部分がチラチラ表現されているところが面白く感じます。また相対して民間企業のよくある部分もすごくリアリティーに表現されていて会社員の自分にとっては共感できるところがたくさんあります。この作品では地元のちょっと廃れたスーパーマーケットが出てきていますが、なんでもそうですよね。マニュアル通りなんかできないですよね。接客業って人間相手ですもの。そこで培った柔軟性がある女性と役所勤めのマニュアルがすべての柔軟性の欠片もない男性。その２人のストーリーが進んでいく中での融合が周りの人を取り込んでいく。これって実際の社会でも相対的な２人を合わせるとプラスに働くんじゃないのではといつも考えてしまうテレビの前の自分がいます。

挫折した人間が人の優しさで立ち直る物語です。県庁のエリート役を織田裕二さんが演じています。自分が進めていたプロジェクトのチームを外され、県庁の上司や同僚、そして婚約者にまで疎遠にされる場面は見ている私もつらい気持ちになりました。絶望で打ちひしがれて施設建設予定地で倒れているいる時、織田さんに優しく話しかける柴咲コウさんがとても素敵です。柴咲さんの言葉で立ち直った織田さんが、柴咲さんの勤めていたスーパーの危機を救っていくシーンが見所です。お互い自分の得意な部分を出し合い協力し合って店の運営を変えていくところは感動します。二人の表情が明るく活気づいていくところが良かったです。最初は反発していたスーパーの他の従業員も二人に共感して力を合わせていく姿もいい場面です。このことをきっかけに、織田さんは、県庁の業務を変えていこうとしますが、強固な行政組織を簡単に変えることはできないという現実を知らされます。それでも、県庁の意識が少し変化していきそうなことは、ラストシーンのコーヒーメーカー前の張り紙が暗示していて、少し救われた気持ちになりました。終盤、照れながらも、織田さんが柴咲さんを仕事抜きでデート誘うところはホッとした気分にさせてくれました。

ある県庁で働いている主人公の公務員が何の変哲もないスーパーに研修として派遣され、そこでしばらく働くことになります。スーパーでの研修に関しては、当初はそんなに難しい雰囲気は感じられなかったものの、実際にやってみると主人公は悪戦苦闘することになります。普段の公務員としての仕事で得た経験が役に立たない状況であり、パートの女性らの中で完全に使えない人材のような扱いを受けてしまっていて、そこがまず印象的でした。主人公は立場的にはそれなりの人物に見えるものの、やはり普段とはフィールドが違う仕事をこなすのは大変だというのがよく伝わってきました。主人公は派遣されたスーパーにて弁当作りに励むことになりますが、それ自体もなかなか上手くいきません。ただ、売り上げを伸ばすために主人公なりに行動し、それを実現させていく過程が描かれており、現実のビジネスそのものを見ているような雰囲気に感じられました。商売では何が必要か？どんな部分に目をつける必要があるのか？に関して気付かせるような内容になっているので、面白さとは別にタメになる作品という印象もあったのです。あと、主人公を演じている織田裕二さんに関しては、個人的にはかなりハマり役だったのでは？と思います。

プライドの高い県庁のエリート社員が、潰れかけのスーパーで研修をすることで大きく成長する内容に元気をもらえる作品です。ストーリーの流れも派手な印象はありませんが、安定感があり大変面白かったです。意外性を感じたのは主演を務める織田裕二さんと柴咲コウさんのコンビネーションがとても自然でよかったことです。また恋愛の要素が少し入っていて、ベタな恋愛よりもほのぼのしてよかったです。一番の見どころは主人公・野村がスーパーで色々な失敗をして挫折するシーンです。どんなにキャリアを積んでいてもコツコツと誠実に学ぶ姿勢が大事だと彼から学びました。そして彼を支えるスーパーのパート従業員・二宮から野村は学び、スーパーを立ち上げていく過程に大変爽快感がありました。研修に行く前と行った後の野村を雰囲気が全然違っていたところも印象に残っています。またお仕事に対する学びもこの作品にはたくさん詰まっています。県庁とスーパーは全く異業界のお仕事ですが、県庁で培った経験をスーパーでも発揮するシーンがどんな経験も無駄にはならないメッセージ性を感じました。高級弁当に力を入れる野村が二宮からのアドバイスのおかげで違う見方を学ぶところも、まずは相手の視点になって考えてみる大切さを学ぶことが出来ます。

最初こそ野村が県庁期待のエリートだと自負しているのが、満天堂の従業員同様に鼻について嫌だなと感じていました。しかし、段々とパート従業員の二宮をはじめ、満天堂スーパーでいろいろな人々と接していくうちに、野村が庶民目線に変わっていくのが親しみを感じました。野村がカタブツすぎて、二宮と会話が噛み合わず、異国人同士がしゃべってるような感覚にとらわれました。高級志向の弁当を作っても、庶民には手が出しにくいだろうなと感じましたが、案の定売れず、店長からも従業員からも疎まれ、挙げ句にプロジェクトもなくなり婚約も破棄という、まさに急転直下の展開に、さすがに野村がかわいそうだなと、彼の境遇を不憫に思いました。しかし満天堂の閉店危機と重なって、野村がまた立ち上がり、エリートならではのアイデアと一般客目線のスーパー側のアイデアとを組み合わせてスーパーを立て直していくのが見ていてワクワクしたし、気持ちが良かったです。従業員達も野村の頑張りを認めてくれて、やっと仲間だと受け入れてくれたときは、自分のことのように嬉しかったです。さらに、プロジェクトの予算削減を知事の前で臆することなく堂々と提案したり、変わっていく野村がとても頼もしくかっこよかったです。

若干空回り気味ですが、県庁から民間スーパーを立て直しに行くという筋が面白いですね。「国民に寄り添う政治」と掲げてはいても、実質政府は政府、民間は民間、と分かれているのが普段の姿でもあります。公務員と会社とでは、金銭感覚も大幅に違いそうです。織田裕二演じる野村は、強引で杓子定規だけれど、人は悪くなく、織田裕二の他の作品でも見られるようなアツさがあります。おそらく他の県庁の人が民間に視察や研修に行くことがあっても、他に役目があるわけですから、ここまで入りこまないでしょう。しかし彼は、公務員らしからぬ切り口で、懸命に現場へ飛び込みます。有名な、「事件は現場で起きてるんだ！」のセリフ通りですね。そして型通りでは分からなかった別の仕事のやり方を、体得していきます。別人のように成長を遂げました。失ったものも、得たモノも大きかったと思われます。スーパーでの教育係の二宮をはじめ、大勢の人間と交流を図ることもできました。異業種の人に受け入れられるということは、並大抵ではなかったでしょう。彼自身の努力と内省のなせる技ですね。何より現場に合わせて変わろうとする力が大きいのだなと実感しました。今後にもっと生きていくといいですね。

織田裕二主演の県庁をクビになった、エリート公務員がスーパーで奮闘するという映画です。6か月の研修なのですが、主人公が馴染めずストレスが溜まっていきます。このスーパーは閉店間際で野村が改革するために頑張ります。しかしここでいろんな事を学んでいくことになります。スーパーを再建する「スーパーの女」によく似た映画ですね。スーパー改革がとても楽しくて織田裕二らしい作品だと感じました。柴咲コウが演じるヒロインと衝突して、また問題を抱えて難題にぶつかったりもします。それが解決されるたびに周りの人が楽しくなるという部分はなかなか好きな点です。織田裕二主演の踊る大捜査線も思い出してしまいそうな場面もあり目が離せません。俳優陣も豪華でスムーズに話が進むところはさすがといった感じです。県庁とスーパーという舞台のギャップの違いが、表裏逆でいい味を出していると思います。でもよく考えて見れば野村はキャリアなのでスーパーは似合わなかったりするのに真面目だなと感じました。プライドが高く情にも薄い人なのでスーパーは似合いませんね。スーパーではお荷物扱いされてしまってキャリアはまた食通じずお手上げでした。野村とあきの関係はラストに近ずくにつれて深まるので一安心。ラストまで目が離せない展開でした。

織田裕二さん、柴咲コウさんが主演の映画です。キャリアの公務員で出世をめざしている野村（織田）は婚約者もいるのですが、研修とで地元のスーパーに出向くことになります。そこであき（柴崎）に出会います。プライドが高くて、スーパーの店員を見下す態度で、最初はとても嫌な人だなと思いました。アキやスーパーの仲間にも「県庁さん」と皮肉って呼ばれて、距離を置かれたり、嫌みを言われたりします。そんな野村も、スーパーで働くうちに心に変化が生まれてきて、周りの人々との関係も変わっていきます。スーパーの仕事の裏側が見られるところもこの映画の魅力だと思います。いつの間にか一生懸命になって働いている野村の姿には、県庁にいるときには見れなかった、活気を感じました。お惣菜チームの高級弁当と普通の弁当チームに分かれての売上バトルは映画をとても盛り上げていました。惣菜チームの面々も、最初はバラバラでしたが、チームが団結していく感じがみていて楽しかったです。野村は自分が変わることで、スーパーの店員たちにもよい影響を与えていたと思いました。映画のその先で野村がどんな形で県庁のなかで活躍していくのか、知りたくなりました。出世の道が難しくても、納得いく仕事ができたらよいなと思いました。

最初は難しい話なのかと思いましたが、徐々に物語りに引き込まれました。県庁でキャリア公務員の野村聡は、プライドが高く傲慢なのですが、一人のパート職員である二宮あきと出会ってから徐々に人間性が変わっていきます。最初は主人公のキャラクターが腹立たしく感じてしまいましたが、さびれたスーパーに派遣されたことで、これまで気付くことができなかった様々なことに気付かされていきます。そこでは会社で積み上げてきたキャリアは全く通用しないので、主人公は悪戦苦闘するのですが、スーパーの研修を経て人として成長していく様は、とても見ごたえあって良かったと思います。この映画には、人の話に耳を傾けることは大切で、相手が誰だとしても素直に教わること、何かを成し遂げるには仲間が必要であるということを教わった気がします。たとえ大切なことに気付くのが遅くても、ひとつひとつ意識を変えることにより、どんな人でも少しずつ変わることが出来ると言われたような気がして、見ているこちらも気持ちいい映画でした。主人公のやる気に満ち溢れた表情や行動力を見ていると、こちらもパワーをもらえます。また、人間味のある人物へと変貌していく物語は素晴らしかったです。

「県庁の星」は、桂望実原作で、2006年に公開された映画。主演は織田裕二。県庁職員のエリートである野村聡（織田裕二）が、民間交流を目的としてスーパーマーケット満点堂に派遣されるところから、ストーリーが動いていく。満点堂で野村の教育係となるのが、ベテランパートの二宮あき（柴咲コウ）。お役人の野村とパートの二宮では、仕事に対する向き合い方も価値観も違うので、ことあるごとにぶつかるが、消防署・保健所からの立ち入り検査で満点堂が営業停止処分寸前になったところで、業務改善のため協力し合っていくことになる。映画の冒頭で、二宮が野村に対して、「人を喜ばせたいとか思ったこと・・・ないんでしょうね」と言い捨てる場面があるが、どんな仕事でも仕事そのものが目的なのではなく、誰かのためになることをするのが目的であり、仕事はその手段に過ぎないということが、良く伝わってくる。この二宮の台詞だけでなく、全体的に無駄な台詞がなく、映画の後半にかけて先に出てきた台詞が回収されていくので、とても気持ちよく観られる映画だった。原作とは少しストーリーを変えているようだが、それでも原作ありきの強みか、ストーリー展開に無理がなく、伏線の張り方もわざとらしくないので、すんなりと映画の世界に入り込むことができる。ちなみにこの映画では、女優上がりの県知事を酒井和歌子が演じている。彼女は、TBS時代劇「大岡越前」で加藤剛演じる大岡越前守の妻・雪絵を演じており、なんとも懐かしい気持ちにさせられたのだが、映画終盤で満点堂が消防署・保健所の再検査を受ける際、「大岡証券様がお見えになりました」という放送が流れ、若者には分からないだろう遊び心にクスリとさせられた。