家族はつらいよ1(映画)の無料動画フル配信｜DVDレンタルよりオススメ

こっそりと『東京家族』や『男はつらいよ』のポスターやDVDが配置されていたり、林家正蔵がお父さんの真似をしたり、本物の演歌歌手が『男はつらいよ』を歌いながら鰻の出前配達をしてくれたりと、ネタが盛りだくさんでした。
また『男はつらいよ』で寅さんが、くるまやで起こすようなドタバタ愉快劇が終始観られて非常に楽しめました。

母役の吉行和子さんの雰囲気が何ともいえないほど。お上品であり、ほのぼのとして、ほんわかとして、いい間の取り方をされております。名俳優さんだなと実感しました。

夫婦間にも「親しき仲にも礼儀あり」という言葉を、年齢を重ねるにしたがって、他人事ではないな。と自分に言い聞かせられる作品でした。ここまでやってこれた家族に感謝です。

役者さんたちの自然体な演技が、拍手を送りたいくらい素晴らしかったです。お家のインテリアも素敵で、物語もしっかり纏まっており、とても良い映画でした。

どこの家族にもあり得そうな、熟年離婚を背景としたストーリーです。家族ドラマのような感じでストーリーは進行し、多数の有名な役者さんが出演しているので、見ていて楽しいと感じました。両親の離婚問題の渦中で息子夫婦も離婚しそうで揉めるし、両親の離婚問題のきっかけを探るために探偵を雇ったり、父親が急病で倒れるしといった展開で、ゆったりとした気持ちで見れます。熟年離婚を背景としているので一見して重たそうに感じましたが、所々でちょっとした笑えるシーンも盛り込まれているので、楽しみながら見ることができました。この映画は、家族に対する見方がなおざりになってきている方や結婚生活期間が長くなってきた方におススメで、家族の在り方などについて考えを改めるきっかけになるかもしれません。配偶者に対する感謝の気持ちや接し方についてや今後のことについて考えさせられました。家族構成の設定は、７０歳代夫婦（橋爪功、吉行和子）、その息子娘夫婦（西村雅彦、夏川結衣）（中嶋朋子、林家正蔵）と結婚する（妻夫木聡、蒼井優）、孫となっています。他にも病院の先生役として笑福亭鶴瓶、警備員役として笹野高史が出演しています。現在の家族環境がこの内容と似ているのであれば是非見てほしいです。

山田洋二監督の作品は、セリフがとてもわかりやすくて、人間味溢れる展開にいつも感激します。この家族はつらいよも、笑いあり、ドキドキハラハラあり、ほろっとくるところあり、まさに山田洋二ワールドだなあとしみじみ感じる作品になっていると思いました。今時珍しい3世代が同じ家に住んでいて、そのおじいちゃんは橋爪功さんが演じていて、その奥さんは吉行和子さんで、この夫婦の長年連れ添ってきた感じが自然に出ていて面白いなあと思いました。この家族で本当によく働くお嫁さんには夏川結衣さんが演じているのですが、本当にかいがいしく家族の面倒を見ていて、主婦の鏡のような人だなあと感心しました。その夫である西村雅彦さんは、何でも家のことは奥さんに、という感じで、もう少し家族に対して優しくてもいいのになあという印象を受けました。面白いのは、小姑やその夫がドタバタやって来て、あーだのこーだの言うところは、実際にあれば少し面倒なのかもしれませんが、この映画の中では、そのやり取りがあるおかげで、なんだか笑えたり、ますますこんがらがったり、ストーリーの面白さを倍増させている感じがします。家族の形は、それぞれ違いますが、この家族の一コマを観ていると、なんだか家族っていいなあと思いました。

『東京家族』に関係しているのかと思ったら、役者さんの顔ぶれは同じだけど全然違う話だった。コメディーでおもしろく観られた。役は違うけれど橋爪功演じる父親の横暴っぷりは同じ。妻が通う小説教室の講師の格好よさ、生徒たちのリアクションなどリアルで笑ってしまった。品のいい冗談を言う知的な男性、家に帰ると自分を大事にしてくれない下品な夫…。私の人生なんだったのかな、やり直したい。奥さんの気持ちも無理ない。離婚を阻止しようと集まった兄弟姉妹(配偶者も含めて)だけど思わず女同士の悲しみがわかってしまい、義母に同調してしまう嫁…。わかる、わかる。男性の視点から見ればまた違うでしょう。今まで浮気しつつもお給料を懸命に運んだんだということにそうだそうだという人もいるだろう、男性には。女同士で余生を送りたくなる気持ち、結婚している人には良くあることなんじゃないかな。私も一人は嫌だけど時折、結婚して嫁とかいう役割が嫌だから。風吹ジュンが色っぽいしっかりしたおかみさんで、これはおじいさんたちの憧れでしょう、うまく商売やってて逞しく感じた。妻夫木聡は今回音楽関係の風変わりな青年だったから、古い感じの台詞も違和感なかった。蒼井優がかわいかった。看護師であの性格の優しい感じ、男性の考える天使だと思った。

当たり前のことがいかに幸せだったのか、思い知らされた平田家の「離婚届騒動」。お忘れでしょうけど私の誕生日なのよという妻の言葉に優しい声で「おめでとう」の一言すらない周造の鈍感さとぼけた表情を見せる橋爪功さんの演技まさに適役だ！と思ってしまいました。誕生プレゼントに離婚届を要求する妻の強く静かな抑えた鬱憤に思わず共感してしまいました。高度成長期時代に家族の為一生懸命に働いてきた夫は定年退職後も昔からのメンバーと付き合うのに比べ妻は友達を作りながら趣味に楽しむ生活。互いに生き方の違う周造・富子夫婦を囲む三世代家族の何気ない日常の暮らしぶりが細かくそして丁寧に描かれていていることに感心しました。文句言い放題の男どもと女性軍妻たちの力関係のバランスが問題なく保っているのは、甲斐甲斐しく接する妻達の我慢があったからなのだろう。おっとりした妻が人生設計までちゃんと考えている事に驚く周造。熟年夫婦の無関心さに、改めて考えさせられました。再スタートを考えていた富子だったが、突然夫が倒れショックの中、孫たちの電話口から聞こえる無邪気な明るい声に富子の涙ぐむシーン、印象に残りました。側にいるのが当たり前、健康でいるのが当たり前、そしてしてくれているのが当たり前という事に改めて考え気付いた平田一家の面々の泣き笑い大いに楽しめました。