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jam(映画)の内容

映画『jam』は、2018年12月に公開されました。

監督は、流行語大賞トップ10にも選ばれて話題を集めた松田龍平さん主演『蟹工船』を手掛けた気鋭の映像作家・SABUさんが、脚本と編集も務めました。

本作は、EXILE HIROさんプロデュースによる完全オリジナル作品となっており、青柳翔さん、町田啓太さん、鈴木伸之さんら劇団EXILEメンバー総出演で描いた因果応報エンタテインメント作品となっております。

劇団EXILE総出演の本作は、彼らの演技力を高く評価する声が多くありました。

また、SABU監督の良さが前面に出た作品に仕上がっており、物語も高評価でした。

あらすじ

主人公は三人。場末のアイドル演歌歌手・ヒロシ（青柳翔）は、マイナーでありながら、おばさんたちに絶大な人気を誇っております。ある日のコンサート終わりにファンの昌子（筒井真理子）に付きまとわれて、そのまま暴挙に巻き込まれてしまい、彼女の自宅に監禁されてしまいました。

一方、大切な彼女が瀕死の重傷を負ってしまい、毎日彼女の意識が回復することだけを望んでいるタケル（町田啓太）。善行を貯蓄していけば、彼女の意識が戻るのではないかと信じ、毎日を必死に生きていました。

そして、刑期を終えて刑務所から出所したテツオ（鈴木伸之）。ヤクザに騙されて刑務所に入ったことに対して恨みを抱いておりました。そこで、ヤクザに復讐を仕掛けるため、事務所に単身殴り込みをかけます。

そんな彼ら三人のストーリーが同じ時間、同じ街で交差し絡み合いながら、それぞれの人生の“因果応報”が巡り巡っていくのでした。

見どころ

主演の三人

全く違う生活を送っていた三人の男たちですが、それぞれが良い味を出して本作を盛り上げてくれております。

ヒロシ（青柳翔）の場合
彼が劇中で披露している数々の演歌は、本作の音楽担当・松本淳一さんとSABU監督によるオリジナル作品になっております。歌のリズムに合わせて、セットリストまで考えられた徹底さは、流石日本を代表するトップグループのEXILEのトップ・HIROさんが製作総指揮に携わってるだけありますね。
また、ディテールがきっちりしているからこそ生まれた、ストーカー・昌子とヒロシの濃密な時間。昌子を演じる筒井真理子さんと青柳翔さんの二人芝居に手に汗握ることとなります。

テツオ（鈴木伸之）の場合
鈴木伸之さんが演じたテツオはとても闇が深く、暗い夜が似合う男です。
ひたすら闘っているシーンばかりですが、凄く強くて爽快感すら覚えます。こんな喧嘩キャラは他にいないだろうと思います。
マーシャルアーツとは一線を画する、喧嘩としか呼べない泥臭い戦法になりますが、最高級のアクションスターと呼びたくなってしまいます。

タケル（町田啓太）の場合
彼の純粋な一生懸命さに好感が持てます。ですが、善行と信じていることがことごとく逆の結果を生み出すことになってしまう、ある意味特異な登場人物です。
ヒロシやテツオの二人に比べて地味な役柄に見えますが、物語の進行役として重要な役割を果たしいるキーマンの一人。

細かい積み重ねが見事

恐怖を感じる乱闘シーンやサイコな世界観などを見て楽しむ映画になっていると思います。

ですが、ヒロシが拘束されているとき「明日の市民ホールで歌うんだから！」と言いました。地獄のようなものは一晩限りであることがわかり、サイコな世界でも笑いながら観ることが出来ます。

このような細やかな配慮がいたるところに光っている作品です。

ダサい佐藤健が見られる

スタッフ

脚本・監督・編集：SABU
エグゼクティブプロデューサー：EXILE HIRO

キャスト

横山田 ヒロシ：青柳 翔
おばさん達に絶大の人気を誇る場末の演歌歌手。

西野 タケル：町田 啓太
入院中で意識の戻らない彼女の回復を願って、人の為になる善行を日々行ってる。

川崎 テツオ：鈴木 伸之
ヤクザに騙されて刑務所に入所し、最近出所したばかりの男。ヤクザに対して復讐をしていく。

向井 昌子：筒井 真理子
ヒロシの生粋のファンであり、ストーカー。

山下：秋山 真太郎
金城：八木 将康
世良：小澤 雄太
滝口：小野塚 勇人
前島：佐藤 寛太
港町：野替 愁平

jam(映画)の感想

まとめ