左ききのエレン(ドラマ)の無料動画フル配信｜1話から最終回まで全話イッキ見

広告代理店というやや特殊な環境を舞台にした作品ですが、原作にある強めのアクを上手く抜いており、広告代理店のことがよくわからなくても、置いていかれることのない脚本に仕立てた根本ノンジさんは流石でした。

今回が地上波で初出演となった神尾楓珠くんの演技は、これからの活躍が期待できます。また、池田エライザさんも難しい役どころをしっかりと演じきっているなと思いました。

何かになりたい人たちの葛藤物語は、凄くリアルで共感しながら観れました。特にドラマが終盤に差し掛かった7～8話目以降は本当に引き込まれます。とても良かったです。

漫画読んだときにトリハダが立った作品です。ドラマ化されて、映像として見れることを楽しみにしてましたが、期待以上の出来でめちゃくちゃ面白かったです！

過酷な広告代理店の世界で生きる青年・朝倉光一と天賦の才に恵まれながらもなかなか作品を生み出せない女性画家・山岸エレンが、それぞれの道で才能を発揮しようと苦しむ物語です。題名が「左ききのエレン」なので、エレンが主人公と思いがちですが、このドラマでは二人それぞれの様子が同時並行的に描かれていきます。光一を演じるのは神尾楓珠さんで、ひたむきに努力していた好青年がやがて冷徹なクリエーターへ変貌していく流れを、豊かな表現力で演じていました。対する女性画家エレンの方は池田エライザさんが演じており、芸術家にありがちなエキセントリックさがよく表現されていました。光一の同僚の三橋役の今泉佑唯さんやエレンの秘書さゆり役の中村ゆりかさんといった配役も手堅く、ドラマの展開も非常に見ごたえがあります。中でも柳役を演じた丸山智己さんの演技が出色で、本物のクリエーター業界にいそうなリアルさと狂気が作品の質を高めており、彼から広告代理店業界の闇や激務さの一端を感じることもできました。そして自らの才能の限界を感じながら、それでも何かを生み出そうとする神尾楓珠さん演じる光一の、命を削るかような鬼気迫る演技が最も見どころだと思います。

『天才になれなかった全ての人』に見てほしい。題名から不思議のように初めからゾクゾクします。教室で、赤ずきんのような女性が、静かに絵を書いていて、もうここから「左きき」そして絵が上手。エレン役エライザちゃんが出だし誰かに向かって「へたくそ」と言っているのか？そして主人公、光一役神尾さん仕事で煮詰まってるのに寝落ち、起きて仕事に急いでいるところ、また彼も才能があるのか、目的地までの距離・時間を頭の中で明確に判断している。とても頭の回転が速い。ストーリーの中でも仕事の内容・構図を説明しながら進めてくれる、見てる側にはわかりやすく、納得出来て嬉しい。デザイナーは大変なんですね。１ミリ単位でも、デザインがガラッと変わってしまう、作業が１つではなく違う案件もこなす、とてもやりがいのある仕事だと思う。そして、信頼できる上司、神谷役石埼さん、とても心強いです。オープニングも綺麗な背景、黒くて独特です。大きいプレゼンを任され成功、しかし担当から外される、どん底に落ちている時、過去の学生時代を振り返る、その時に左ききの女性に出会っていた。壁に何の迷いもなく、スプレーアートを描いているのに尊敬したが、まだその時は彼女もへたくそ。ここで最初の「へたくそ」に繋がり『おっ！』と思いました。

広告代理店という特殊な環境を舞台にした映画となっており聞きなれない言葉なども多数出てきて勉強になる映画でした。自分の才能に限界を感じながらもクリエイターとしての道を目指す主人公の朝倉光一、他を圧倒するような芸術的な才能に恵まれながらもその才能がゆえに孤独を感じる山岸エレンこの2人を中心に物語は動いていきます。高校時代に出会った2人、朝倉は大手広告代理店のデザイナーとなり、山岸はNYを拠点に画家としての道を行きますがそれぞれに不安や不満を募らせていきます。何かスポーツや趣味など本気やればやるほどある時に自分の能力に限界を感じてしまうことってありますよね、自分には才能がないという現実を目の当たりにした時ほど切ないことはありません、才能がないと分かっていても好きだから辞められない、若い時は趣味としてやる程心に余裕がなかったりするものですよね。特に自分には到底追いつけない程の才能を身近に見せつけられてしまった時、そこで諦めるのか自分なりにその道を行くのか、決めるのは自分次第ですがそこで人生が多きく変わってしまうこともありますよね。主人公のデザイナーを演じる神尾や山岸エレンを演じる池田エライザなど今話題の俳優陣が熱演しています。

原作を読んだことはなく、宣伝コメントとエレンを演じる池田エライザさんの姿が気になり予備知識が全くない状態で作品を見始めました。そのため、光一を中心に物語が進みエレンが主人公ではないことを知って戸惑いました。しかし、自分には才能がないことを知りながら何かを成し遂げようともがく光一の姿は、すべての人にとって見覚えのある光景で応援したいと感じさせる魅力があります。誰にでも自分に対し根拠のない自信を持つ時期があり、ほぼすべての人が経験を積むことでその自信は打ち砕かれていきます。しかも、良い結果が出ないという事実の積み重ねによって自ら諦めていくのです。物語の中で光一が語っていたように、その点で彼は幸運でした。なぜなら、皆のように自信を少しづつ擦り減らしていくと最後は再起不能になりますが、エレンによって才能がないことを自覚しているなら気力が続く以上は戦えるからです。そして、そんな気力だけの光一を皆が応援する気分にさせたのが、作品の中で一番のおすすめであるエンディングテーマの「あとさき」です。壁にぶつかり打ちひしがれた時にもう一度立ち上がとうとする気持ちを代弁した歌詞と、背中を押してくれる叫びのような歌い方が特徴の曲です。この曲が最後に流れることで暗い気分ではなく明日への希望を感じて番組を見終えることができ、作品を見続ける気力が湧いてきました。