BS1スペシャルの見逃し無料動画配信と再放送情報6/14｜Youtube/Dailymotion/Pandora/Miomio/9tsuよりオススメ

BSで視聴しましたが、冒頭から日本の都会の日の当たらない狭いマンションで暮らしている少女を映していて、その少女曰く「故郷ではたくさん山が見える」とのことで、その故郷のネパールの村が紹介されていました。
その村では大勢の人が日本に出稼ぎに行っており、祖父母が孫を育てていることが多いとのことでした。母親が日本に行くと、残された子供は寂しがり、落ち着くのに暫らく期間が必要とのことでしたが、それでも親が出稼ぎに行かないと子供の学費を稼げないので、致し方なく出稼ぎに行っているとのことです。
日本での働き先はお弁当工場やホテルなどの清掃が多いそうです。あちらで働くと月給が600円くらいですが、日本で働くと時給で1000円くらいなので日本で働きたがる人が多いとのことです。親としても子供とは離れたくなくても、それなりの収入が必要なので子供と離れて日本で働く人が多いそうです。
もともと貧しい地域だったので、イギリスがインドを統治していたころは、イギリス軍に雇われて傭兵になっていた人が多かったそうです。
それにしてコンビニのお弁当を安く作るためや、ホテルなどが経費を抑えるために海外から人を呼んでこちらで働かせて、親子を別々に暮らさせることは合法とはいえ正しいことなのでしょうか？
政治レベルでは「日本は移民を受け入れない」としていても、実際的にはなし崩し的に海外から人を入れて働かせていることに関して、これからはしっかりとした議論が必要でしょう。コロナ禍で外出と消費が減っていますので、議論するいい機会なのではないかと思います。

両親が日本で働くことになり、娘も一緒に行くことになったのですが、彼女はずっとそれを嫌がっていたのがとても印象に残っていました。彼女がまだネパールに居た時、お母さんから電話がかかってきたのですが、それに出ようとはしませんでした。彼女はその電話の内容が分かっていたからだと思います。住む場所はどこでも、両親と一緒に暮らした方が良いと思う反面、見知らぬ国で暮らさなければいけない彼女の悲しい気持ちが伝わってきました。お祖母ちゃんはネパールに居るので、彼女はネパールにとても帰りたそうでした。日本ではネパール人が通う学校に入学することになりましたが、そこの校長先生にもネパールに帰りたいと言っていました。国籍や人種は関係なく、子供は時として、親の意見に逆らえない状況になってしまうことがあります。特に子供時代に生活環境が大きく変わることは、子供にとっては大きなストレスです。それを素直に受け入れられる子供もいるかもしれませんが、彼女の場合はかなりハードルが高かったのでしょう。あまり無理強いをしてしまうと、逆に日本が嫌いになってしまうのではないかと思いました。日本で働くネパール人の人達の集いのようなものがありました。それぞれが民族衣装のようなおしゃれをして、ネパールの音楽に合わせて踊っていました。
とても楽しそうな様子でしたが、歌の歌詞に少し引っ掛かるところがありました。日本での働き方の問題だと思うのですが、外国人労働者にとって、日本での仕事はかなりキツくて、辛いものなのだろうと想像しました。日本では人手不足が問題になっている仕事も有りますが、日本人がやりたがらない仕事をネパールなど外国から来た人たちがそれを担っているという現実があります。外国人労働者が、日本で働きやすくしていくために、職場の労働環境をより良くしていく必要があると感じました。