武士道シックスティーン(映画)の無料動画フル配信｜DVDレンタルよりオススメ

久しぶりに鑑賞しましたが、あの感動を再び味わうことが出来て、大変満足です。成海璃子さんときいちゃんの二人がとても初々しかったです。

女子剣道部という珍しい設定で、少しも冗長なところがない希有な青春映画となっており、繰り返し見たくなります。また、スポ根ものをお洒落にしたような感じも良かったです！

練習風景はかなり良いデキだったと思います。久々に学生生活を思い出すことができました。流石に、この二人では難しいですが、原作の続編『武士道セブンティーン』の実写化されることを願っています。

出だしから中々いい映画！！って感じで終わりまで凄く面白かったです。マイライブラリーに保存決定の作品です。

スポーツに限らず、どんな世界でも「好き」と「上手」は違うし、「強い」と「勝利」も違うものです。また「勝ち」がイコール「価値」でもありません。この映画は剣道を通して、そんな違いに戸惑い、葛藤しながら成長していく二人の女子高生の物語です。原作者は誉田哲也さん。誉田さんといえば「ストロベリーナイト」などハードなサスペンスや警察ものなどを得意とする作家さんで、全体的にモノトーンなイメージですが、この「武士道」シリーズは大きく毛色が違っていて、とても鮮やかな青春ものです。五輪書なんか読んでいるゴリゴリの剣道女子の香織役を成海璃子さん、天才肌でどこかちゃらんぽらんな早苗を北乃きいさんが演じています。融通の利かない香織と、融通が利きすぎる早苗の凸凹コンビが、だからこそ補い合うようになっていく過程は、くっついては離れ、離れてはくっつき、まるで剣道の試合のように間合いを感じさせるコントラストがあり、それが鮮やかで見事な映画です。監督は「ロボコン」など青春ものを描くのがうまい古厩智之さん、共演にはまだブレイク前の山下リオさんや波瑠さんの姿もあります。小説では続編もあるので、この映画を見て、成海さんの香織と北乃さんの早苗のイメージで続きを読むと、より生き生きと楽しめるのではないでしょうか。

宮本武蔵に憧れる武士道一直線の磯山香織、日本舞踊の心得がありおっとりとしていてマイペースな西荻早苗。まるっきり正反対な16歳の女の子を、撮影当時はそれぞれ17歳・18歳だった成海璃子と北乃きいが演じていて初々しいですね。お昼休みには右手に筋トレ用のダンベル、左手に武蔵の名著「五輪書」、お弁当は大きな握り飯。ツッコミどころ満載な同級生のことを、「カッコいい」のひと言で片付けてしまう早苗には笑わされました。初対面の時からライバル心を剥き出しにしてくる香織に対しても、あくまでも早苗は勝ち負けにはこだわっていません。結果だけが全てだった香織の価値観が、早世との出会いがきっかけで微妙に揺らいでいるのが伝わってきます。今が楽しければそれで良いというポリシーだった早苗も、少しずつ剣道と真剣に向き合っていて微笑ましいです。インターハイ予選直前に起きた予期せぬアクシデントや突然の退部宣言など、学園ドラマやスポ根物語の王道もしっかりと守ってくれていますよ。力任せに捩じ伏せようとする香織、相手の勢いを利用しつつ優雅で軽やかな剣さばきで対応する早苗。本気でぶつかり合った時に強いのはどちらか、ふたりの関係がチームメイト以上に変わるのかにも注目してください。

真逆の性格の二人の女子高生が剣道を通して友情を深めていく過程が眩しく爽やかな作品です。実家が道場であるということもあり、勝つことだけを目標に、剣道に向き合ってきた香織を演じる成海璃子さんの演技が素晴らしいです。腹の底から唸り出す奇声に圧倒され鳥肌が立ちました。幼少期から稽古優先で、勝つこと以外は何も興味がない香織のかたくなな殻を破り、その懐へどんどん入り込んでいく早苗を演じる北乃きいさんの明るい笑顔と天然キャラが可愛いらしくて適役でした。「勝ちたくないけど、負けたくないからとりあえず続けることを目標にした」という早苗の言葉が印象的でした。早苗の粘り強さはここからくるものなんだなと感心しました。勝つことの先には何があるのか問いかける早苗に、自分が一番強くなったら剣道を辞めるという香織の強さの裏に隠れた脆い部分に切なくなりました。傲慢な態度に見え隠れする寂しさや、皆とコミュニケーションがとれない不器用さに共感し、私にもそんな頃があったなと懐かしくなりました。早苗の「勝ちたくない」から「勝ちたい」へ気持ちが変化していく様子が見所です。防具を着けずに打ち合う、二人の体当たりの演技には驚きました。ラストシーンがとても良かったです。香織が早苗を見つめる眼差しに真の友情を感じました。

私は武士道シックスティーンを観て、2点の感情を抱きました。先ず1点目は剣道をテーマにした事です。剣道は日本の剣術を競技化した武道です。いわば、日本の伝統です。しかしながら、剣道をやる人は少なく、特に女子は男子よりも少ないイメージです。しかし、本作品は女子が行うイメージが少ない剣道を舞台にしております。剣道を舞台にする事で、少しでも日本の剣道文化が発展していければいいなと思いました。2点目は勝つことが全ての女性と楽しむことが全ての女性をストーリーで描いたことです。スポーツをする上で勝つことが絶対だと私は思います。勝たなければ、先はなく、そこで終わってしまうからです。しかし、楽しくなくて勝っていっても結果は残りますが、心には残りません。逆に勝てなくても楽しむことで、結果は残りませんが、心のには残ります。スポーツをする上で楽しんしで勝つことが1番だと思います。しかし、両方を手にすることは難しい思います。本作品はどうやったら両方を手にすることができるか、考えさせられる作品でした。本作品は勝つことに悩みながらスポーツをしている人、好きなはずのスポーツを現在楽しみながら出来ていない人に観てほしい作品です。